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MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
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『潜入! 大日本モコヌ教に、終末の光を見た!』(4)
地下室に見たモノのショックから立ち直ると、
椿 美咲紀
は決意を新たに地下を出て、大股に
三宅 ゆり
のもとへと歩み寄ります。
「帰りますよ、ゆりちゃん!!」
ゆりは美咲紀と、その後ろに立つ
常闇 月
、
八神 修
の神妙な顔つきを順に眺めてから、つまらなさそうにはあとため息を漏らし、
「何だ、またあんたたちか。あたし今、オジサマをどうやってデートに誘おうかって、作戦立てるのに忙しいわけ。ジャマしないでくれる?」
「……その、『オジサマ』についてですが。見ていただきたいものがあるんです」
ゆりがここ『大日本モコヌ教』へ進んでついてきてしまったのは、何もあの怪しい教義に感化されたがためではありません。40代以上のおじさん好きという少々難儀な価値観が、ちょっと見栄えの良いイケメン風中年信者の言葉を、簡単に信じさせてしまったようなのです。
三人はそれを聞き、教団についての情報収集の傍ら、彼女を脱出させるに足る理由もまた探っていました。
「それが、この映像というわけだ。君の言うオジサマというのは、この男のことだろう?」
修が見せたのは、スマートフォンの動画アプリで撮影してきた映像。中央に映し出されているのは、先ほどゆり自身に尋ねて教えられた、件の中年男……けれどそれを覗き込むなり、ゆりの目はくわっと見開かれて、
「な……何よこれ!?」
叫びました。
ぱ、ぱ、と小刻みに場を移し変えながら現れる男は、映像の中、常に違う女性の肩を抱き、時には頬や手の甲に唇を寄せ、何とも熱っぽくねっとりとした口説き文句を女性たちに垂れ流しています。今度は美咲紀が、ふう、とため息を漏らしながら肩をすくめて、
「彼、ゆりちゃんと同じようなことを、他の女性にも言いまくってるんですよ。ちなみに私と月ちゃんも言われました」
というのは事実ではなく、あくまで美咲紀の作戦ではありましたけれど。もっともらしくうんうんと首を振った月も手伝って、
「あ、あんのエロ親父ーーー!! 一体何股してんのよっ!!」
茹でダコよろしく真っ赤になって、ぷしゅーっと頭から湯気でも噴き出さんばかり、憤慨のあまりぷるぷると震え始めたゆりへ。爽やかに言った修の言葉が、どうやらダメ押しの一手となったようです。
「さあ。俺たちと一緒に、脱出しよう」
きらり!
ヒロインたる女の子を助けに来た救世主、優しいお兄さん……そんなシチュエーションの演出でしょうか。ゆりはしばらくそんな修をじろじろと眺めて、傍らの美咲紀や月と見比べて、憮然として頬を膨らませていましたけれど。
やがて、ぷっ、とひとつ吹き出して、苦笑い交じりに言いました。
「まだまだ青臭いけど、ま、将来的には渋いオジサマ候補かもね」
その頃。日が暮れて、信者たちがそれぞれの居住区へと引っ込み、人気の失せた瞑想室にて。
名指しで呼び出されたことにいささか浮かれがちでやってきた
黒崎 俊介
を説得するに当たり、集まった面々は、少々苦戦を強いられていました。
「じょ、冗談じゃない!! 脱出だなんて……僕がここを出たら、またただの名無しの男に戻ってしまうじゃないか!」
「しかしここにいれば、先生は誰にも見えなくなってしまうよ。これほどの規模の集まりだ、より個性の強い者の中に埋もれてしまうだけだ」
旅鴉 月詠
の正論に、ぐ、と二の句を詰まらせる黒崎先生。そこへ
水上 桜
も言葉を重ねて、
「そうよ、教頭先生。私だって、来年から寝子高に通う予定なんだから。受験、受かってたらだけど……そんな人がこんなところに入り浸ってるなんて、不安になっちゃうじゃない?」
「先生。いくらすがっても、モコヌ自身は決して、あなたを救ってはくれない」
月詠は語ります。かつてあの白いモコヌとの触れ合いで得た、彼女なりの教訓と、想いを。
「モコヌは人を救わない。ただ、辛い記憶や思い出を、幸福なものとして書き換えてくれるだけだ。つまり他者から見れば、あなたがうっすぃーままであることに、変わりは無いんだ」
「うすっ……!?」
「モコヌの『機能』は、あくまで一方的に彼らへと与えられたものであって、彼ら自身が望むものでは無いのかもしれない。私はそう思う。望むのはいつだって、人間のほうだ……先生、あなたはお望みかね? これから先もずっと、影のうっすぃーままでいることを」
「ぐ、ぐぐぐ……っ」
彼の心には、確かに迷いが生じ始めてはいるように見えたものの。モコヌがもたらす一時の快楽、その魅力はなかなかに抗いがたいものであるらしく、すぐにも彼らへうなずいてはくれません。
一歩引いて見守っていた
仙藤 紫
も、見かねたように先生へ、
「ねえ、黒さ……教頭先生」
「今、何か別の名前言おうとしなかったかい? 僕の名前、本当に覚えてるかい?」
「もちろんよ、教頭先生」
黒沢先生、などと呼んでしまいそうになり、即座に役職呼びにシフトした紫。名前は間違えて覚えていたとしても、彼が寝子島高校にとって貴重な、優秀な人材であることを、彼女もまた知っています。
「先生って、少し、『誰かに認められたい!』っていう願望が強すぎるんじゃないかしら。それが返って、先生の印象をぼやけさせてしまっているような気がするの」
「う、うううっ……!?」
ことさらきついことを言ったつもりも無いものの、否定のしどころも無い正論に、黒崎先生はぐうの音も出ません。
「ねえ、帰ろう? 先生……」
桜が彼の白装束の裾をつかんで、どこか神経質そうにあたりへ目線を巡らせながら、
「ここ、何だかイヤな感じがするのよ。早く逃げないと、何か……」
「んもう~~~っ、仕方がないわねぇん、俊介ちゃんったら♪」
「「「!?」」」
やけに鼻にかかった、色っぽい声。ただし、明らかに太くて低い、男性の。
振り返った一同の目の前で、くねくねくね。怪しく腰をくねらせて、愛しの黒崎先生へ熱視線を浴びせているのは……
ミッシェル・ナイスゲイ
!!
「俊介ちゃんは今、悩んで迷って、前が見えなくなっているのねぇん。俊介ちゃんを想う、こーんなに深い愛が、ほうら。ここにあるっていうのに!」
くねくねくねくね。ずい、ずずい!
「でも大丈夫よぉん、俊介ちゃん! アタシが今、ちゃあんと目を覚まさせてあげるからぁん……♪」
「え、いや……ええと? 待ってくれ、君は一体何をするつもり……だ、誰か!!」
助けを求めるような彼から、ずざざっ! とみんなが後ずさったところで。
「いや、わ、分かった、もう帰る! ここから逃げよう、ほらみんなで! だから……だから……っ!!」
んぶっちゅううう~~~~~~んっ!!
「む、むぐあああああああああーーーーーーッ!?!?」
彼は卒倒しました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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