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九夜山で猫まみれ!
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旧市街の一角、三毛猫パーカーに身を包んだ
後木 真央
が喜びを爆発させた。
「真央ちゃん特製の木天蓼粉の強力版を手に入れたのだっ!」
薬局の前で濃縮マタタビエキスに頬擦りをする。
「効果を試してみるのだ!」
緑色の瞳を真ん丸にして漁港に向かって走り出す。
途中、知人に出会った。真央の事情を知ると、少し上ずった声で九夜山の方角を勧められた。
話を聞いていた真央は思い付いたように声を上げた。
「廃神社にはおネコさまがいたのだ!」
踵を返した真央は猫鳴館に駆け足で引き返した。
宛がわれた部屋に戻るなり、お気に入りの
赤猫リュック
に有りっ丈のツナ缶やソーセージを押し込んだ。
ふと手が止まる。
「あそこには普通の猫だけじゃなくて猫妖怪さまがいたのだ……お酒を持ち込んでもいいかもしれないのだ」
空の料理酒の瓶に日本酒を詰めて栓をする。二本、用意した。水筒には昨晩のチキンスープを猫用に薄めて入れた。各種、ペットボトルは人間用である。紙皿や敷物も用意した。ゴミ袋等、抜かりは無かった。
「胃袋にドスンとくるものも欲しいのだ」
炊飯ジャーのご飯をおむすびにした。物足りなさを覚えて新たに玉子焼きを追加。全てを大きな容器に入れた。
全てを詰め込んだリュックは球体に近い。真央は僅かな隙間に猫のオヤツを差し込んだ。
「なんという大きさなのだ。これは苦行に近いのだ」
真央はリュックを背負った。膝頭が小刻みに揺れている。その中、部屋を出ていった。
「ま、真央ちゃんは、この試練に打ち勝って、お猫さまと大宴会を催すのだ~」
膝と同様に声まで震えていた。
遭難者と見間違えるような状態で真央は目的地に辿り着いた。石畳の上をよろよろと歩いてもがくようにリュックを下ろした。すぐに前屈みの姿となり、笑う膝を両手で押さえ付ける。その間に息を整えた。
「真央ちゃん、復活したのだ!」
突然、上体を起こして空に両手を突き上げた。傍らのリュックを開けて敷物を引っ張り出す。
「宴会の用意ができたら、濃縮マタタビエキスを撒きまくりなのだ♪」
目を細めた姿は等身大の三毛猫のようであった。
机に向かって三十分が過ぎた。
水上 桜
は苛立たしげな顔で公民の教科書を読んでいた。頬に少し髪が触れただけで大袈裟に掻き上げる。片方の足が落ち着きなく上下した。教科書の頁をパラパラと捲って流し読みとなり、最後は閉じて立ち上がる。
――社会科の試験は歴史と地理だけにして欲しいよ。
公民の教科書を睨み付けた桜はぷいと横を向いた。目に付いた白いパーカーを見て表情を和らげた。
――気分転換で九夜山に行ってみようかな。
水色のセーターの上から白いパーカーを羽織った。スカートから黒いジーンズに履き替えた桜は笑みさえ浮かべて部屋を出ていった。
山道をぶらぶらと歩く。分岐した道は落ちていた枯れ枝に選んで貰った。地面に垂直になるように立てて手を離した。
「左に倒れたね」
桜は細い左の道に入っていった。薄日が道を浮かび上がらせる。それを頼りに歩いた。
「こっちで良かったのかな」
くゆる煙のような道に心細さが募る。邪魔な枝を掻き分けて進むと、唐突に建物の横に出た。くすんだ茶褐色の本殿に桜は興味深げな視線を送る。
――なんか、良い感じに寂れているわね。廃墟マニアとかが見たら、大喜びするんだろうね。
「そんなところで何をしているの?」
声の方に向くと誰もいなかった。白黒の斑猫はいた。
「え、尻尾が二本ある!?」
「またまた~、猫またの尻尾が二本は常識じゃないですか」
「そうなの? もしかして喋るのも常識?」
「もちろんですよ。それで今日はどうしたんですか」
斑猫は二本の尻尾を立ててゆらゆらと揺らしながら近づいてきた。
「高校受験を控えてて、いろいろとストレスが溜まってね。それで気晴らしに出掛けたら、ここに出たって感じ」
「良い時に来ましたね。向こうで宴会をやってるんで、一緒にどうですか」
「猫の宴会だよね? 人間の私が混ざっても大丈夫?」
「平気ですよ。始めたのが猫のような人間なんで」
斑猫は案内役を買って出て先頭で歩き出した。
「人間なのに猫みたいな人って……」
少しの不安を表情に滲ませて付いていく。拝殿の側を通って石畳に案内された。そこには猫達が大量に群れていた。中心には三毛猫パーカーを着た真央が笑顔で座っている。桜を目にすると元気に手を振った。
「人間のお客さんもカムヒアなのだ!」
真央の被っているフードを見て桜は納得の表情を浮かべた。
「フードに猫耳があるね」
「またまた~、さっき猫のような人間って言ったじゃないですか」
斑猫は敷物にずらりと並べられた缶詰の一つに口を付けた。
桜は座る場所を目で探しながら控え目に言った。
「あの、本当にいいんですか?」
「真央ちゃんはいつでも大歓迎なのだ。好きなところに座るのだ。おむすびや玉子焼きがあるのだ。こっちには飲み物もあるのだ」
密集する猫の中から次々に品を取り上げて見せた。
その時、別のところから声が飛んだ。
「おらー、減ったろー。どんどん注げー」
「はい、なのだー。まだまだあるのだ」
真央は料理酒の瓶を片手に立ち上がった。少し離れたところにいる猫達の元に急いで走っていく。その合間に桜は敷物の端に腰を下ろした。
「酔いどれお猫さまの相手は大変なのだ~」
「猫にお酒を飲ませて平気なのかな」
「ただの猫ではないのだ。猫妖怪さまなのだ」
真央は笑顔で言い切った。桜は納得したように微笑んだ。
「人の言葉を話す猫だから、何があっても不思議じゃないよね」
「そうなのだ。どんどん食べるのだ。えっと誰ちゃんだったのだ?」
「水上桜だから桜ちゃん?」
「寝子高の一年生の真央ちゃんなのだ。桜ちゃん、改めてよろしくなのだ」
その言葉に桜は少し身を固めた。
「先輩だったんですね。あの、私は寝子中の三年で、今度、寝子高を受験するんです」
「真央ちゃんの可愛い後輩になるのだ。嬉しいのだ」
真央は桜の手を両手で握った。
「まだ、通った訳じゃないんで。公民が少し苦手なんですよ」
「そんなのへっちゃらなのだ。桜ちゃんなら絶対に合格するのだ」
真央は笑顔で焼いたメザシを猫と一緒に齧る。仕草まで猫とよく似ていた。
「なんか、合格するような気がしてきました」
「そうなのだ。その意気なのだ。桜ちゃんもお猫さまと戯れるのだ」
真央の言葉を理解したのか。食べることに夢中になっていた猫の一部が桜の身体に擦り寄ってきた。自然に笑みが零れて猫の頭を撫でた。
――なんか、癒される感じがするわ。来てよかったかも。
桜は真央と一緒に猫にまみれた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月16日
参加申し込みの期限
2016年06月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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