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MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
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『潜入! 大日本モコヌ教に、終末の光を見た!』(5)
濃厚キッスでぐったりとして白目を剥いた黒崎先生を、
ミッシェル・ナイスゲイ
がひょいと抱き上げ、逃走の準備が整ったのを確認すると。
椿 美咲紀
が、
「それじゃ、すぐに逃げるのです! ここにいるのは危険なのです」
「何、ここってそんなにヤバイわけ?」
「ええ、それは……」
ゆりの疑問へ答えかけた、その時でした。
「逃げるだって……!? お前たち、一体どこへ行くつもりなんだ!」
「モコヌ様の恩恵を拒むだなんて、信じられない! 冒涜だわ!」
「「「そうだ、そうだ!!」」」
騒ぎに気付いたのか、瞑想室へやってきた信者たちが口々に、教団からの離脱を画策する彼らを非難し始めます。信者たちの目は一様に血走っていて精彩に欠け、どこか正気を失っているようにも見えました。
詰めかける信者たちに取り囲まれ、進退窮まる彼らを、神棚の上からピンク色のモコヌだけが、のんびりと見下ろしていました。
「どうするの……!? このままじゃ……」
仙藤 紫
が背に
曖浜 瑠樹
をかばいながら言い、
常闇 月
が
八神 修
を振り返って、
「突破しますか、八神さん?」
「あまり騒ぎ立てるつもりは無かったが、それも致し方なし、か……」
ろっこんによって手近な何かしらを分解、目くらましにして脱出することを検討し始めた……その時に。
「待ってくれ!!」
飛び込んできたのは、
鎌八 まもる
。彼でした。
「……あれを見せるのか? 鎌八」
修の問いに、まもるはどこか複雑そうに眉を下ろしながらも、うなずきます。
「ああ。仕方ないさ」
いざという時の切り札として、情報を集めていたまもる。今がまさにその時と判断した彼は、仲間たちと、疑いの目を向ける信者たちを連れ、地下へと降りていきます。
そのさなかに、彼はちらと
神野 美野梨
を振り返り、少しバツが悪そうに頭をかきながら、言いました。
「キミの思い出を守ろうと思ったのは、確かだったんだが……すまない」
「……? どういうこと?」
もし彼女の望み通りに、再びモコヌを動かす方法でも見つかったのなら、荒事になど発展した時、まもるはそれを信者たちへと説明し、解決を図るつもりでした。
「いつかは、あんたらみんなに専用のモコヌが行き渡る……なんて、そんな未来もあるかもしれないと思ってな。けど……」
懲罰室の脇を通り過ぎ、薄暗い廊下の奥の扉の前へと行きつくと、多くの信者たちも後ろに控える中で、彼はそれに手をかけ、ゆっくりと。開きます。
「……君は、見ちゃダメなのです」
「えっ、なあにぃー?」
ふと気づいた美咲紀が、す、と瑠樹の両目を覆い。
ぎぎぎ……軋む扉が、徐々に隙間を広げていき。廊下には無数の、鋭く息を呑む音だけがやけにくっきりと、響きました。
「な、な、な、何を……しているのです! あなたたち!!」
やってきた教祖、壮年の男を見る信者たちの目は、既に尊敬を宿したそれではなく、猜疑心と嫌悪感に満ち満ちています。
「この部屋には入ってはならんと、あれほど……!」
「……ちょうど良い。説明してくださいよ! この部屋の、これについて……あなたの口から!!」
信者のひとりが言うと、男は両脇からがっちりと身体を挟まれて運ばれ、
「あ、な、何をするのです! ちょ、こら、離しなさ……うわっ」
部屋の中へと突き飛ばされて転がりました。
開かずの間。明かりのひとつもない、淀んだ空気の湿っぽい部屋。
地下のロウソクのひとつを手に、中を照らした
水上 桜
は、うっかりそれを落としそうになりながらも、
「っ!! 何……これ……」
震える手で、灯る火を掲げます。
そこらじゅう。無造作に、打ち捨てられているのは……モコヌ。ピンク色の。少しくすんで埃がかぶり、ふさふさの毛はしぼんで力なく、ぴくりとも動かない、モコヌ。モコヌ、モコヌ、モコヌ。モコヌモコヌモコヌモコヌモコヌ。積み上がる、使用期限を迎えて動かなくなった、大量のモコヌたち。
まるで墓場……いいえ、単なるゴミ捨て場。そんな光景が、目の前には広がっていました。
「…………どういうことなの、教祖様!!」
「なぜ、モコヌ様の……死体が!! こんなに!?」
「い、いやその。実はモコヌ様は、一週間ほどで動かなくなってしまうので……み、皆さんに奇跡を届け続けるには、これは仕方のないことであって……」
「じゃあ私たちは今まで、こんなにもたくさんのモコヌ様を犠牲にして……一時の夢を?」
「おお、何ということだ……おお、モコヌ様……!!」
ひと通り男を問い詰めると、やがて信者たちは彼を放り出し、しなびて動かないモコヌの山の前へひざまずいて、ある者は祈り。ある者は涙を流し。ある者は、悔恨と謝罪の言葉を延々と述べ始めました。
悟ったのでしょう。奇跡とは、有限であるのだと。代償を伴うものなのだと。それも決して小さくは無い代償を。自分たちが、何に犠牲を強いてきたのかを。
「……行こう。もうここに、用は無い」
へたり込んだ教祖を底冷えするような瞳で見据えてから、
旅鴉 月詠
が短く言うと、彼らは信者たちを残し、その場を後にします。
モコヌ様。おお、モコヌ様。おお……おお、モコヌ様……そんな声は途切れることなく、やがてあたりを埋め尽くしていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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