this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
悪徳は甘美な美酒の味わい
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
16
つぎへ >>
【辣腕】
連絡が届いたのは、予定時間の5分前というところだった。
「カードキーは手に入ったぞ。これから泉さんに渡す……っていうか、何で女子トイレで着替えなきゃいけないんだよー……」
「バニー姿で男子トイレに入るのか? やめておいたほうが良いぜ」
ぶつくさとぼやく
アキ
に、淡々とした
レイ
の言葉で、必要な準備のひとつが整ったことが知れる。
通信機から聞こえる
八神 修
の声はいつだって冷静で、
「こちらは、金庫室前で警備員のフリを続行中だ。機械は既に運び込んだ、いつでもいけるぞ」
監視カメラの首を向ければ、親指を立てた彼の笑顔が映り込んだ。
残るは、
ヤーガ
の仕事だ。モニタ上、ワイヤーフレームで表現された見取り図が、鮮やかなオレンジへと染め上げられていく。
「セキュリティシステム制圧率、98……99……100%。掌握した」
『カジノ・オーシャン』の全ては、これでヤーガの手の中に落ちた。監視カメラの映像を自由に編集し、警報機をシャットアウトし、金の流れを克明に記録したハードディスクへアクセスし、空調システムを操作して空気の流れを作り出すこともできる。
事は順調に進んではいたが、ヤーガは少しばかり首を傾げて、思わず漏らす。
「何だか、ずいぶんあっけないな……?」
メカたちのアップデートは功を奏したようだが、それにしても前回、前々回のような警備員との駆引きや小競り合いも今のところは起こらず、あっさりと掌握できてしまった。返って不安になってしまうほどの手応えの無さだ。
しかしその疑問は、
鴻上 彰尋
からの通信で氷解した。
「それはね。海原が、警備のやり方にあれこれ口を出されるのを嫌って、救いの手を拒否したからだよ」
相変わらず黒崎の顔をした鴻上をカメラで探すと、彼はこちらへひらひらと手を振った後、カジノフロアの一角を指差し、ルーレットのテーブルで遊ぶ一団を示した。
「うっほーっ、やったッス! 当たりッスよー七瀬さんー! いやーオレって、ギャンブルの才能あるんじゃね?」
「や、やりましたねー! すごいですっ」
カジノゲームも、この場に満ちる独特の空気を堪能するのも初めてな
南波 太陽
は、勝っても負けても、大金をふいにしようとも楽しそうにはしゃぐばかりなので、お守り役の
八咫 鏡
も、クライアントの機嫌を伺うようなつまらないことをせずに済んだ。新人の七瀬 明日奈がうまく彼を持てはやしてくれているのも、大いに助けになっている。
八咫は通信機へ手をやり、
「各階、異常はありませんか? バニーガールに偽物が紛れ込んでいたという情報もあります、皆さん注意を……」
と。ぱちり、ぱちぱち。一瞬のことではあったが、フロアの照明が数度明滅し、客たちが天井を見上げてにわかにざわつく。周囲が完全に暗転することは無かったものの、七瀬が慌てたように、
「な、何でしょうか? 八咫さん?」
「これは……」
天井付近、いくつも据え付けられている監視カメラのひとつが、こちらを見据えているのに気付く。八咫はそれを見返しながら、すう、と目を細めた。
「例の、泥棒たちの仕業かもしれない」
振り返ると、
千歳飴 楓子
が数人の部下たちを連れて立っている。彼女の特徴的な髪には、何やら歪な寝癖がついていて、
「……寝ていたんですか? 千歳飴さん」
「いや、誤解だ。楓子はずっと仕事をしていたよ。ちょっと昏倒させられていただけで」
「寝ていたんじゃないですか」
事情を聞けば、彼女は件の泥棒らと邂逅し、警備員らしく声をかけて捕縛しようと試みたものの、手ひどい抵抗に遭いノックアウトされてしまったのだと言う。
「千歳飴さんのせいじゃありません、俺たちが不甲斐なかったから……!」
「私たちが足を引っ張ったばっかりに……!」
と擁護するのは、千歳飴の部下たちだ。ずいぶんと信頼されているらしく、口々に彼女をかばい、持ち上げている。
新聞にも掲載された
、彼女の武勇伝がそうさせているらしい。
「そ、それで……どうするんですか? 泥棒を捕まえるんですか?」
気弱な七瀬がどもりながら言うも、八咫は即座に首を振る。
既にそう進言はしたし、実際にその役割を引き受けたなら、泥棒たちの仕事は困難を極めただろう。それが、八咫という人物の持つ影響力なのだ。しかし、
「放っておきなさい。彼らがイカサマで荒稼ぎしようと、地下金庫の金を根こそぎ吸い上げようと、我々は関知しません。海原さんが、ご自分で何とかするそうですからね。私たちのするべきことは、あくまでクライアントの警護と……」
「一般客たちに被害が及ばないよう、混乱を最小限に抑える。だな」
珍しくきりりとして言った千歳飴に、八咫もうなずく。彼女なりに少なからず、役に立とうという思いもあるのだろうか。
「八咫さん、オレ、次はポーカーやりたいッス! 天才ギャンブラー爆誕ッスよー!」
「はいはい、それでは行きましょうか。千歳飴さん、万が一海原の部下がお客様を巻き添えにするようなことがあれば、避難誘導をお願いします」
「分かった。面倒だけど。ああ、お金が欲しいな……」
顧客が海原であったなら、八咫の行動方針も考えどころではあったが、彼はそれを拒んだ。事ここに至っては、一般客さえ守られれば、後は何があろうと、全ては彼の責任だ。
それに何より、
「黒崎やらその部下やらに、あごで使われるのは癪に触りますからね」
金で雇われつつも、本質的に八咫を動かすのは、金では無い。顧客の安全、信用、信頼……そして正義こそが、その行動原理に他ならないのだから。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
悪徳は甘美な美酒の味わい
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
悪徳は芳しき香りに満ちて
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月07日
参加申し込みの期限
2016年06月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!