this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
進路相談、君等の道 【2,3年生限定】
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
16
つぎへ >>
●普通科:2年4組(その1)
【
遠藤 龍司
の場合】
「音楽の道に進みたい! 好きなことで進みたいんです!」
普段、ゆるい感じの
遠藤 龍司
が、開口一番そう言ったので、牛瀬先生は面食らった。
進路希望調査票を見れば、進路希望先には『音楽専門学校』、志望理由には『兄貴との音楽活動を続けたい。プロになりたい』と書いてある。
「そうか、お兄さんと音楽活動しとるんかぁ」
「はい」
龍司は9歳年上の兄・竜守と一緒に音楽活動をしている。
「といっても、地元でだけなんですけどねー。芽が出るかどうか、自分でもわかんないけど、俺はまだ音楽の道を歩いてたいと思います。失敗しても成功しても、やっぱ好きなことやれたら幸せだし」
そういう龍司の瞳が、牛瀬先生の目には眩しく映った。
だから心から、「そうだな」と相槌を打つ。
「どこの学校行こうかはまだ決めてないけど、音楽のこと学べたらなーって。今んとこ情報集めかなぁ~。なんか良さそうな学校あったら教えてくださいねー」
「わかった。ワシはちょっと専門外やから今すぐ返事はでけへん。ごめんな。とはいえ、自分で情報収集した方が、これぞってところが見つかるかもしれへん。お兄さんとも相談してな」
「ふぁい」
龍司はゆるぅく返事をする。
「こんどユニット名教えてな。ワシも遠藤君の音楽、楽しみにしとるから」
この言葉は嬉しかった。龍司は自分の夢に向かって、きゅっと背筋を伸ばすのだった。
◇
面談が終わり。
廊下に出ようとした龍司を、牛瀬先生が呼び止める。
「遠藤君、本宮君と幼馴染やったな」
「そうですけどー」
牛瀬先生が、ここだけの話だが、と
本宮 虎治
が不在の旨を伝える。
「え? 虎ちゃん? 未提出な上に逃走?」
龍司は驚いて聞き返したが、すぐに、
「えーっと携帯携帯……連絡とってみますね~」と、コールした。
コール音が響く間、龍司は牛瀬先生に向かって彼の事情を説明する。
「……虎ちゃんとこ、両親は昔から出張とかで家にいなくって……基本お婆ちゃんの家か、俺の家に居たんですよ。たしか今月は海外出張だかっていってたかなぁ~。……相談もしてなさそうだし……あっ、虎ちゃん? 今どこ? ――えっ?」
繋がったらしい。龍司は、もー虎ちゃんってば、と苦笑いして電話を切る。
「お婆ちゃんのとこ行ってるっぽいです」
「お婆ちゃん?」
龍司はすこし苦笑いしてこう答える。
「えっと、お墓です。考え事したりするときはアイツよくそこに居るんですよ。行きます?」
そこに、
吉田 熊吉
先生が通りかかった。
「どうした?」
牛瀬先生と龍司から事情を聞いた吉田先生は、すぐさまこう申し出てくれた。
「俺が行こう。3年体育科は人数が少なかったんで、もう終わっちまったしな」
こうして、虎治探索には吉田先生が赴いてくれることになった。
【
霧下 蕎麦人
の場合】
「うはー、めんどくせー。将来の夢、なんてねー……俺に言われてもな」
入ってくるなり態度悪く机に足を乗せ、
霧下 蕎麦人
は鼻を鳴らした。
先生と目を合わせようとしない。
彼の進路希望調査票には、第一希望『四次元ポケットを持った青狸』、第二希望『顔がパンでできたヒーロー』などとふざけたことが書いてある。
「俺本当になりたいものとかないんですってー」
「霧下君! 机に足乗せたらあかんって教えられんかったか!?」
「ハハハ」
蕎麦人は嗤った。
「教えられなかったんじゃないかなあ」
飄々と嗤いながら、足を降ろす。
「こら!」
牛瀬先生の教師経験から言って、彼は『叱った方がいい』タイプだ。ふざけた内容を書いたからではない。彼の笑い方が……あまりに空虚だからだ。だから語気を強めて彼の名を呼ぶ。
「霧下君! もちっと真剣になれや! 自分のことやで!?」
「そんなに怒られてもなぁ……あ、じゃあセンセが決めてくれよ、俺もうそれでいいや。駄目?」
「駄目に決まっとるやろ」
「うはは、ざーんねーん……」
「親御さんはなんちゅうとるんや」
「親? 俺に関して親は不干渉だし」
「夢とかあらへんのか」
薄ら笑いを崩さなかった蕎麦人が、夢という単語にだけ、眉を顰めて不快感をあらわにする。できないことなんてなかった。努力も夢も自分とは遠いものだった。だからだろうか。
「……本当に、なりたいものとか、やりたいこととか、なーんにも無いんだよね俺」
蕎麦人は微笑む。その笑い方が虚ろで。牛瀬先生は胸が痛む。
「これはワシの勘やけど。……霧下君、君な。進路とは別に、なんか悩みがあるんやないか?」
「……」
蕎麦人は虚ろな笑みを貼り付けたまま。言葉はない。
先生はひとつため息を吐くと、進路希望調査票を蕎麦人の胸元に突き返した。
「これは受け取らんかったことにする。まずはそのなんかを解決することやな。進路のことはそのあとや」
「ふぅん……これで終わり? じゃあ、どうもー」
ひらひら、と進路希望調査票を振りながら蕎麦人が退出する。
牛瀬先生はその背中を見送りながら、蕎麦人の名を、胸の中の気になる生徒リストに入れた。
◇
蕎麦人はその足で屋上に向かった。
大学紹介なんてかったるかった。屋上でさぼっちまおう、そう思った。
落ちそうなくらい青い空が、そこにはあった。
「進路希望調査票……希望、なー。希望なんて一体、何処にあるんだろうな」
観客もいないのに、へらへらと嗤ってみせる。
誰でもそうかもしれないけれど、誰にも言わないことが、彼にもある。
「こんなの紙飛行機にして飛ばしちまおうっと」
そういいながら、突き返された紙片を折りたたんで。
吹いてきた風に、つい、と乗せる。
「うはは。俺の希望。軽いからよく飛ぶなぁ、なんちって」
白い白い紙飛行機は、青を横切り、遠くへ消えた。
【
財前 華蓮
の場合】
「私には大きな夢がありますのよ。その一歩として国立大学に進学したいと思っていますわ」
財前 華蓮
はそこでオホホホとひと笑いした。
「いやー、財前さん、座って……」
「座れですって!? この私、財前華蓮が! 偉大な夢を語るのにこんなちんけな椅子に座ってなどいられませんわ!」
故に。仁王立ちである。
「第一希望、『東京大学文科一類』。第二希望、『木天蓼大学法学部』。志望理由は、『国家公務員総合職の資格を取りたいから』ですわ! 第二希望は滑り止めです」
他のみんなが第一希望に挙げている木天蓼大学を滑り止めと言い切る。
「先生、私、医者である兄を超えるかなりインパクトのある職業に就きたいんですの」
意識してか無意識かわからないが、華蓮は『兄』の部分を心持ち語気を強めて言った。兄を意識する背景には、優秀な兄ばかり構っていた両親の目を自分の方にも向けたいという長年のフクザツな思いがあるらしい。
「そこで官僚ですわっ! 法学部から国家公務員試験を合格、そして中央省庁に就職し私のエリート街道が始まるのですわー! いずれは政治家になって……オーッホッホッホ!」
華蓮は手の甲を口元に当て、背を逸らせて高笑いをする。
牛瀬先生は彼女のパフォーマンスに大いに拍手し、
「ええなあ! ワシ、そういうのめっちゃ好きやで~!」
と感嘆した。普通のときなら、ちょっとアレな子かもしれない。けれど牛瀬先生はこんなふうに、大きな夢を語る生徒が本当に好きだった。自分も、同じ夢を見れる気がするからだ。
「よし! 財前さん! 将来自慢したいさかい、ここに一筆かっこいいサイン頼むで!」
先生は胸元から手帳とペンを取り出し、華蓮に差し出す。
「まあっ、先生ったら! もちろん構いませんわ! さらさらさら~っと」
「おおー。ありがとう!」
「どういたしましてですわ。いずれものすごい価値がつきましてよ! 期待していてくださいましね、オーッホッホッホ!」
こうして、気をよくした華蓮は高笑いのまま教室を後にしたのだった。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
進路相談、君等の道 【2,3年生限定】
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月26日
参加申し込みの期限
2013年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!