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天使と悪魔のロマネスク
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楽園より愛を込めて
天界の住人たちはその日、あちこちにまばゆく立ち昇る、6つの純白の光を目撃したという。
果樹園『チエノミ』にて。
天馬 ひびき
はにっこりにこにこ、手のひらの上に白い石を乗せ、はしゃぐ。
「やったあ! 白くなったよ~♪」
「ええ、やりましたね! これが、白魂石……」
篁 文緒
がそっと触れてみると、艶やかに輝く石は、まるで脈動するようにあたたかな光の波動を放っていた。
不埒な簒奪者が現れないように、と
恵御納 久隆
が『ごくらくカントリークラブ』の周囲を警戒する中。
東雲 人里
の手に乗せた黒い石をみんなで触ると、闇のような黒はするりと解けて消えていき、やがて、真っ白な光が天へと走り抜けた。
「うむ、上手くいったようだな。では次は、この白魂石を、無事に送り届けなければな」
「はいっ。クローネには渡せないですからね……!」
李 小麗
の頬袋から、ぽろん。飛び出た石を、仲間たちが覗き込む。
「小麗さんのおかげで、誰かに取られてしまうかも、って心配しなくても済んだわね。ありがとう」
「どういたしましてーなのだ!」
黒依 アリーセ
の言葉に、小麗はにっこり。
ぱちり、と
恵御納 理沙
が両手を合わせて、
「さっ! それじゃ私たちみんなで、触ってみましょうか~」
『桜源郷』の桜たちを震わせて、白い光柱は雲を貫く。
ユキ・ナカミチ
が用意したあたたかいお湯が、『クリスタルフォレスト』の冷気にも負けじと、凍り付いた石の欠片を溶かしてくれた。
「うんうん、上手く溶けたね……あれ、どうしたの? 鼻押さえちゃって」
「……い、いや。どうしてもこう、目に入るっていうか。目の毒っていうか」
見上げれば氷像の豊満バストが、前を見れば冬の神さま本人の肉感ボディがあり、
桐野 正也
は小学生もこの場にはいる手前、鼻血だけは出すまい……と必死に耐えながらに、欠片へ触れた。
ちなみにそんな思春期ならではの葛藤は、彼の頭の上に浮かぶフキダシによって、とうにバレバレであったという。
歌う鈴はりりりん、りりん! 楽器や歌も手伝って、『クレセントムーン・サンセット』へ響く賑やかな即興ライブは、ねこたちやら天使やらフジコ先生やら、ギャラリー多数の中で堂々たる終幕を迎え、彼らは揃って観客へとお辞儀をした。
「やー、楽しい演奏でしたねー、ふっふ。さて、それでは石を浄化してしまいましょうか……私も一度、この石を見ておきたかったんです」
祈るように、
薄野 五月
が欠片へと触れる。そこへ
結梨亜・カールシュテイン
が手のひらを乗せ、
「良く分かりませんが、私もお手伝いしますよー!」
(ロシィもやるぞ、がうー!)
ぱたぱたと小さな翼を動かす狼犬の
ロシィ・イシロ
もまた、ぷにっと肉球を当てた。
小山内 海
は、滝のほとりに突き出した小岩へ腰かけて、さらさら、さらりとスケッチ。
(良かった)
カラスたちは目的を見失い、散り散りにどこかへ行ってしまったようだ。
青空には幾つもの光の柱が突き立ち、『天上の滝』を構成する浮遊岩のひとつからも、それは迸っていた。
(……綺麗……)
さらさらりと軽快に、筆は踊った。
かくして……天界の中央に位置する、とある神殿。その周囲に広がる、美しい庭園にて。
テオの目の前には、きらめく7つの石……白魂石へと姿を変えた、純白の欠片があった。
同時に、魔界から無事の帰還を果たした仲間たちも、その場には顔を揃えている。
八葉 あいら
は、初めて目にする白い石をじっと見つめて、
(……何だろう。見ていると、胸がざわざわする。でも、目が離せない……)
やはり、不思議な力が宿る石ではあるのだろう。
八神 修
は、テオへと尋ねる。
「これを結合することはできないのか?」
「ひとつ足りねえからな。今はこのままだ」
かのカラスに
奪われた
ひとつが、今さらながらに悔やまれた。
「ちなみに、この石を集めると、何の役に立つのでしょう? ののこさんの力を取り戻して、天界へと戻して差し上げられるとか?」
「ああ、俺もそれを聞きたいと思っていた」
クルジッカ・ヘルマゴル
の問いは、そう言った修も、周囲の仲間たちにも、かねてから気になることではあったろう。
「そうだな……」
テオは、クルジッカを少しばかり、恨みがましくジトっと見据えてから。
「こいつはもともと、天界にあった宝物でな。聞くところによれば、『願いごとを叶えることができる石』……だと言われてる。だが実のところ、俺たちにも、この石のことは良く分からねえ」
天界の住人はすべからく人が好いためか、私利私欲でそれを使おうとはしなかったし、神々などはそもそも、願いごととはそんなものに頼って叶えるものではないと考えている。言い伝えはありつつも、実際に試そうとした者はいなかったそうだ。
しかし。そこまで言って、テオはふと渋面を浮かべ、眉を寄せながらに誰ともなく、ぽつりと漏らす。
「いや……ひとりだけ、いたな。ああ、そうだ……この石は、最初は白かったんだ。だが、あいつがこれを盗み出した時、あの時から、黒く……染まって……」
とりとめなくつぶやきかけ、言い淀んだ。
あいつ。指し示すものの名を、いくらか事情に明るい者なら、すぐにも思い浮かべることができただろう。
「……クローネ。彼女も昔、天界にいた……そういうことなんだね」
返答を期待したわけではなく、
音海 なぎさ
の推測は半ば、確信のようなものだ。
その証拠にか、これ以上は語るつもりも無いからか、テオは前足を腕組み、
「ふん……何から何まで、説明してやる義理はねえ」
ぷいと顔をそむけてしまった。
しかし……そんなテオの表情に、見つめた彼らはどこか、複雑な色を見出さずにはいられない。
テオと、クローネ。ふたりの因縁には、果たして、どのような過去が絡み合っているのだろうか?
「ともかくだ。こうして白魂石に戻した上で、天界に置いとけば、そうそう悪用されることはねえだろう」
綾辻 綾花
が首を傾げて、そう言ったテオに問い返す。
「そういえば……この石は、誰が、どこで管理するんですか?」
「あ、それなら、私が預かっておこっかー?」
神殿から、軽快な足取りで姿を現したのは……ぴょこん! 頭にアホ毛が揺れる、女神さま。
宴会終わりの洗い物でもしていたのか、うっかりゴム手袋を付けたままだったのを、いっけない! などと言って外し、こつんと自分の頭を小突いてみせたこの方こそが、ののこママである……というのが広まると、あたりにはにわかに、ざわめきが巻き起こった。無理も無い。
「みんな、よろしくねー! ていうか、テオちゃん久しぶりー! モフモフさせてー♪」
「ええ、お久しぶりで……って、ちょ、ちょっと……!」
むぎゅっ! として、もふもふもふ。無愛想なテオは、どうやら何だかこのお方には頭が上がらないらしく、されるがまま……とはいえどこか、満更でも無さそうだ。
「変わりませんね、あなたは……ののこにそっくりですよ」
「あの子が私に似てるの!」
「まぁ確かに、あなたに持ってていただけるのなら、ありがたいです。天界の誰もが、反対することはないでしょうから」
「……ずいぶんと、信頼されてるんだな。もしかして、偉い女神さまなのか?」
鮫ノ口 礼二郎
の問いには、ののこママはふるふると首を振り、
「ううん、そんなことは無いわよ? 他のみんなと一緒よ~」
「天界じゃ、人間みたいに偉いだの偉くないだの、そういう意識が薄いからな。強いて言うなら、この方が、ののこの母親であるからだ」
テオが補足するには、天界の神々にも個々の力の差はあれど、どうやら明確な序列や階級といったものは無いらしい。
そんな中で、誰しもが認めるほど、天界でも随一の力を持つとされるのが
野々 ののこ
であり、女神さまはその母親であるということで、何となくではありながらも一目置かれている……とのことだ。
とはいえ、そんなそぶりは露ほども見せず。
「みんな、いつもののこがお世話になってます……ご迷惑かけちゃってるみたいで、ごめんねー? でも良かったら、これからも仲良くしてやってくれたら嬉しいな。おバカな娘だけど、あの子のこと、よろしくね!」
ほわん、ほわんとゆるい笑顔を浮かべて、ぱちりと片目をつぶり、茶目っ気たっぷりに言った女神さまは確かに、お偉い神などではなく、明るく素敵なお母さん。人々の目には、そんな風に映ったことだろう。
こうして、白魂石へと変わった石の欠片たちは、天界の女神のもとに預けられることとなり、
「良かったらこれからも、時々欠片の様子を見に来る……ついでに。また天界へ、ばっひゅーん! って、遊びに来てね♪ その時はテオちゃんにお願いするといいわ、優しいから連れてきてくれるはずよ。ねっ、テオちゃん?」
「はぁ……まぁ、あなたがそう言うなら」
にこやかに手を振る女神さまに見送られながら、寝子島住民たちもやがて、懐かしき故郷、我らが寝子島へと凱旋を果たす。
天界、魔界への唐突な冒険を経て、分かったこともある。未だ明かされない、謎もある……しかし、真実はいつか、彼らの前へとその姿を現すことだろう
心構えを新たに、彼らはひとまず、寝子島での愛おしくもフツウの生活へと戻っていった。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。ホワイトシナリオ第6話、『天使と悪魔のロマネスク』のリアクションをお届けいたします~。
ホワシナ! 重要なシナリオをお任せいただけて、大変光栄でありましたっ。
いつものシナリオとは少々勝手が違い、大変な部分もありましたけれど……皆さんのアクションが、いつもより文字数が少ないにも関わらず、これが濃密で! ホワシナにかける情熱がひしひしと伝わってきまして、おかげさまで最初から最後まで、楽しく執筆をさせていただきました。
穏やかならっかみ!の世界にも謎はあり、それらのいくつかが、今回のシナリオにて明らかになったようです。悪魂石、白魂石、テオに……ののこママ! それに、今回ご本人は登場しなかったクローネにも、何やら興味深い過去がありそうですねー。
これからどうなるの? どうなっていっちゃうの……!? なんて、物語の続きは、皆さまの手に委ねられておりますので。どうぞこれからも、皆さまのお力をお貸しいただけたなら幸いです!
といったところで、ホワイトシナリオにお付き合いいただきまして、ありがとうございました!
また次の機会にもお目にかかれますことを、楽しみにお待ちしております~。
お疲れさまでしたー!
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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