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ナイトクラブ『Cocytus』(4)
ソファに深く腰掛けた
朝鳥 さゆる
を、悪魔たちは、言葉多様に誘う。
「いいね、その暗い瞳。狂気と虚無をはらむ、実に悪魔的で、魅力的な目だね」
「君の髪も、素晴らしいよ。まるで地獄鳥の羽色のような、深淵なる闇のような、この漆黒!」
「淫魔のように素敵なこの身体を、一夜限り、刹那的な熱情にくべてはみないかい? 共に、めくるめく快楽を……」
しかし、難攻不落。そんな言葉がふさわしかったろう。さゆるは誰にもなびくことはなく、ただ澄ました顔でつんとあごを上げ、舌触りの良い甘い酒など要求するのみ。
悪魔たちはそれでも諦めず、ぞっとするような美貌の彼女をこの手に抱こうと、あの手この手で褒め称える。さゆるはそれに答えることも無く、足を組み替え、気だるげ頬杖を突き、時折ついと視線を合わせては、悪魔をぎくりとさせた。
「……あなた」
「えっ」
不意にひと言、彼女が口を開いたのは、数十分も褒め殺しが続いた頃だったろうか。おもむろに、さゆるはひとりの見目麗しい悪魔を指差すと、
「連れて行って。どこか、二人きりになれるところへ……」
ごくり、と。悪魔の喉が動いた。
幸運な同僚が、これからこの極上の女と思うさま絡み合い、情熱的なひと時を享受する権利を得たらしいことを知ると、周囲の悪魔たちの瞳には、揃って憎悪の光が灯る……もちろんさゆるは、そんな視線などお構いなし。彼女は、女悪魔は、やりたいようにするだけだ。
耳元で、ささやく。
「私を、満たして。この虚無を……少しでも……」
そんな捨て鉢な行為は、傷口を抉り、広げるだけなのだと、半ば知りながらに。
情熱的な悪魔たちのアプローチや、闇に消えていくさゆるを遠目に眺めていた、
桜 月
。酒に酔い、ふわふわと定まらない思考の中で、やけにその心は寂しく、冷たい。
(……私も……彼女に、あんな風に)
「どうかしたかね?」
目の前の悪魔が、そんな彼女の様子を不思議に思ったのか、そう尋ねた。
「ああ、いや。すまない、ちょっと考え事を……今、描き上げてしまうよ。もう少し我慢してくれ」
月の手にしたスケッチには、悪魔の纏う、どこか黒く禍々しい、それでいて先鋭的で目を惹く衣装。そのデザインを模写したものが、何枚か描かれている。頼み込むと、悪魔はそうすることをあっさりと了承してくれた。
後から思うに、それも手管のひとつではあったのかもしれない。
「ひょっとして。恋煩い……かね」
「……!」
悪魔は、言葉巧みだった。確かに月は、恋に焦れている。こうしている間にも、想い人に会えないことに寂しさは募り、悶々としている……気付けばそんな隙を突かれたものか、まるでずるずると引き出されるように、月は自らの恋慕についてとくとくと語っていた。
「だから私は、彼女ともっともっと、仲良くなりたい……いや。彼女を、私のものにしたい……」
「……フフフ、なるほど。ならば、ちょうど良いものがあるよ、お嬢さん」
ことり。悪魔がテーブルへ置いたのは、ほんの小指ほどの大きさの、小さな香水瓶。
「これは……?」
「お近づきの印にね。この香水を進呈しようじゃないか……数多の男たちを手玉に取ってきた大悪魔、エローチカも愛用する逸品、その名も『ピンギィキュラ』だ。この香りを纏えば、君の想い人もきっと、その想いに応えてくれる。かもしれないね、フフ……フフフフ」
もちろん、悪魔の言うことだ。真偽など定かでは無い……それに、
「ま、人間の世界でも効力を発揮してくれるかどうかは、分からないがね。少なくとも、この素晴らしい香りを楽しむことはできるだろうさ」
悪魔はそう付け加えた。
それでも月は、まるで縋るように、吸い込まれるように。その美しくも不可思議な色を、じっと見つめずにはいられない。
「これを……使えば……」
透明な瓶の中で、ラメのように輝く鱗粉が漂うすみれ色の液体が、ゆらりと揺れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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