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MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
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『潜入! 大日本モコヌ教に、終末の光を見た!』(2)
熱狂に包まれた空間に、自身もまた同じ格好で紛れ、モコヌ様へ頭を下げてみせながらも。
仙藤 紫
はどこか釈然としないまま、つぶやきます。
「そもそも、モコヌって何なの? 確かに可愛いけど……」
瞑想室は異様な熱気に包まれて、教祖の男の招きで、恐らく新入りらしき若い女性信者がひとり壇上へ上がると、神棚の上のモコヌを撫でながらに、やれ自分を振った恋人は実にひどい男であったとか、やれ自分は今までに幸薄い人生を歩んできたものだとか、愚痴めいたことを涙ながらにぽろぽろと語り始めました。唐突にこの場へ放り込まれてしまった紫の目には、そんな光景はどうにも、奇妙なものとして映ります。
「説明しよう!」
とは、たまたまお隣にいた、
旅鴉 月詠
の言葉。彼女いわく、
「私も、モコヌとはちょっとした縁があってね。いいよねモコヌ、かわいいし、見てるだけで嫌なこと忘れるし」
「まぁ、それは分かるけど……」
もちろんこうして祭り上げられ、多くの人を虜にしているからには、たんに可愛らしいだけの毛玉ではないのだということは、紫にも分かります。
月詠はうむっとうなずいて、モコヌについて解説を。
「ある日突然、どこかの会社から、試供品だと言って送られてきてね。付属の説明書によれば、主な機能はふたつ。ひとつは、辛い記憶や悲しい記憶を改竄し、幸せな思い出へと変えてくれること。もうひとつは、使用者が望んだ通りの幸福な記憶を植え付けてくれること……ただしこれには副作用があり、後ほど同程度の悪夢を見せられる。使用期限は一週間ほどで、私のところへ来たモコヌも、やがて動かなくなってしまった……」
語りながらも、月詠の中にあるモコヌとの触れ合いの記憶の終わりは、切ない別れではありません。月詠は最後の最後に、一週間という短い時間に育んだ友情、その辛い別れとなるだろう記憶を、モコヌ自身に、
あたたかい幸福な思い出
として変えてもらいました。月詠の胸の中、あの雪のように純白のモコヌは、今でも愛らしい姿と心地良い手触りそのままに佇んでいます。
実際、壇上の女性の沈痛な面持ちもまた、明るい微笑みへと見る間に変わって、
「ああ! ありがとうございますっ、モコヌ様あああんっ!!」
「このように、モコヌ様は皆さんの耐えがたい現実の痛みを幸福な思い出として変えてくださり……」
「……だからこそ。あの男は、そんなモコヌを利用している」
月詠の目がすうと細められ、教祖を真っすぐに見据えます。紫にも、男がいかにも怪しく、うさんくさい詐欺師か何かであるのは、すぐにも分かりました。
「で。番組に、視聴率? 何だか良く分からないけど、とにかく私たちは、彼らを救出すればいいわけね」
「うん。ひとまず隙を伺い、あのうっすぃーのに接触して連れ出すとしよう」
視線の先では、黒崎先生が両手を合わせて、モコヌの起こす奇跡をひたすらにありがたがっているのが見えました。
一方その頃。
「シュー君、何してるのです?」
「ねこったーに書き込みをな」
大きな日本邸宅の外、生垣の中に身を潜めながら、
椿 美咲紀
が
八神 修
のスマートフォンを横から覗き込むと、
「ねこったーやネットの掲示板で、番組の噂を流すんだ。さらに複数のアカウントを使い、あえて自作自演を発覚させることで炎上させ、話題性を加速させる。視聴率の達成度を底上げするのさ」
「ほえー! さすがシュー君なのです」
「都市伝説には都市伝説で対抗を、と言ったところだな。もともと波長の合う者にしか見られない番組らしいから、どこまで効果が見込めるかは分からないが……『なぁ、テレビ見てるか? 今、MFS! って番組が』っと」
「しかしそれでは、番組側に有利になってしまうのではありませんか?」
夜の散歩、と称した見回りのさなかに巻き込まれた
常闇 月
は、しばし戸惑いの中にあったものの、そこには美咲紀や修、その他顔見知りの姿もあり、今では落ち着いて周囲を鋭く警戒しています。
月の問いには、美咲紀もはて? と首を傾げたものの。修は涼しげに肩をすくめて、
「あくまで、増えるのは一介の視聴者だ。とはいえ番組に出演している俺のすることだから、視聴率のシェアはこちらに傾くはず」
修の思考はこのモコヌにまつわる一コーナーのみならず、番組の全体を含めて計算されているようです。美咲紀はますます、ほえー! と感嘆の声を上げ、月も納得のうなずきを返しました。
「さて、これで打てる手は打った。次は、黒崎先生と三宅の救出のため、情報を集めよう……」
「な……し、侵入者か!?」
と。不意にかけられた不穏な声は、白装束の信者の男。修らの姿を認めるなり周囲へ呼びかけると、すぐにも数人の信者たちがこちらへ向かってやってくるのが見えました。中には鍛えられた身体の屈強そうな男もいて、いくら荒事には慣れたもれいびたちと言えど、相手をするのは少々難儀しそう……なんて、彼らは塵ほど慌てもせずに。
「常闇、すまないが、頼めるか?」
「はい、八神さん」
そう。この場に月が居合わせたことが、彼ら信者たちの不幸でした。まるで風のように飛び出すと、音もなく背後に回り込み、手刀を一撃! 瞬く間に数人を昏倒させると、一番手強そうな男には真正面から、
「悪く思わないでくださいね」
げいーんっ!! と無情の急所蹴り。彼らは何もしないままに、どさどさと地面へ倒れ込んでいきました。ひと仕事を終えた月は、汗のひとつすらもかかず。いつだってクール、男性の股間をこれでもかと蹴り上げながら眉ひとつ動かさない彼女は、何とも頼もしい武闘派なのです。
「椿さん、拘束をお願いできますか」
うなずいた美咲紀もまた喜々として、布製の頑丈なガムテープや、どこで用意してきたのか猿ぐつわなど取り出して、
「はいはーい、あたしちゃんにオマカセなのです!」
信者たちの手足をがっちりぎちぎち、ぐるぐる巻き。これでしばらくは騒ぎ立てたり、人を呼ばれることもないでしょう。
修はふたりの手並みに感心しつつ、スマートフォンに立ち上げたのは、動画撮影アプリ。これで、教団の秘密を根こそぎ暴いてしまおうという心づもりです。
「よし、行こうか」
「おー!」
「私が先導します。ついてきてください」
隠密行動に長けた月を先頭に、三人は広大な屋敷への潜入を開始します。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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