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ナイトクラブ『Cocytus』(6)
ある意味で、
久保田 美和
ほどこの場を堪能している人物は、他にいなかったかもしれない。
「ついに! ついに来たわよ、私にもモテ期が……! さあさあ、もっと私をちやほやしてちょーだい♪ あははははー!」
ずらりと並んだイケメン悪魔たちが入れ替わり立ち代わり、褒めるわ酒を注いでくれるわ、至れり尽くせり。気持ち良く酔っ払い、教師としての一応の体面もすっ飛んで、上機嫌。
そんなみわちゃん先生を見守るふたりは、思わず頭を抱えていた。
「あれ……助けたほうが良いよね」
「助ける、って言うのかしら。すっごく幸せそうだけど」
とはいえやはり、先生がずるずるとダメ人間になっていくのを、放っておくわけにもいくまい。そもそもこのままでは、イケメン悪魔の言うがまま、魂までもお持ち帰りされてしまうかもしれない……そんなわけで、
サキリ・デイジーカッター
と
神薙 焔
は、それぞれに行動を開始した。
「ちょっとお~、ダメよ~サキリ君? 高校生が、こんなお店にきちゃあ」
「まあまあ、先生。僕にもお酌させてください」
「んも~、仕方ないわねえ。にゃはははは♪」
せっかくの機会ではある。サキリも、無下に先生の楽しみを奪ってしまうつもりはない。ひとまずそうして、気の済むまで付き合ってあげることにした。
「んく、んく、んく…………ぷはあ! ああ、お酒は美味しいし、イケメンがたくさんだし。もう、最っ高~っ!」
「良かったですね、先生。はい、お代わりどうぞ」
と、魔界の強い酒をぱかぱかと空けていくことしばし。さすがに酔いが回ってきたようで、
「んあー。わらし、酔っちゃったみらい……くらくらすう。にゃははっ」
「それじゃ、そろそろ帰りましょうか? 先生」
「ええー? やらあ! わらし、ここにすむ! イケメンにかこまえてくらすのー!」
赤ら顔、据わった目で駄々をこねる先生、もはや見る影もない。
しかし、サキリが懐から取り出し見せたそれを目にするなり、さすがに彼女の心も揺らいだようだ。
「……あっ。こ、これって……!」
「こっちは、文化祭の写真。こっちのこれは、先生の誕生日にみんなで撮った写真ですね」
みんな、先生を待ってますよ? そんなサキリの一言に、先生の瞳は、うるるん。
加えて、激しいビートを叩きつけるような攻撃的な店内BGMが、その瞬間になぜだかがらりと変わって、
「あら? 何コレ、盆踊りの曲……?」
「ああ。彼女の仕業かな」
見れば音響装置の傍らに、焔の姿が。ひらひらと手を振って見せた彼女が、こっそり曲を入れ替えたらしい。
悪魔たちは揃ってへなへなと脱力したが、美和先生には大いにホームシックを誘ったようで、効果抜群だ。
「ううっ。ごめんね、みんな……! 先生、今帰るからねえ……」
「おっと、待ちなよ! そんなに飲みまくっといて、タダで帰れると思ってるのかい?」
途端、イケメン悪魔たちが打って変わって、ガラの悪いチンピラのごとく凄む……が、もちろん、さしたる障害にはならなかった。
何しろ、へろへろに酔った先生を隣で支えているのは、サキリだ。
「……悪いけど、代金は踏み倒させてもらうよ。そう、魔界の流儀らしくね……ここは、荒っぽくいかせてもらおうかな!」
言うなり、サキリは瞬間転移。手にした刃物の峰や柄で悪魔たちを叩き伏せ、投擲したナイフは次々に照明を射抜き……瞬く間に、店内は大混乱!
そのどさくさに紛れて、彼は先生を伴い、裏口からさっさと退散。瞬く間に姿を消してしまった。
「うーん。結局大事になっちゃったわね……」
肩をすくめた焔の右手にはどういうわけか、焼きそば。左手にはフランクフルト。流れる盆踊りのメロディーにぴったりではあったが。
「荒事なんて、魔界じゃ茶飯事です。お気になさらず……お客さん、日本人? 人間かい、懐かしいね。昔を思い出しますよ」
なぜだか夏の日本の叙情に詳しい、バーテンからの粋な差し入れだった。行ったことがあるらしい。
「そいつはおごりです。懐かしいのを聞かせてくれたお礼にね。せっかくだ、楽しんでってください」
「ありがと! 先生もどうにかなったみたいだし、私も踊っちゃおうかしら?」
以後、ナイトクラブ『Cocytus』では、ボン・ダンスが定番ナンバーの仲間入りを果たし、意外と好評を博したとのことだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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