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悪徳は甘美な美酒の味わい
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【色事】
「さすがに、厚いセキュリティだね……けど」
彼女の指先が翻れば、大概の凡庸なシステムは瞬く間に、その手の中へと落ちる。ネットワークの脆弱性を突きするりと忍び込んでは、足跡を残さず巧みに利用する。そこへ至るまでの芸術的かつ無駄のない手管も含めて、それこそが
ヤーガ
の天才ハッカーと呼ばれる所以だ。
「絶対に、掌握してやる……!」
十指がキートップを叩くたびけたたましい音を響かせるも、バックアップ要員たる彼女は、拠点と定めた廃ビルからの遠隔操作に徹している。人目をはばかる必要は無い……ハッカーに距離の概念は無用だ。
問題となるのは、ネットワークを繋ぐヤーガの手足たる、得意のメカたちの稼働限界だ。『虫メカ』はスペースの都合上、バッテリー容量の制限が厳しい。そこで今回新たに投入したのが、サイズアップした『鼠メカ』や『子猫メカ』だ。小型の虫メカほど奥にまでは入り込めず、大きさから発見されるリスクも高まるが、持続時間は段違いに跳ね上がった。
それらを組み合わせ、ヤーガは『カジノ・オーシャン』に構築されたシステムの奥へと入り込み、やがて大きくばちりとキーを叩く。瞬間、
「……よし!」
眼前に幾つも設置されたモニタのひとつへと、無味乾燥とした廊下の映像が浮かび上がった。壁に貼り付けられている見取り図と見比べると、地下金庫の前室へ続く道であるようだ。
その中へ、馴染みある顔が並んでいることを確認すると、
「侵入した。八神君、カメラに手を振ってみて」
画面には、清掃員に扮し大仰な掃除用具を運ぶ、
深雪
。先ほど合流したと伝えられた、奪った警備員の制服に身を包む
御剣 刀
。それに
八神 修
が、カメラの向こうのバックアップへ向けてぱちりと片目をつぶり、指を二本立てて見せた。
モニタへと、次々に画像が灯っていく。掌握率を示す数値が刻々と上昇していく中、ヤーガは地下の映像をチェックし、
「OK。その先に、前室の扉があるよ。警備員は2名……」
と言い切る前に、御剣と深雪が一瞬にして、曲がり角の向こうへと飛び込んでいくのが見えた。別のカメラで確認すると、御剣が警備員のひとりを警棒でノックアウト。深雪も水月蹴りから転倒した男の腹へとかかとを打ち下ろし、瞬く間に場を制圧したところだった。どうやら、セキュリティルームへ通報が飛んだ様子も無い。
悠々とやってきた八神がひょいと肩をすくめ、ヤーガはひとつ苦笑いしつつ、
「さて……金庫室の扉を開けるには、やっぱりカードキーがいるみたいだね。あちらの様子はどうかな……?」
ぱちり、カメラを切り替える。
10F、スタッフフロアの中央。支配人室で今まさに繰り広げられている事態には、クールなヤーガも思わず眉をひそめた。
「では、デイジーカッターくん。外で待っていてくれたまえ」
「……良いのかい? 何かあった時に、間に合う保証は無いけど」
「着替えを手伝わせるだけだ。それに、バニーガールに何が出来るというんだね?」
海原 茂
の警護を務める
サキリ・デイジーカッター
のこと、雇い主に従うのはやぶさかではない。と言って、今海原の身に何かあって困るのは、デイジーカッター本人に他ならない。鋭い視線をぎらりと光らせながらも、彼はひとまず支配人室を出て行った。
部屋の中には主人たる海原と、ふたりのバニーガールたち。
アキ
と
レイ
が残った。
「さて、それでは着替えさせてもらおうか?」
「……かしこまりました」
鷹揚に促す海原に、アキがどこかおどおどしたように近づき上着へ手をかけ、レイはクローゼットから清潔そうなシャツとジャケットの替えを取り出す。
この状況は、ふたりが作り出したものだ。狙いは恐らく、スーツの胸元のポケットの中。つまりは海原の持つ、カードキーだ。当初の計画では、むしろ金庫が開かれないためにこそこれを盗み出す予定だったが、金庫室に通気口が無いことを受け、今や扉を開放するためにも、これを盗み出すのは必須と言える。
と、海原が不意にデスクの上を眺め、
「おお……届いていたのか」
取り上げたのは、一冊の本。ただし、普通の本ではない。
タイトルには、『おちこぼれ姫のとびだす3Dカジノ』、とある。ぱらりとページをめくると、フルカラーのホログラム映像が空中へと浮かび上がり、前かがみでたわわな胸を揺らし、煽情的に腰をくねらせるバニーガールの姿が現れた。
「ほほう。最近の本は、ずいぶんと凝っているな」
海原がある特殊な嗜好の書籍を好むことは、事前の下調べで分かっていた。そのためにレイが用意したのが、この本だ。今日のこの日に、支配人室へと届くよう手配していたそれを、海原は首尾良く手に取り、熱心に見入っている。
レイが目線で合図すると、アキはうなずき、海原の濡れたスーツを脱がせにかかる。
(よし、ここだ……)
ジャケットからするりと腕を抜き、隙を見てその胸元、裏ポケットへと手を差し入れる……が、
「おっと。忘れ物だ」
(! ちっ……)
カードキーを抜き取ったのはアキではなく、他でもない海原だった。何気ない仕草で、バニーたちの意図に気付いた様子はないものの、ひょいと無造作にデスクへ投げられたカードは常に海原の視界の中にあり、かすめ取るのは容易では無さそうだ。
「ふむ。ちょうど良いじゃないか」
カードキーへ手を伸ばす隙を伺っていると、不意に海原が言った。彼の手には本、指差したのは飛び出すホログラムのバニーガール。アキとレイへそれを示しながらに、
「君たちには、この本と同じポーズをしてもらおうか」
「………………はい?」
アキはつい間の抜けた声を漏らし、レイはぴくりと眉を動かす。
ホログラムのバニーは艶っぽい唇に魅惑の笑みを乗せて、指先で見る者を誘っているようだ。
「あの……えっ? これと、同じポーズを? 俺、じゃない、私たちがですか?」
「責任を感じているだろう? 支配人である私に、黒崎様の前で恥をかかせたんだからな。少しくらいの余興に付き合ってくれても良いと思うがね……さあ。やりたまえ」
濡れたシャツはそのままに、海原は尊大に腕を組み、あごをしゃくってふたりを急かす。
カードキーは目の前。しかし、隙が無い。荒事に強いレイが力づくで奪うことも出来たが、それは最後の手段だ。
「……仕方ない。やるぞ」
「えっ。マジで?」
「マジだ……!」
レイは躊躇いなく長い髪をかき上げ、脚を開き前傾し、微笑みとともに海原を見据えて、誘う。
アキとて元より、必要なら色仕掛けで迫ることも辞さないつもりではあったし、その自信もあった。
(くっ……やるしかねー!)
覚悟を決め、アキもまた大股を開きつつ、デスクへ両手をつき、
「み……見ていてくださいね? 海原さん……」
形の良いヒップを、左右に振って見せる。
彼ら自身もかぶったカクテルでしとどに濡れているのも相まって、ふたりの演技は実に妖艶、魅惑的であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
悪徳は芳しき香りに満ちて
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月07日
参加申し込みの期限
2016年06月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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