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果樹園『チエノミ』(1)
(ののこさんはやっぱり、この世界から落ちてきたのかしら……)
そう、ここは天界である。まさしく、神々のおわす地である。
ただ、それだけに
弘明寺 能美子
には、立ち並ぶ樹々にぶらさがっている美味しそうな実の数々を、断りも無く食べてしまうのはどうにも、気が引けた。
「許可を取っておいたほうが、良いわよね……?」
「そうだよね。あそこにいるねこさんたちに、聞いてみようか?」
千鳥 雅人
もうなずき、果樹園を管理しているねこたちのもとへ向かう。
天界のあちらこちらに散らばった悪魂石の欠片、そのうちのひとつはどうやら、この果樹園のどこかに紛れているらしい……それも、実の中のひとつに。要するに、食べて見つけるべしということだ。
「樹になってる実は、いくらでも食べてオッケーだニャー!」
「い、いいの? そんなにあっさり」
「たくさん取ることになっちゃうかもしれないけど……」
ふとっぱらなねこたちは、むしろどんどん食べて自慢の果物を味わって欲しい、と勧めてくれた。
さらには、
「ここの果物を食べると、頭が良くなるって評判ニャ! ボクもおバカニャったけど、今ではこんなにカシコクなったニャ!」
「えっ、頭が良くなるの!?」
ほんとかどうだか、そんなことをお気楽な顔で言うねこに、キラーン!
天馬 ひびき
の瞳が輝いた。
「ひびきもいっぱい食べて、頭良くするー♪」
ひびきが胸に抱いたペガサスのはやぶさはぬいぐるみだが、天界という場所柄もあってか、いつになく活き活きと瞳を輝かせている。ような気がする。キラーン!
「ほらほら☆ ひびきもはやぶさみたいに、空飛べちゃうんだよー」
彼らはぱたぱたと羽ばたきながら、樹に実った果物をいくつかもぎとり、さっそくご賞味。
能美子はつやつや、真っ赤に熟れたリンゴを手に、
「たまには……良いわよね。ダイエットとかそういうの関係ナシに、食べても良いわよねっ」
モデルとして活躍していた経験から、体重管理には厳しい彼女も、天界の果実の誘惑に抗うことはできなかったようだ。
かぷり! しゃくしゃく、とひと口。蜜のようなリンゴの甘みが、瞬く間に口の中へと広がった。
「っ、美味しい……! これで頭が良くなったのかしら?」
「あ……待って。何だろう、この香り……?」
「!? ちょ、ちょっと……!」
不意に顔を寄せてきた雅人が、能美子のあたりから漂う香りを、すんすん、と可愛らしく小鼻を鳴らして嗅いでみると。
「……能美子ちゃん、すっごく良い香りがする! フルーティーだねー!」
「あ、それは『体臭が果物の匂いになる実』だニャー。わーほんとに良い香りだニャ、なかなかこの香りは出せないニャ! お姉さん、やるニャ!」
「そ、そうなの?」
気付けば雅人にひびき、それにねこたちがたくさん寄って来て、すんすんすんすん。能美子は微妙な表情で苦笑いだ。
「……確かにこれは、エステルの香気成分ね」
キリリッ! どこから取り出したものやら、ひびきはすちゃっと分厚い眼鏡などかけて、ウンチクを語る。
「果物の香りの主成分はエステルで、この分子構造を持つものは大抵良い香りがするのよね。エチルエステルがフルーティな香りを発して、メチルエステルがその香りに広がりを与えている……見て、こんな風に蜜入りのリンゴは通常のリンゴよりも内部の酸素密度が低いことからエタノール発酵が進み、エチルエステルが増加している。つまり今能美子さんの身体にも同じ現象が起こっていると考えられるわね」
「これが、『頭の良くなる実』だね?」
雅人がひびきのかじった実を見つめると、トゲトゲのドリアンのような実だが、幸い能美子の放つフローラルな香りが勝り、周囲にあの殺人的な臭いが広がることは無かった。
「色んな実があるんだねー! 石も見つけなくちゃいけないけど、何だか楽しくなってきちゃう……なぁ?」
という雅人の声が発せられたのは、なぜだか頭の上。
「あ、それは『身体の一部が喋り出す実』だニャ」
「「ええーっ!?」」
ピーン! と直立した雅人のエモーションアンテナ、つまりはアホ毛と、本人の口が揃って驚きの声を上げたので、能美子はぷっと吹き出してしまった。
どうやら頭が良くなる以外にも、楽しい実の効果はたくさんあるようだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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