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ほっとひと息、お昼ごはん
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【昼食の効能】
低血圧、生来寝起きのよろしくない
三宅 葉月
。それが今朝は何だか、午前6時過ぎという、やけに早い時間に目が覚めてしまいました。彼女には実に、珍しいことです。
身支度を整えたら、そのまま自然、流れるようにアトリエへ。描きかけの絵の仕上げなど始めたなら、すぐにも集中力は高まり、没頭すること、瞬く間に6時間……ちらと、時計へと視線を寄せた時にはもう、お昼ごはんの頃合いです。それほどに時が経っていたことを、葉月は、気づきもしていませんでした。
あまりにも集中して、凝り固まっていた身体のあちこちを解きほぐしつつ、軽い空腹を覚えた葉月は、キッチンへ。
(冷蔵庫には……ほうれん草に、ズッキーニ。パスタが作れるわね、それにマグロとタコ、紅鮭も……)
気分転換も兼ねて、ありあわせの材料で昼食をこしらえます。慣れた手つきでぱぱっと、出来上がったのはほうれん草とズッキーニのパスタに、魚介のカルパッチョ。さして凝ったものでは無いものの、即興で作ったにしては、味も見た目もなかなかです。
食卓へ腰かけひとり、食事をとります。
(………………)
ふと。フォークでほうれん草と一緒にパスタを絡めながらにも、目に入るのは、アトリエへと続く扉。麺をくるくるとやりながら、口には運ばず、ただ何とは無しに、扉を見つめます。
手がけている作品は、来年に予定されている、とある絵画コンクールへと出展するためのものであり、そして同時に、もうひとつ。別の、重要な意味を持つ作品でもありました。
思い起こすのは当然、先日、
あの時の父の顔
。それに、ステラ・デッラ・コリーナの豪勢かつ瀟洒なディナーコースの中で唯一記憶に残る、コーヒーの苦味。
(……どうあっても……あの人は、結局……)
社会的地位とそれに伴う力、何より娘たる葉月への決して小さくない影響力を持つ父を、眼前から無視して前へ進むことなど、できるはずもありません。葉月が成した何かしらの優れた結果、成績、それらの報告を聞くたびに浮かぶ渋面から目を背け、彼の課す……徐々に高くなっていくハードルを蹴倒し、臆面もなく我が道を進むことなど、葉月には考えられません。
実の娘、その才を称賛することもなく妬むような矮小さであったとしても、彼は葉月の、父親なのですから。
作品がつつがなく完成し、たとえばコンクールで最優秀賞を獲得したとしても、その報告を受けた父は同じように、難題を課すのでしょう。次のテストで全ての科目を満点で飾ろうと、次の作品がまたとない出来栄えで人々に称賛されようと、父は同じように、さらなる高みを要求するのでしょう。そうとは決して口にせずとも、彼の求めるものは娘の成功ではなく、挫折なのですから。
(それでも…………それでも、私は)
もっとも葉月はとうに、自ら進むべき道と、その道を進み続けるための方法を、見定めています。たったひとつ。いくら困難であろうとも、アイデンティティを守り、信念を貫き通すための、たったひとつの道筋を。
そう……ただひたすらに、登り続けるだけ。描き続け、求めに応じ続け、自身を表現し続けるだけ……彼が己を改め、振り返ってくれる、その時まで。ひたすらに。
父、だからこそ。何度でも。
(私には、それしかできないから)
我に返り、頭を振って。物思いに耽る間にすっかり冷めてしまった昼食を平らげ、軽く食器を流したら、再びアトリエへ。次に彼女がそこから姿を現すのは、きっと夕食の時刻に差しかかった頃合いでしょう。
気分転換のはずが、胸にのしかかる重圧は、返ってその存在感を増してしまったような気もします。幾度試そうと、挑戦し、乗り越えて見せようと、結果は変わらないようにも思えます。未来が明るいものであるなどと、今は到底、思うことはできません。
それでも……空腹はひとまず、満たされました。描きかけの絵と向かい合うための、活力を補うことはできました。人は食べなければ、生きることも、何かに立ち向かうこともできはしないのです。
(……いつか……認めさせてみせる)
その道しか、自分には無いのなら。せめて力を振り絞り、ぶつかり続けるのみ。
葉月は再び絵筆を持ち上げると、やがてキャンパスに広がる世界へと、のめり込んでいきました。
お昼ごはん。毎日食べて、ほっとして。ひとりで、あるいは誰かとおしゃべりも。時々食べ損ねてがっくりしたり、空腹に耐えながら頑張ったり……そんな当たり前のことが毎日繰り返されて、そうしてまた、人は一日を過ごすのです。ほんの30分や1時間、何気なく過ごすひと時がきっと、私たちを支えてくれているのです。
城山 水樹
は悠々と、ショッピングの続き。
「クリスマスセール中のお店は、まだまだたくさんあるものね。さ、次行くわよ♪」
足取りは軽く、心はうきうき。別れた彼氏のことなんてすっかり忘れて、今日はまだまだたっぷり、楽しむつもりです。
メイドさんのお仕事はいつだって忙しくて、
檜扇 舞華
はあっちへ行ったりこっちへ走ったり、大忙し。
「はいはーい、妹です。こっちは全部済みましたよー……追加ですか? 了解でーす、今向かいまーす」
それでも慌てず、てきぱきと。そつなくこなすその姿は、バッチリ有能メイドさん!
立花 なつ
特製グラタンをすっかり平らげた、
卯木 衛
と
千歳飴 楓子
。
「はー、食った食った! やっぱり、なつくんの料理は美味いなー!」
「これで、たかり先がひとつ増えたな。安心して、朝ごはんの分を課金に回せるよ」
「あはは、たかり先って何さ~!」
やっぱり、仲良し三人組! でありました。
「あっ、猫さん……またね。今度、猫さん用のお弁当も、考えてみようかな……」
ててて、と駆けていってしまった猫の揺れるしっぽを、
恵御納 夏朝
は手を振って見送ります。
雨寺 凛
の手のひらへと、
回田 はつな
は食後のおやつに、粒チョコをころころ、ころんと乗せてあげて。自分もひとつをつまんで、ぱくり。口の中で、かりっ、と良い音がして、
「ん、美味しー、ありがと! それにしても、焼きそばパン、美味しかったねー。また食べたいなぁ」
「うんうん~。その時はまた争奪戦だね~、うひ~! 次も笑顔で、頑張っちゃおうっと~!」
中庭へ降り注ぐ太陽へと両手を掲げて、
椿 美咲紀
はうーん、と伸び。
「お日さまの下で、綺麗なお花を見ながら、お友だちと美味しいお昼ごはん! もー、最高なのです♪」
「お腹いっぱい、気持ち良くって、何だか眠くなってきちゃうねー……って、ほんとに寝てるー!?」
千鳥 雅人
が慌てて揺り起こしてくれなかったら、
御剣 刀
はきっと、午後の授業に遅れてしまっていたことでしょう。
「……すやぁ」
お昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴って、
水守 流
と
本居 陽毬
も、名残惜しそうに学食の席を立ちます。
「午後はどうにか乗り切れそうだけど、どうも、食い足りねぇよなー」
「あ、やっぱり? 水守君も? そうだよね、こうなったらもう……」
どうにも、物足りなかったようでして。
「「続きは、放課後で!」」
お弁当箱も、スープの入った水筒も綺麗にカラッポ。
屋敷野 梢
もまた席を立ち、教室へ……と、その途中に、
「……ぬー。『san-ma』のデザインはもう少し、カッコ良く派手に……いえいえ『sun=ma』バージョンとの対比を考えて、おどろおどろしく……いえいえ、それとも……」
マイペースに創作タイムを続ける
本条 小萩
を見かけて、声をかけます。
「おーい。お昼は終わりましたよー、遅刻しちゃいますよー?」
「はっ? 新作の構想があふれ出して、止まらなくなってしまいました!」
ひと言お礼を述べてから、ずどどどど! 瞬く間に駆けていった小萩の背中を見送り、梢は苦笑い。自分はやっぱりマイペースな足取りで、廊下を歩いていきました。
仙藤 紫
も、
浅山 小淋
も
八神 修
も、それぞれの教室へと戻って、午後の授業。その表情は真剣で、お昼に得たエネルギーを糧に、今日も真面目にお勉強。
一緒にごはんをいただいた中で、
野々 ののこ
だけは机に突っ伏して、すやすやでしたけれど……ぽかぽか良い陽気、眠気には耐えられなかった模様です。
教室には一様に、かりかり、かりかりとペンの走る音、先生たちの良く通る声だけが、しばし響きました。
そして葉月はアトリエにこもり、一心不乱。自分の全てをキャンバスの上へと塗り込めるかのように、絵筆を走らせ続けます。
やがて迷いはどこか、意識の彼方へと遠く吹き飛ばされて。一時、今だけは、彼女は自由。全てから解放されて、存分に、心行くまで追求するだけ。
お昼ごはんを食べて、人は、長い午後へと取り組みます。毎日そうして、誰しも、頑張っているのです。楽しいこと、辛いことだって、お昼に補給したパワーやエネルギーを、どっかん! 爆発させて、もう一度気合を入れて、乗り越えていくのです。ほんのひと時、短い時間……けれど決して、疎かにはできません。
明日もまた、そんなひと時は、変わらずやってくることでしょう。
さ! 明日のお昼は、何を食べるとしましょうか?
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『ほっとひと息、お昼ごはん』のリアクションをお届けいたします~。
ちなみにこのあとがきを書いている今は、お昼に高菜パスタを食べた直後であります。和えて混ぜるだけのヤツですけれど、美味しかったです。
お昼ごはんの重要度って、人によって、けっこー考え方が違うように思うのですよね。何かしらお腹に入れとけばなんでもいいかなっていう方もいれば、お昼は少しでも充実したひと時をと考える方や、様々な事情(ダイエットとか金銭的事情とか)でお昼は抜いてます、ってな方もいらっしゃるでしょうし。
こんなシナリオを出させていただいておいてナンですけれども、墨谷はどちらかと言えば、普段は何でもいいから食べとけばいいや、くらいのカンジです。もーなるたけパッと手早く済ませて、後片付けして、お仕事に戻りたい。でも時折、余裕のある時なんかには、たまには贅沢も良いかなーって気分になって、スープカレーとか食べに行きます。そんな時は多少リッチな気分になって、午後からもまた頑張ろうかな! って思えます。
皆さんのお昼に対する考え方もまた色々でして、興味深くアクションを拝見しつつ、執筆をさせていただきました~。
ところで、寝子高の学食の焼きそばパンって、どれだけ美味しいんでしょかね……もーあちこちで伝説になってて、何という大人気! 食べてみたいなー。
墨谷の通ってた学校の食堂や購買には、確か焼きそばパンって無かったのですけれど、皆さんのところにはありましたか? 学生時代に食べた焼きそばパンには、特別な思い出が宿ったりするものなんでしょうね、きっと。
それでは、今回もご参加いただきまして、ありがとうございました!
またの機会にお目にかかれますことを、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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墨谷幽
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日常
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20人
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20人
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シナリオガイド公開日
2016年02月11日
参加申し込みの期限
2016年02月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月18日 11時00分
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