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『激突! ニャルカトラズ・コロシアム!』(2)
伊織 紘之助
、御年88歳。身長166cm、痩せ型。
「しっかしまァ、妙な夢だこりゃ。昼寝してたら、源と一緒に監獄たァな。お前さん、何やらかしたんだ?」
その孫、
伊織 源一
17歳。身長209cm、筋肉質。
「何もしていない。どうせまた、神魂絡みのナニカだろうが……」
「あん、ナンだって?」
「……何でも無い。それより、いけるのか、じいさん」
カーーーン! 高らかに鳴り響いたゴング。
そう、ここはロープに囲まれた、四角い戦場のど真ん中。対角線上の向こうには、巨漢である源一にも劣らない巨体の看守と、いくらか細目ながらもがっちりとした、手足の長い看守のふたり組。いずれも品の無い笑みを浮かべ、祖父と孫を痛めつける気満々といったところ。
ガガ、ピー! とマイクが鳴って、レフェリー兼実況のハルさんが声を張り上げ、
「さあーいよいよ始まりました、格闘技の祭典! 暴力の殿堂! ニャルカトラズ・コロシアァァァムッ!! 第一回戦は無差別級タッグマッチ、ふたりは看守を打ち倒し自由を手にすることができるのか!? いざ、Ready Fightッ!!」
体格から何から、双方のギャップが目に付く、まさしく無差別級。にも関わらず、祖父はにかっと歯を見せて、
「かっかっか! 夢なら、楽しまなきゃソンだよな」
「まぁ、これも鍛錬か」
孫もまた臆する様子もなく、ただ得物を構え、対戦者を見据えたのみ。
自由への闘争が、今、始まります。
「……よろしくお願いしま」
ご、と頭蓋を伝う衝撃。律儀に一礼した源一の後頭部へ振り下ろされた警棒の破壊力は並では無く、彼をして視界が一瞬歪むほど。
「む……」
「おいおい、大丈夫かァ源よ?」
離れたところで聞こえた祖父の声。続く第二打は腕を振り上げ、手にした得物で受け止め、身を起こすと同時に身体をぶつけて間合いを離し、源一は相手を見据えます。
「おーっと伊織選手、その礼儀正しさが仇になった模様、いきなり痛い先制攻撃を受けてしまいました! でもこれが監獄の常、看守がアリと言ったらアリなのですーっ、不意打ちゼンゼンOK!」
にやにやと吊りあげた口元。帽子のつばで隠れているものの、目線の高さは源一と同じくらい。膨れ上がった腕や腿の筋肉量は、彼を上回るようです。
源一の手には、いわゆる小太刀ほどの、長さ60cm程度の小振りの木刀。その切っ先を相手の鼻先へ突き付けながらも、それは厳密に言って、武器ではありません。
(……まったく。こんな奇怪な状況にも慣れてきてしまっているのは、喜ぶべきか、悲しむべきか)
看守は大上段から、思い切り振りかぶっての一撃。源一は木刀で受け、腕力と巧みな誘導でその勢いを殺し、身体の外へと受け流し。二撃目は横から胴へ、三撃目は肩口へ、連続の打撃もいなし、凌ぎ、流して無力化。
祖父と彼の伝える『庵流』の神髄ではなく、それはあくまで、彼自身の矜持といったものなのでしょう。源一はいかつい外見とは裏腹にいたずらな暴力を好まず、『相手を傷つけずに勝つ』ことを良しとするのです。たとえその過程で、自身がいくら傷つこうとも……そのために、
「……ぐ。む……!」
「伊織選手、防戦一方! 起死回生の策は果たして、あるのでしょーかっ!?」
小太刀の守りをくぐり抜けた警棒はこめかみへ、鎖骨へと叩き込まれ、彼の頑強な肉体があってさえ、被る痛みは激烈なものに変わりありません。
「が……っ」
脛へ受けた一撃に、ついにがくりとリングへ片膝を突き。
それでもなお。彼は、その矜持を捨てず!
「……見えたッ」
瞬間、地を蹴り、源一の巨体はまるで砲弾のごとくに前方へ飛び出し、ひと息に相手の懐へ……つまり防戦ではなく、機を見極めるため。見つけた隙を逃さず突いて、相手の襟元をがっちりと捉え、自身にも勝る巨体を物ともせずに担ぎ上げ、
「伊織選手反撃、おォーっとこれはーーー!?」
彼はふわりと、宙へ。
一方、祖父の紘之助はと言うと、孫のような相手を慮る心根の優しさには、残念ながら持ち合わせがありません。
「へへ。やるかい、兄ちゃん」
親指をかりと噛んで、じわと滲んだ血でするりと鼻の下へ線を引いたのは、『庵流』に伝わる自己暗示術のひとつ。近頃やけにその効きが良い気がするのは、紘之助の目覚めたろっこんによるものながら、彼はいざ知らず、気休めみたいなものと称してはばかりません。
源一の相手ほどでは無いにしろ、彼と対するのもまた巨漢。手には銃の形をしたワイヤー式のスタンガンを構えており、手に何も持たない紘之助を近づけず、遠距離から一方的にいたぶるつもりであるようです。
紘之助はそれを嘲笑うかのように、
「悪ィね。兄ちゃん」
まるで、拳銃の抜き撃ち。丸腰を装う彼の手から瞬時に射出されたのは、
「ええっ、おじいちゃん今一体何……えええ、鎖!? どっから出したのー!?」
襟元に隠されていた、鎖分銅の一端でした。虚を突く居合い撃ちに反応することなく、看守は鼻面に先制の一撃を受け、赤い飛沫を放物線状に噴き上げながら吹っ飛び、がくりとリングへもたれます。
柔術を始め、小太刀に中太刀、鎖分銅や手裏剣術、果ては武芸としての飛礫術までも擁する、総合武術。それこそが『庵流』の全貌であり、その八代目である紘之助が持つ手練手管は実に幅広く、こざかしいスタンガンなどねじ伏せるに足る泥沼のごとき深みがありました。
「そいつァ物騒だ、させねえよ……っと」
「ああ、おじいちゃんすごい! 鎖で看守のスタンガンを絡め取ってしまいました、何て器用……おわー! おじいちゃんそれに留まりません、まだまだ武器を隠し持っておりますー!」
続けて投擲された鉄串三本は、裾の中から。棒手裏剣よろしく飛翔した鋭利な先端は看守の肩やら腕に突き立ち、怯んだところへ間合いを詰めて、苦し紛れに振り回された裏拳はひょいと下をくぐり、振り下ろす警棒の手元を掴んで、
「しかし、こういう何でもアリの喧嘩ってな、久しぶりだな。昔を思い出すねェ」
蹴りを入れて鉄串の一本をさらに深く潜り込ませると、手を掴み、指を取って。紘之助は看守の帽子のつばが落とす影の中を見上げて、
「あの頃は、用心棒だの何だのやりながら、喧嘩して回ってたもんだ……そうそう、思い出した。俺ァいつも、こうしてたな」
「捕ったら投げる、極めたら折る。ってな?」
ぼきり。あまりにもあっさりと、看守の指はあらぬ方向へ反り返り、あんぐりと大口を開けて声なき悶絶を上げた男の腕を基点に、巨体を跳ね上げ一回転。宙を舞った看守は、頭からリングへと沈みました。
ほぼ、同時。
「……セブーン、エーイト! ナーイン! テェーーーン!! 初戦は『庵流』のおふたりが勝利を飾りました、お見事ーーー!! ってゆーか痛そうねコレ、うわぁ指があんなほう向いちゃって……」
源一の背負い投げには、彼の気質が現れてさほどの威力は無かったものの、そのまま予定通りに押さえ込み、10カウント。紘之助のえげつない極め技を受けた看守に至っては、もはや戦闘続行不可能のようです。
源一は祖父の手並みに感嘆しつつも、やっぱり律儀に一礼して、
「……ありがとうございました」
「これで晴れて自由の身ってワケか? いやいや、楽しいもんじゃねェか。可愛い孫と一緒に暴れるってのもよ!」
かかか! とご機嫌に笑う紘之助には、無表情に、ふんっと鼻をひとつ鳴らしました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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