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『激突! ニャルカトラズ・コロシアム!』(3)
「ぐぇ……ッ」
痛みには慣れたもの。殴られるのも蹴られるのも、時には刺されるのも、銃弾を浴びることも。
そんな世界へ、
新江 天懸
は常に身を置いてきたのです。
「まぁ、逃げてきたとも言うけどな。ぐっあ……!!」
豪腕から繰り出される、大振りかつ強烈な拳。腹部を突き上げられて嘔吐し、横様にアゴを殴り飛ばされて脳は揺れて。負けじと天懸も、看守の全く同じところへ報復のボディ、フック。ついでにアッパー!
「これは何とも、力任せの乱打の応酬ーーー!! 両者まるで全く自分の身を省みないような、ノーガード戦法! ぐぁー痛そう、少しは防御してーーー!!」
レフェリーが悲鳴をあげるほどの、凄惨な殴り合い。殴られては殴り返し、蹴られては蹴り返す、その繰り返し。
「ッ痛ァ……! は……俺は長物もチャカも、中途半端にしか使わせちゃもらえなかった身なんでな。ガチンコ殴り合い上等、血まみれ上等ってな……オラァッ!!」
超大振り、限界まで引き絞った弓矢を放つような、真正面からのストレート。口元に笑みを浮かべるまま、ぶちかましてやりました。
有体に表現するところの、彼はいわゆる、チンピラでした。少なくとも、監獄の外の世界においては。
強面と少しばかりの腕っぷしを買われて、ヤクザの使いっ走り。つまらない集金係として、時に脅して、時に実力行使。怯えさせ、泣かせて、動けなくしてかっさらう、ただそれだけの役回り。もう少し、派手なことを想像していたのは確かです。
「それでもまぁ、上手くはやってたんだがな……、っとォ」
足元への蹴りを一歩退いて避け、お返しにでっぷりとした腹へつま先を叩き込みながら、天懸は回想の続きを。
祟ったのは、彼の女グセの悪さでした。あちらへ集金に行っては水商売のお姉さんを引っかけ、こちらへ出かけていっては誰かの恋人を寝取ってやり……悪びれず繰り返していた火遊びが、ある日最悪の事態となって自身へと飛び火し、彼は慌てて逃げ出す羽目となりました。
「いや、最悪ってこともねーか。もっと悪ィこともいくらでも……ッ」
横っ面を捉えられ、衝撃に回想は途切れて吹っ飛び、いつの間にやら背中はリングの上。
「新江選手ダウーン! 立ち上がれるか、ワーン! ツー! スリー……!」
やけにまぶしくぎらつく照明の中に、ぽうっと浮かぶ女性の顔。
「ああ、まったくよ。あの女……どこぞの幹部の女ならそうだって、最初に言っとけよなぁ」
天懸がいつものようにベッドへ連れ込んだ女性はとある別組織の大物の愛人であり、それが知れたことで、事態は組同士の抗争へ発展。自分には及びもつかないお偉方の罪をかぶる形で、逃げるように慌てて出頭、収監された先は悪名高きニャルカトラズ……などと、自業自得とも言えるなりゆきに、天懸は苦笑いを浮かべて。
「……よっ、と」
カウント7。気だるい仕草で身を起こし、自分と同じく血みどろの看守を、彼は挑むように見据えます。もはや見慣れた、あの口元に貼り付けた下卑た笑いを。
「キツくて、理不尽で、クソッタレな……居心地の良い鳥籠だったがな」
そのまま閉じこもっていたなら、少なくとも多大なる苦痛と引き換えに、命は保証されたことでしょう。
けれど。
「……逃げんのは、もうヤメだ」
「ああーっと、これはーーー!!」
一瞬の隙。あるいは、狙い澄ましたチャンス。
「新江選手、看守の腰からかすめ取った手錠で、自分の腕と相手の腕を繋いでしまいました!! もはやどこにも逃げられない、超・至近戦! おまけに……こっここ、これは一体ーーーッ!?」
がなり立てるマイクの声のみならず、監房の囚人たちや、黒猫のカメラ・アイを通じて観戦する視聴者たちからも漏れ聞こえる、どよめきの声。手錠で繋げた相手の左腕と、自分の右腕。動きを封じた上で、天懸はもう片方の手で、がっちりと相手の腕を捉えます。
手のひらにも甲にも、おびただしく散った赤は、天懸の右耳からの出血。看守の殴打を受けた際に噴き出したものです。
ぱき、ぱき、ぴしりと。
「何と、看守の腕がキラキラピカピカ、透き通るガラスに変化し始めたーーー!?」
「さーあ、どうする? このままいけば、キレーなガラスの彫像が出来上がりだ。ギブするか?」
有機体をガラスへ変換してしまう彼のろっこんは、その間常に血液の付着した腕と相手の接触を必要とし、本来なら看守の抵抗によって、すぐにも身を離されてしまったことでしょう。実際、看守は慌てたように空いた腕を振り上げ、天懸の顔面や脇腹へ容赦ない拳を浴びせて抵抗。
「が……、っぐ! 痛ってーなコラ、大人しく……しやがれッ!」
捉えた腕をぐいと引き、ヘッドバット。強烈な一撃にも関わらず、間合いは離れず。手錠は、そのために必要不可欠な布石でした。
全て、計算ずく。左腕を捉えたのも、
「人間の心臓ってのは、そう。大抵左寄りだよな。あんたはどうだ?」
相手に許す僅かな時間すらも短縮するため。
「さあどうする。あんたの心臓がガラスになるまで、そう……10カウントってところか」
もはや、看守の命は手の中、彼の意のまま。
「あっ……ギブアップ! 看守ギブアップです、勝者は新江選手! 新江選手の、勝利ーーーっ!!」
看守が彼の腕を二度タップし、レフェリーが勝利者の名を叫んだ、その直後に。青あざと血にまみれた天懸はあっさりと手錠を外し、リングから降り際に振り返りもせず、指をぱちり。
ぱあん! とガラスは弾けて、透き通る銀色の砕片となって散り。そうして彼はようやくに、心からの笑みを浮かべました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
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