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『決戦! パイレーツ・オブ・マタタビワン!』(4)
右手に剣、左手には……ぬいぐるみ!?
「わぁい、とーつげきぃー!」
曖浜 瑠樹
は今日も元気いっぱい、ててててっと敵船へ乗り込みます。砲弾の飛び交う戦場にあっても、その朗らかな明るさに変わりはないようで、なかなかに図太い小学生でありました。
と、そんな瑠樹の足元へ不意にすり寄る、何やらもこもこふわふわの感触。
「……あっ、モコヌ様だぁ♪ ついてきちゃったんだねぇ」
ぴょこぴょことご機嫌な様子で飛び跳ねる、それはあの屋敷から連れ出した、ピンク色のモコヌ様でした。ひょいと抱き上げて、愛らしいぬいぐるみと一緒にむぎゅっ、もふもふ。
「どっちも可愛くて、とっても和むなぁ…………あ」
ほわほわ、ほわわわわん! わらわらとやってきた赤い腕章の海賊たちは、うっかり発動した彼のろっこんによって、ほんわか和んでしまいました。
「またやっちゃったよぉ。でも、せっかくだから……お船の中を、探検だぁ♪ モコヌ様も一緒にいこうねぇ」
にこにこと笑顔の海賊たちに見送られて、瑠樹はぬいぐるみ片手に、意気揚々と船室の中へ。その背中をぴょこんぴょこん、アホ毛を揺らしながら、ピンク色の毛玉が跳ねるように追いかけていきました。
ばきん! と鉄の拘束を軽々と引き千切り、
新江 天懸
はのそりと立ち上がります。
「捕まってるのにも、飽きちまったぜ」
彼は先ほど監獄のリングで血みどろの熱戦を演じた後、そのままここへ連れて来られたようにしましまの囚人服のままで、その足首にはご丁寧にも、鉄球を鎖で繋いだ足枷ががっちりとはめられています。
天懸は鎖を引っつかむと、ぶおんぶおん。片手でぶん回し、どやどやと降りてきた海賊たちへ、どかん! 鉄球を叩きつけ、まとめて薙ぎ倒してしまいました。
「ふう。よおし、こんなとこはとっととおさらばしようぜ。お嬢さんたちよ」
くるりと振り返ると、そこには見目麗しい少女がふたり。奴隷にでもするつもり……という設定なのか、天懸と同じくフライング・リッチマン号の船底へ捕らえられていた少女たちの拘束をいとも簡単に解いてやると、彼は、にっ!
「あ、ありがとう、ございます……助けて、いただいて……」
「いいってことよ」
ひとりは、簡素なチュニックのような服に袖を通した素朴な村娘、
勅使河原 悠
。少し怯えた様子で、けれどあの廃ビルでの決意を経て、今や瞳の奥には強い意思が宿っています。
もうひとりは、きらびやかでいかにも上等な純白のドレスを身に纏う、どこかの国のお姫さま。へたり込んだまま動かない彼女へ天懸は手を差し伸べて、
「なんだ、腰が抜けちまったか? そら、立たせてやるよ」
「え、いやその……あ、ありがとうございます」
ぼわ! とお姫さまが真っ赤になってしまったのは、実のところその奥ゆかしさのためではなく、彼女がなぜかまたしても女装させられている、
来島 アカリ
であったからです。
(何で俺はまたこんな役なんだよー……!?)
「あの、だ、大丈夫ですか? お姫さま」
気づかう悠に、頭を抱えたアカリは何とも、バツの悪い苦笑いを浮かべました。
「そんじゃ、行くぜ。遅れんなよ、お姫さまたち」
鉄球を振り回し、立ちはだかる敵を軒並み吹き飛ばしていく頼もしい天懸の背に隠れた少女たちは、まごうことなきヒロインでありました!
「ぐ……っ!」
「うわぁ!?」
敵の放ったピストルの銃弾が、
鴻上 彰尋
の肩口へ食い込み。振るわれた剣が
多喜 勇生
の左腕へひと筋の裂傷を刻み、次いで繰り出されたパンチが、彼の眼鏡を無情にも大しけの海へと弾き飛ばしました。
「ぼ、僕の眼鏡が……!?」
「危ない!!」
怯んだ勇生へ繰り出された追撃は、彰尋の剣が阻み、彼は痛みに耐えながらに剣をひと振り、ふた振り。袈裟斬り、横薙ぎと連撃を放ち、海賊たちを辛くも斬り伏せてのけました。
彰尋の瞳に宿るのもまた、希望の光。
(少し……吹っ切れたかな)
廃ビルの一室で見た幻に、改めて胸へと刻んだ決意が、彼をいくらか前向きにしてくれたようです。
今はこの『役柄』を、演じ切るのみ!
「ううっ……だから、僕は戦えないって、言ってるのに……!」
一方勇生は、奇怪な町で着ぐるみたちに追いかけ回された心労が積もりに積もって、眼鏡も失い足元はおぼつかず、フラフラ。
「大丈夫か、多喜さん? あまり無理は……」
「……く。くくっ……」
そのうち勇生が不敵な笑みをこぼし始めたのは、図らずも彼のろっこんが発動し、その精神へとたちまち影響を及ぼし始めたからです。
「ああ、そうかよ。どうしても俺に戦えってんなら……やってやるよ、ちっくしょう!!」
なぜだか都合よく転がっていたのは、あの虎面の着ぐるみが担いでいた、大木槌。勇生はそれをひょいと持ち上げると、
「オラオラァ!! てめえら全員、海ン中へ叩ッ込んでやるぜ!! はははははっ」
「た、頼りになるな……」
吹き荒れる風ごと巻き込むように、ぐおおおおっ! と大木槌を振り回しては海賊をどかん、ばきん! 甲板の外へ弾き出していく勇生の戦いぶりに、彰尋は感嘆しつつ。肩口の痛みには顔をしかめながらも、彼もまた剣を構えて、敵の群れへと突撃していきました。
多少の怪我は、ありがたくも頼もしい、衛生担当のおふたりが治療に当たってくれました。
「さあ、勇者たちよ! 再び立ち上がるのですー!」
とマリンルックな
椿 美咲紀
が白花を手に舞えば、勇生の腕の傷はたちまち塞がって。隣では
御巫 時子
が、
「無理は、なさらないでくださいね……?」
薬や包袋、医薬品を満載した鞄を抱えて、誠心誠意の治療を施して、仲間たちを強力にバックアップしてくれています。おかげで彰尋の肩口の傷にも清潔な包袋が巻かれ、彼らは再び勢い込んで戦いへと赴いていくことができるのです。
次々に訪れる怪我人たちを治療する合間に、時子は揺れる船上から、ぐるりと大回りしつつ大波に乗って近づいてくる、見覚えのある海賊船を見つめます。
「やっぱり……あの船は、こちらを……」
「うーん。私にも何となく、分かってきたのです」
美咲紀にもまたあの船、リ・ボーン号の狙いが、少しずつ見えてきたような気がします。
いまだ大砲の一発も撃たず、フライング・リッチマン号の影に隠れながら、機をうかがうような船が向かう先には……うねる触手。海獣、クラーケンの巨体がありました。
時子と美咲紀はうなずき合って、
「皆さん、気を付けてください……あの船は……!」
「リ・ボーン号はきっと、あのイカ……タコ? あれをおびき寄せて、私たちの船にぶつけようとしてるんです!」
「おーや? 気づかれたかねぇ。けど、もう遅いよぃ!」
骨削 瓢
は、にーんまり!
彼の操船もまた手慣れていて、リ・ボーン号が向かい風を蛇行しながら切り上がり、やがて位置づけたのは、海獣とヨシダパール号を横様へ同時に見据えられる絶好のポイント。瓢は満を持して、
「放てぃ!!」
リ・ボーン号のクルーたるゾンビたちが次々に大砲へ点火し、どん! どかん! 弧を描いて射出された砲弾は、くねくねとうごめくクラーケンの触手や巨大な胴体へと着弾し、派手な爆音を轟かせます。
ぎょろり。あからさまに怒りのこもった目で、海獣がリ・ボーン号を睨み据えたのも、瓢には思惑どおり。件の鈴島海賊を巡る海戦においても邂逅した
巨大頭足類
と、目の前の海獣はもちろん別の個体であるようですけれど、その習性は似たようなものであったようです。
「かかった! くっくっくっ。このままあのデカブツを挑発しながら引っ張って、連中の船にぶつけてやるよぃ!」
そう、瓢の作戦とはクラーケンを巧みに誘導し、あわよくばヨシダパール号へと、その矛先をなすりつけること! いかにも彼らしい、悪辣かつ現実的な企みです。
そしてしばらく後、彼の試みは見事に成功を見ることとなりました。びしり! 指を突き付け、
「喰らいつけぃッ、クラーケン!!」
にゅるにゅるにゅる、ヨシダパール号へと巻きつく巨大な、そして無数の触手たち。船体を締め上げ、時にはクルーを絡め取って持ち上げて、ぬるぬるぬるぎりぎりぎりぎり。のしかかるように海中からその全貌を現したクラーケンは、胴部を半ば甲板の上へともたげ、船を丸ごと押し潰そうと締め上げます。
どん、どごん! どがどがん! 砲撃手たちは至近距離で砲弾をぶちかまし、海獣を引き剥がそうと試みるものの、巨大でタフなクラーケンは少しばかりの砲撃には怯まず。砲撃を指揮する
桜崎 巴
が叫び、
「いいからどんどんぶちかましな! これだけ近づいちまって、おまけに相手が化けモンときちゃ、戦術もへったくれもありゃしないさ」
「アイサー、撃ちまくるよぉ」
壬生 由貴奈
に
屋敷野 梢
は、次々に砲弾を込めては点火、絶え間なく放ち続けます。
「どんなものであれ生き物に無茶はしたくありませんけど、今は討たせてもらいますよー、クラーケン!」
「って、もう弾が無いわよ……!? どうするの!?」
水上 桜
の言葉のとおり、気付くと砲弾はそれぞれ撃ち尽くしてしまい、残弾はカラッポ。
「こうなりゃ、仕方ねぇ!」
曖浜 鴻
はそれでも声を上げ、拾い上げたのは誰かの持ち物だったらしい、錆びついたナイフ。
「そこらの刃物でもゴミでも、何でもいいから詰め込んで、ぶっ放してやるぜぇ!」
砲撃手たちは手当たり次第、目に付いたものを砲身に放り込んでは、点火点火! とはいえさすがに砲弾ほどの効果は見られず、触手はじりじりと船体を包み込み、締め付けるめきめきと嫌な音は増していきます。
と。
「っだーっ、これ重すぎるでしょ!?」
現れたのは、そんなジリ貧の状況を打開に導く、彼らにとっての救い主でした。
両手に抱えた砲弾をがらがらがらんと弾薬箱へ投下したのは、
三夜 深夜子
!
「はい、砲弾お代わりおまたせ! どんどん撃っちゃって……って、あーっずるい!」
「いやいや。ずるくない。持っているものは使わなければね」
びびび、と破り捨てたのは何やら、フルーツの絵が描かれたスケッチブックのページ。ごろん、と砲弾がこぼれ落ちて、
旅鴉 月詠
は、どやっ!
何とも便利なろっこんを活用したり、もっと単純に肉体を酷使したり、ともかくふたりは、砲弾その他の補給係を買って出たのでした。
「そんなわけでどんどん持ってくるから、撃ちまくっちゃってよね。ご用命あらば、砲弾以外もお届けするわよ」
「私自身が、動く弾薬庫のようなものさ。武器に弾丸、その他何でもお役立ち。お気軽に申し付けておくれ」
ありがたいバックアップに、もはや弾切れを心配することも無くなりました。巴はニヤリ、手を振り上げて、
「次弾装填! 斉射ァ!! あのタコに、目に物見せてやんな!!」
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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