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悪徳は甘美な美酒の味わい
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【防衛】
「よっ、と!」
通気口の蓋が外れ、がらんとやかましく床へ転がる音と共に、
卯木 衛
と
夜海霧 楓
は地下金庫の前室へと下り立った。
「お疲れ。首尾はどうだ?」
出迎えた
八神 修
が夜海霧へ尋ねると、
「問題ねぇ。卯木の小ささのおかげで、仕事がはかどったぜ」
「だーかーらー! だーれが小さいって!?」
「通気口内のルートは確保した。そっちはどうだ?」
八神が、開け放たれた大扉の向こうへと手招き。憮然とした卯木の表情も、目の前へと広がった光景を見れば緩んで、瞳はきらきらと輝いた。
金。金。金! 積み上げられた札束の山はおびただしく、広い庫内を埋め尽くさんとそびえている。
「すっ……げーじゃん! いくらくらいあるんだ、これ?」
素朴な疑問に、八神は何故だか悪戯っぽく、にやりと笑う。
「さあな、見当も付かない。というより、カジノの収益としては少々、多すぎるくらいだ。さて、一体この金は、どこから来たものだろうな?」
「? それって、どういう意味……」
「おう、来たのか。ちょいと手伝ってくれないか?」
札束の脇から顔を覗かせたのは、
泉 竜次
。手渡されたカードキーを使って、彼自身の手により金庫の扉が開かれた時、お宝を前に浮かべたのはまるで、少年のような笑顔だったそうだ。
「何しろこの量だ、札の梱包を解くのに、思いのほか時間がかかっててな。片っ端からやってくれ」
「了解だ」
「任せろ!」
夜海霧がナイフを取り出し、卯木にも手渡して、彼らは積まれた札束を覆う透明なビニールを切り裂き剥がしていく。
と。不意にずしりと大きく重い音が響き、前室の扉が揺れた。八神も手を動かしつつ、ちらとそちらへ視線を向けて、
「ようやく警備兵のお出ましか。ずいぶんかかったな」
「海原は判断を誤ったな。八咫が連中に味方してりゃ、こうすんなりは行かなかっただろうによ」
夜海霧もうなずき、がたがたと断続的に揺れる扉を見据える。もちろんそれが開かれてしまえば、彼らにも厄介な事態となるのは確かだ。しかし今、扉の向こうに陣取り、重武装のはずの警備兵を阻んでいる仲間たちへの信頼は、不穏な扉の音を耳にしながら、少しも揺らぐことは無かった。
延々と続く直線で形作られた廊下であったなら、話は違っていただろう。しかし、前室の扉は曲がり角の向こうにあり、
「……ふッ!」
「はッ」
順次やってくる警備兵たちに、
深雪
と
御剣 刀
は余裕を持ち、個別に対処することができた。
倒れ込んだ敵に目もくれず、
「金庫の金を全て吸い上げるまで、私たちでここを食い止める……」
「分かった。問題無い」
続いて飛び込んできた警備兵らへ、迎撃の一打を放つ。
「……誰も……通さない!」
深雪の格闘術はXMA、いわゆるエクストリーム・マーシャルアーツの流れを汲む。エージェントたる彼女の振るう技としては過度にアクロバティックで、観客がいればさぞかし魅せられたことだろうが、その鋭さは紛れもなく実戦で磨き上げられたものだ。
回転を加え半身を捻りながらに跳躍、薙ぎ払うようなスピンキックを空中で二度繰り出し、並んだふたりを瞬時に蹴り倒す。着地し前転、後続のライフルの斜線を低く潜り抜け、床に手を突き跳ね上げるようにしてサマーソルトキックを放つ。間髪入れず、手近にあったカゴに収められている清掃用具の中から金属製モップを引き抜き、手刀で先端を叩き落とす……回転運動を伴う蹴り技に棒術の技は溶け込み、まるで嵐のごとくに、深雪は警備兵らを身に着けたボディアーマーの上から乱打し叩き伏せていく。
なぜだかちらりと、今頃は金庫室の中にいるだろう、卯木の顔が深雪の脳裏へちらつく。普段ならば首を振り、頭の中から追いやろうとするものの、今は戦いのさなかだ。それに不思議と、彼の顔を思い浮かべると気分が良く、身体のキレも悪くない気がする。
深雪が景気良く宙へとかち上げ弾き飛ばしたひとりを、御剣が上から警棒を叩き下ろし、仕留める。
「荒事の空気は、身に馴染むな」
手にした武器は借り物だが、達人の域に達した剣士にとって、この場を請け負うには十分に過ぎる代物だ。撃ち下ろされる撃鉄が脳内へ火花を散らし、加速した御剣は警備兵の指がトリガーを引き絞る前に肉迫、鼻っ面を一撃。隣のひとりの手首を打ち据え銃を叩き落すと、流れるように膝裏、腹、後頭部を痛打する。警備兵たちの銃は強力ながら、狭い廊下では十分にその効果が発揮されるとは限らず、同士討ちの危険性もある……御剣はそれを、積み重ねた実戦における経験として熟知している。敵の身体そのものを盾に機を伺い、隙を突いて踏み込んでは一撃、二撃。一方的に攻め立て、反撃も許さずに沈めていく。
(南条だったか。良い女だったな……メシにでも誘っておけば良かった)
栓無い思考を交える余裕まであるあたり、強力な武器や防具があったとて力を差を埋めるには至らないという、その証明にもなっていたかもしれない。
めまぐるしく体を入れ替えながらに、ふたりは押し寄せる警備兵たちの波をさばいていく。やがて、最後のひとりが力なく倒れ伏したところで、
「おいおい。大盤振る舞いだな」
「海原も、こちらの狙いに気付いたようね……」
廊下の向こうに見えるエレベータから、ライフルを構えた増援が足並みを揃えてやってくるのが見えた。
とはいえ、臆することも無い。
「もう少し……頑張りましょう」
「ああ、任せろ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
悪徳は芳しき香りに満ちて
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月07日
参加申し込みの期限
2016年06月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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