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ほっとひと息、お昼ごはん
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【突撃! 友だちンチのお昼ごはん】
「いくぞー!」
「おー」
卯木 衛
が、おーっ! と拳を突き上げますと、お隣では
千歳飴 楓子
が、おー。気のないカンジですけれどゆるゆると手を上げて、ともかく、作戦開始!
発端は、衛の友人楓子の、いささかに差し迫った状況にありました。もっともその当人ときたらいつものごとくな無表情でして、あんまりそうは見えませんでしたけれど。
「楓子としたことが、金欠で、朝ごはんを食べることもできないとはね」
「いや、割といつもだろ……またゲームだか何だかにお金使ったんだろー? まったく楓くんは、しょーがないなー」
時刻はすっかり昼時で、きゅるるっと鳴いた楓子のお腹はそろそろ、限界のようです。世話好き衛としては、お昼ごはんのひとつやふたつ、『しょーがないなー!』とオゴってあげても良いくらいなのですけれど……楓子が、言うのです。
「衛氏には、いつもお世話になってるからね。今日くらいは、違う人にたかりにいこう」
「結局たかるんだなー」
そんなわけでして、ふたりがてくてくと向かっている先は、衛の幼馴染にして楓子の友人、
立花 なつ
のお家です。特筆すべきは彼、すこぶる料理上手であります。
「ま、なつくんのご飯は美味しいからなー。しょーがないな」
「うん、美味しいからね。仕方ないね」
つまりは彼に、おいしいご飯をたかりに行こう! というわけなのです。ちなみに連絡とか何もしてなくて、これってばいわゆるひとつの、アポなしです。
おしゃべりしつつ歩いて、ふたりはやがて、立花さんのお宅へと到着。さっそく、ぴんぽーん! チャイムを鳴らしますと、しばらく後にがちゃり、軽快にドアは開かれて、
「あれー? まもるにかーちゃんだー、急にどしたの? まー、入って入って! あ、今ちょうど、お昼は何を食べようかなーって考えてたんだ。ふたりはもう食べた? まだ? じゃあ何か作るから、食べてってよ~」
突然押しかけてきたにもかかわらず、この気前の良さ! 流れるように迎え入れてくれる幼馴染に、衛は、
「なつくんサンキュー! お邪魔しまーす」
「お言葉に甘えて、ごちそうになるよ。美味しいものをひとつ、頼むよ、なつ氏」
「任せてよ!」
お腹を押さえてさすりさすり、楓子もそう言うと、もちろん気のいい彼は、大きくうなずいてくれました……どうやら作戦は、大成功! のようであります。
キッチンにて、てきぱきと準備を始めたなつの動きを観察しつつ、楓子が尋ねます。
「それで、何を作るんだ?」
「グラタンだよー。簡単に出来て、しかも美味しいんだ」
ソースから手作りするという彼は、テーブルへ次々に材料を並べていきます。マカロニ、じゃがいもにチーズ、小麦粉片栗粉……牛乳!
楓子は、見逃しませんでした。牛乳の苦手な衛が、でんっとなつが置いた紙パックをこっそり、すすすすす。隠そうとしたところを。
「……衛氏。その牛乳を、どうするんだ?」
「あー、まもる! 牛乳キライだからって、隠しちゃダメだろー」
「べ、別に……牛乳じゃなくたって、何かこう、ホワイトなソースになりそうなもの、代わりに使えばいいだろっ」
「ダーメーでーすー」
ああー! と声を上げた衛の前で、なつは無情にもお鍋へと、牛乳をとぷとぷとぷんっ。
とはいえこれ、なつの気遣いの一環であるらしいことを、楓子は分かっておりました。牛乳がどうしても苦手な衛へ、必要な栄養を取らせるためであって、事によればメニューの選択からして、それを考慮してのものだったのかもしれません。何たる気配り……! 衛も何となく察してはいるのでしょうか、ちょっぴり仏頂面を浮かべたものの、それ以上にゴネることはありませんでした。
まぁ楓子にとっては、お昼ごはんの完成が遅れては困るがゆえのツッコミでしたけれど……それはさておき。
「むー、しょーがないな……あ、なつくん、食器どれ? 俺が出してやるよー」
「そっち、そこの戸棚の、そうそれ。あと、あそこのボウル取ってくれる?」
「オッケー」
「ん、ありがと~」
てきぱき、手慣れた様子で作業を進めていくなつに、料理はできないもので食器を並べたり、必要なものを手渡したりと、自分なりに仕事を見つけてはお手伝いをする衛。美味しいお昼ごはんのため、何かと忙しなく動き回る彼らに対して、楓子のほうはと言いますと、
「なつ氏、野菜はもう少し小さく切ってくれ。食べにくいだろう」
「分かったよ~」
「それと、味はもう少し濃い目がいいな」
「はいはい。了解~」
手伝いもせず、ひとりソファにごろごろ寝っ転がって悠々と、時折起き上がっては味見したり、横から口出しするばかり。何とも偉そうです。
「おーい、楓くんも何か手伝ってくれよー!」
「いや。楓子が手を出すと、味が落ちるからな。せっかくのお昼を台無しにしては困るから、やめておこう」
衛の要請には、真顔でキッパリ、お断り。微動だにせず! そんな風にいつもブレない彼女には、なつも苦笑いしつつ、
「かーちゃん、亭主関白だね~」
冗談めかした皮肉にも、本人は涼しいお顔。
「ああ、いよいよお腹が空いてきたな……楓子のお腹が、悲しそうに泣いている」
「分かった分かった、今作ってるから! まったく、楓くんはしょーがないなー」
「あはは~、でもかーちゃんらしいよね~」
楓子はいつだってそんな感じで、それでも何だかんだと気のいい友人たち、その友情には、きっと彼女だって心の中、感謝の言葉を述べていることでしょう……たぶん、ね?
「配膳くらいは手伝おう。美しく盛り付けるよ」
さすがに気が引けたのか、はたまた何となく気まぐれでしょうか……ともかく完成したあつあつグラタンを、楓子がそれぞれのお皿によそったら、みんな一緒に。
「いただきまーす!」
待ちに待った、お食事タイム!
牛乳嫌い、衛はこのグラタンにもタップリな牛乳が入っているとあって、ちょっぴり複雑そうなお顔を浮かべておりましたけれど。それでもひと口、恐る恐るに、ぱくりっ! としてみますと、
「……!! 美味い! なつくん、美味いぞーこれ!」
「でっしょ~?」
ふふ~ん! と、なつは得意げ。彼の料理の腕前は確かでありまして、衛はもう猛然と、ぱくりぱくり! 牛乳の存在などすっかり忘れてしまったように、ひたすらにそのお味を堪能します。
一方の楓子は、あくまで静かにグラタンを口に運んで、
「うん、美味いな。さすがはなつ氏だ、楓子の舌を見事に満足させてくれた」
「でしょ~、でっしょ~?」
どこぞの料理批評家のようなことを口走りつつも、楓子もバッチリ気に入ってくれたようで、ぱくぱく。なつはますます得意げに、ふふ~んっと胸を反らします。
ふたりの友人たちが唐突に尋ねてきたのには、ちょっぴり、驚きはしましたけれど。おかげで味気ないひとりご飯とならず、こうして賑やかな昼食風景となりまして……おまけにふたりは口々に、しきりに、美味い! なつくんすごい! なんて言いながら、どんどん食べてくれるのです。作ったなつにとってはもう、こんなに嬉しいことはありません。
「ふたりとも、どんどん食べてよね~。まだまだおかわり、あるからさ」
「もちろん食べるよ、おかわりー!」
「楓子ももらうよ。それにしてもなつ氏のグラタンは、絶品だな」
時にそれぞれのお皿にグラタンをよそってあげたりしながら、昼食はわいわいと進みます。そしてやっぱり、
「そういえば、もうすぐ冬休みだよね~」
友人たちが集まれば、会話も弾むというもの。
「ふたりは何か予定とか、あるの?」
「うーん、そうだなー。せっかくだから、なつくんも楓くんも、一緒にどこか遊びに行ってみる?」
「楓子は、冬季限定イベントがあるから忙しい……とはいえもちろん、なつ氏や衛氏の誘いとあれば、断るつもりもないよ。あ、でもあのアプリのイベント期間とかぶってしまうのは不味いな、ランキング報酬がもらえなくなってしまう。それにあのゲームにも、外せない限定イベントが……」
「どっちなんだよー!」
「あはは! かーちゃんらしいな~」
今日の予定には無かった、けれどこんなにも楽しい、お昼ごはん。なつはふたりのやり取りに笑いながら、グラタンをぱくり。濃厚ホワイトソースの出来栄えはいつにも増して、カンペキ! そんな風に思えて、彼はにこにこ、微笑みました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
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定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月11日
参加申し込みの期限
2016年02月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月18日 11時00分
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