this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
<< もどる
1
…
31
32
33
34
35
…
70
つぎへ >>
『決意! 踏み込め、立入禁止のその先へ……!』(2)
「……その、つまり……ここでは、誰かの『不安が』、実体化して……襲ってくる、ということ……ですか?」
どこか居心地悪そうに、
勅使河原 悠
は緑がかった廃ビル群を見回しながら、誰ともなく尋ねます。
顔を揃えたのは、
串田 美弥子
や
日野 満
を含めて12名。ひとまず情報を交換するにあたり、見えてきたそんなルールが、彼らの表情をにわかに曇らせます。
同じような光景が見渡す限りに続いているのを眺めつつ、
呉井 陽太
は眉をひそめて、
「やー、相変わらず悪趣味な番組だよねぃ。どうしよっか? 出口とかあるのかなぁ」
「とにかく、バラバラになるのはまずそうですね。一緒に行動したほうが良いんじゃないかな」
うなずいた
鴻上 彰尋
の言葉で、彼らはひとまず団体行動を取ることに同意しました。心ざわつく奇怪な場所とはいえ、仲間がいるなら、心細さもいくらかやわらぐというものです。
「そうね。もし誰かの『不安』が襲ってきても、さっきみたいに助けてもらうこともできるし……っと、はい完成!」
さらりと鉛筆を走らせて、
三夜 深夜子
がそう言いながらに描き上げると、二足歩行の愛らしいねこは喜んで、飛び跳ねるように去っていきました。
「で、でも……こんなところで、どうしたら……」
と、忙しなく周囲へ視線を走らせ、蒼白な顔でつぶやいたのは、
葉利沢 倫理子
。恐怖からか、言葉に詰まってしまった彼女の後を継いで、
綾辻 綾花
が、
「どっちへ行ったらいいんでしょう? 目印とか、何も無いですけど……」
苔に覆われた街に開けた道はいくつもあれど、方向や出口を示すような何かしらの道標は、ひとつもありません。
それでも。
「なーに、歩いてりゃそのうちどっかに着くだろ。何とかなるって!」
山田 勘三郎
は、明るく笑います。
もっとも、勘三郎もまた、ひたすらに底抜けの楽天家というわけでもありません。
ことに彼の不安をかきたてるのは、頭上に浮かぶ、あの赤い月。
「あれ、
どっかで見た
ような気がすんだよな……嫌な予感しかしねぇぞこれ!」
その上で、彼が明るく仲間たちを鼓舞してみせるのは、半ば開き直りであり、パニックと隣り合わせの、
「まぁ、何だっていいさ。やってやらぁ!」
半ば、やけくそ。結局は、そんなものに過ぎないのです。
「おーっ、勘三郎くん頼もしいぜぃ☆ けど、無理はしないようにな?」
先輩、
志波 武道
のそんな言葉にも、ひらひらと手を振って。足取りは軽く、先頭を行く彼の眼前へと。
それが現れたのは、きっと、偶然では無かったのでしょう。
「…………あ」
少なくとも、勘三郎は瞬く間に混乱を来し始めた頭の中で、思いました。来るべき時が来た、と。
「う…………こ、こいつ……こいつは……」
「何これ、猫……?」
三宅 葉月
のつぶやきのとおり。現れたのは猫、ただし身の丈は彼らを優に越える、2メートル以上。見下ろす巨大な化け猫が、それでもあの時、記憶の片隅に居座り続けているあの猫であることを、勘三郎は否応なく悟りました。
額に、痛々しい傷跡。ぶつけた小石の痕。忘れようもなく。
「こいつ……この猫、こいつは……あの時の……っ!!」
瞬間。勘三郎は、止める仲間たちも置き去りに駆け出し、逃げ出していました。
ゆらり。ゆらり。いくら全力で走ろうと、化け猫はふわふわと宙を漂いながら、勘三郎を追ってきます。
「うあ……っ。こ、この……この野郎ッ!!」
やみくもに殴りつけても、手応えは無く。彼にできるのは、わき目もふらず逃げることだけ。
「あ、ああ……お前、お前まで……何だよ、ちくしょう。今さら…………」
うっとおしく張り巡らされている黄色と黒のテープを破り捨てながら、行く先々に小さな子どもが現れ、物言わぬまま佇んで、勘三郎を視線で責め立てます。
記憶。遠く、記憶はそれでも薄れず、彼の胸の中へしまい込んだまま。
子どもは、幼馴染。化け猫は、あの時の。
「分かってる。分かってる!! 俺が……俺が、冗談半分で……半殺しにした……!!」
まだ幼かった頃の、それは無邪気ゆえの残酷さとでも言うべき記憶です。止める幼馴染の抗議を笑い飛ばし、からかいながら突き放し、投げつけた石。力ない子猫へと、思い切り。
罪悪感と後悔に苛まれるようになったのは、後からのことでした。なぜ、あんなバカなことをしたのだろう。幼馴染の視線が、今でも目に焼き付いています。あの目。冷たく注がれた、あの視線。
その後間もなく、幼馴染が引っ越していってしまったことで、謝罪の機会を逸してしまったこともまた、大きかったのかもしれません。未だ、猫は苦手です。トラウマと言っていいほどに。力なくぐったりとして、小刻みに震えながら自分を見上げた猫の、あの瞳が目に焼き付いて。
「……俺は……あの時……どうして……」
路地の突き当り。逃げ場は無く、振り返ると眼前に、道の幅いっぱいに巨大化した、化け猫。あの時の猫。片隅に佇む、幼馴染の冷たい視線。
「…………ゆ」
なぜ、今まで気付かなかったのだろう。逃げ続けるほかに、できることがあったはずなのに。勘三郎はその瞬間に初めて、気付きました。
真っ先に、そうすべきであったのに。
「許して……許して、くれ……俺、あの時お前らに、ひでぇこと……、ッ!! ごめん……ごめんよう!! あああ、あああ……ごめんよう、許してくれよう! あああ、あああああ……!」
視界は、滲んでぼやけて。わけも分からず。気付くと彼は、額を地面に擦りつけるようにしながら、泣きながら謝罪の言葉を口にしていました。
「悪かった……俺、馬鹿で、どうしようもなくて……あんなこと、何で俺は……俺は!! っ、許してくれ……謝る、謝るから……ごめんよう。俺が悪かったよう。だから……ああ。あああああ……あああああ……」
【
72%
vs
28%
】
<< もどる
1
…
31
32
33
34
35
…
70
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!