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果樹園『チエノミ』(3)
「うん。これは夢だね」
「? おにいさん、どうかしたんニャ?」
ジェレミア・ベルトーニ
は確信する。
何しろ目の前で自分を覗き込んでいるのは、二足歩行するねこだ。しかもしゃべっている。
これはもう、夢だ。夢に違いない。
「この果樹園には、ありとあらゆる果物がなってるんニャ。おにいさんもたくさん食べて、楽しんでニャ!」
「へえ、それは素晴らしいね! なるほど、ここはきっと天国に違いない」
なんという、至福の夢だろうか!
うむっと納得したところで、声をかけられた。
「あ! ねえ、そこのお兄さんも、ちょっと手伝ってくれない?」
「果物、食べて……石を見つけなきゃいけない、みたいなの……」
どんな場所であろうとアクティブな
真境名 アリサ
と、彼女に引っ張られるようにしてやってきた、おっとりマイペースな
遠野 まほろ
。彼女らが言うには、なんとかいう石の欠片を、果物の中から見つけ出さなければならないらしい。
いよいよもって、ジェレミアは思ったものだ。
「なるほど、楽しい夢だね! 分かった、俺も手伝うよ」
と言ってにこにこ、上機嫌。女性ふたりに声をかけられ、周囲には愛らしいねこたち……おまけに美味しい果実も食べ放題ときては、楽しまないわけにはいくまいというものだ。
三人もさっそく、それぞれに選んだ実を、ぱくりっ。口に含むと、果実は甘酸っぱくて瑞々しく、芳醇な香りをたたえて、何とも絶品だ。
実の効果は、すぐにも彼らへあらわれた。
「わあ、すごいニャ!」
「綺麗だニャ、美しいニャ!」
「なんたる神々しさだニャー!」
「……?」
くりっ、と小首を傾げたまほろ。食べれば頭が良くなる、などという触れ込みで、自分の頭も良くなれば、大好きなおじいちゃんおばあちゃんのお役に立てるかな? などと考えていた彼女だが、
「これは……なんて愛らしいんだ!」
「あら、可愛いわねー!」
気付けばまほろは、『ねこ』になっていた。つまり食べたのは、『ねこになる実』だったようだ……おまけにねこになっても、背中には純白の翼がぱたぱた。周囲のねこたちは、ねこの天使だニャ! などと言って、たいそうまほろをありがたがっている。
「ちょっと、思ってたのと違うけど……これも、楽しいね……♪」
おかげでまほろは、瞬く間にねこたちと仲良くなることができた。
「あははははー! あたしも何だか、楽しくなってきちゃったわ!」
ミカンの実をひとつふたつつまんだところで唐突に、けらけらけら! 笑い出したアリサ。
「あっ! これってもしかして、『バカになる実』なんじゃない? きっとそうでしょ、あはははは、あたしバカになっちゃったー♪ あらっ? 今あたしのこと、バカって言ったのは誰? バカって言うほうがバカなんだからねー、バーカバーカ! あははっ、あははははー☆ ふふふっ、何だかすっごく良い気分、悩み事もなーんにもなくて、気分そーかい! たまにはバカになるっていうのも悪くは無いわねー、あらっ? 今あたしのこと、バカって言ったの誰? バカって言うほうがバカなのよ、知らないのー? バーカバーカ♪ あははははー!」
そして気付けばジェレミアにも、変化は現れている。
「……ぐすん」
ぽろりと頬を伝う雫。彼は泣いていた。
「ああ……『すみ』! 『こはく』、『るちる』! 元気にしてるだろうか、寂しい思いをしてはいないかな……いや! 分かってる、これは夢だって。でも、それでも……ああ、寂しい! 寂しいんだよ~……!」
おんおんおんと、滝のように涙を流す彼が食べたのは、
「『猛烈にホームシックになる実』ニャ」
「大丈夫だニャー、ボクたちがいるから寂しくないニャー」
「よしよし、寂しくないよ……」
「あははははー、バカねーあたしたちがいるじゃない! あらっ? 今あたしのことバカって言ったのは誰?」
ねこたちや、まほろやアリサも彼を囲んでナデナデ、よしよし。
「あ、ありがとう……ありがとう! 失礼、紳士らしからぬところを見せてしまったね。よし! 俺も君たちのために、頑張って食べるよ!」
ぱくりぱくりと、その後も様々な実の効果に翻弄されつつも、彼らは楽しみながら実を食べ進めていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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