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「NO」と言える勇気を持とう
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◆こうなってしまえば、もうあとは騒ぐだけ
途端に凶暴性をむき出しにした幹部たちによって、吉祥寺が乱暴に腕を掴まれる。
次に質問に答えるはずだった御剣は、予想していなかった事態に思わず会場の隅へ視線を向けた。そこには協力してこのホールで騒ぎを起こそうと待機している
草薙 龍八
がいるはずだった。が、
(あれ、いない……?)
そう思った次の瞬間、ステージにほど近い扉が開いたかと思えば、灰色の濃い煙が一気に流れ込んできた。その煙はたちまち会場に広まっていき、異変に気付いた信者たちはすぐに悲鳴を上げる。
「うわ、なんだこれは!」
幹部の一人が焦ったような声を上げる。その隙をついて抜け出そうと吉祥寺は必死に身をよじるが、さすがに大人の男二人の拘束は簡単には解けない。
あっという間に煙が遮る視界の中、御剣の目は迷いない動きでステージに向かってくる人影を捉えた。草薙だ。
「作戦変更だ」
草薙はステージの下から短くそう告げる。その一言でおおよそを把握した御剣は、半ば反射的に撃鉄が落ちる様子を頭の中にイメージした。
ガチン、と頭に響いたその音は、彼にとっての行動開始の合図。
ろっこんの力で加速した御剣は、ステージの隅で所在なげに立っていた他の寝子生をまとめて庇うようにステージの隅へと突き飛ばした。尋常ではないスピードで飛ばされた生徒たちは突然の出来事に思わずバランスを崩して倒れたが、それは幸いだった。
「穿て」
御剣の行動を読んだのかそれともお構いなしなのか、草薙はステージの上に向けて容赦なく攻撃を仕掛ける。圧縮された空気を打ち出す能力を持つ彼は、さらに攻撃範囲を広めるためにタイヤを千切ったものを空気と共に発射していた。
その破片は反応が遅れた幹部たちを容赦無く襲う。さながらゴム弾のようなその攻撃は決して軽いものではなく、不意を突かれたこともあって彼らは悲鳴を上げながら悶絶する。
「おい! あっぶねーじゃねーか!」
やるならやるって言えよバカ! 吉祥寺が怒鳴りながら起き上がる。どうやら自分を捕らえていた男たちが運よく盾になっていたらしい。
「奇襲をわざわざ報せる馬鹿がどこにいるというのだ」
呆れたように応えつつも、壇上に上がった草薙の目は敵だけを捉えている。
「そもそもあんたのせいで俺たちの奇襲のタイミングがズレたんだけどな。まあ、結果オーライだけど」
御剣は淡々と言いながら帽子を目深に被った。本来ならば、打ち合わせていた奇襲のタイミングは御剣が儀式で水を受け取った時の予定であった。
袋に入れていた木刀を取り出したとき、御剣くん! と彼の名を呼ぶ声がした。振り返ると、そこにはスカートの埃を払いながら立ち上がる橘がいた。
「ちょっとこれ、どういうことなの? いったい……」
「今からボヤ騒ぎが起こる。橘は他の人を避難させてくれないか」
その言葉に橘は何かを言いたげな表情を浮かべたが、ちらりとステージ下に目を向け、小さく頷いた。
(どういう状況か分からないけど……分からないからこそ、私は私にできることをしないと)
ステージの上での出来事に、座席の信者たちは完全にパニックを起こしている。席を立って悲鳴をあげる者、壇上の草薙たちに罵声を飛ばす者、逃げ出そうとして足をもつれさせる者。
「分かったわ。だけど御剣くん、草薙くん、無茶はしないでね!」
ステージから飛び降りながら振り返らずにそう告げる橘。
……言っても無駄だって、内心では分かっているけれど。
『会場で乱闘発生。ぐっちゃぐちゃ』
ずっとダクト内で息を潜めていた桜井は、双葉からのメールに思わず目を輝かせた。
もういったいどれだけこの狭くて汚いダクトで息を殺していたか分からない。ようやく動きがあったか、とうずうずしながらキーを打つ。
『了解。なら今から騒ぎを控室の見張りに伝えて追い出す』
手早くメールを返信して、カナリアになろうと金の鎖に手を伸ばしたとき、
控室の扉からノックの音がした。
「大変です! 会場ですごい騒ぎが起こってます!」
返事も待たずに部屋へ飛び込んできたのは、八神だった。彼も双葉からのメールを読み、すぐに行動へ移したのだろう。その姿に桜井は思わず声を出しそうになる。
(おお八神、グッドタイミングで間に合いやがった!)
「な、なんだ君は! ここは立ち入り禁止だぞ!」
「そんなことより、会場で暴漢が暴れているんです! 幹部の皆さんが怪我をして、教祖様も危ないです! 早く助けてあげてください!」
内心でガッツポーズを取る桜井をよそに、八神は迫真の演技で控室の幹部に詰め寄る。もっとも、肩で大きく息をしているのは芝居ではないだろう。よほど走ったに違いない。
「ぼ、暴漢?」
ひとりが驚いたような声を上げたとき、誰かが何かを派手にやらかしたのか、尋常ではない音が聞こえてくる。控室の二人は逡巡するように顔を見合わせたが、早く! という八神の声に急かされると、意を決したように部屋を出た。
二人がホールに入ったのを確認すると、八神はここでようやく安堵の息を着いた。
「お疲れ。つっても、本番はここからだけどな」
ダクトから抜け出た桜井は、未だ荒く息をする八神にペットボトルの水を渡した。
「水か……」
「おっと、安心しろって。これはそこの自販機で買ったやつだから」
桜井が愉快そうに弁明したとき、会場の扉がゆっくり開いた。さっきの二人が戻ってきたのかと警戒するが、現れたのは一人の少女だった。特徴的な灰色の髪を伸ばしたその姿はエレノアであった。
「あれ、あの子うちの生徒だよな」
桜井の言葉に気づいたのか、エレノアは優雅に微笑んでみせると、すぐに踵を返してどこかへ立ち去って行った。
その手には、水の入ったペットボトルと霧吹きが。
思わず二人は顔を見合わせた。
「……なんだ?」
「……さあ。まあいい、それより、今の隙に証拠を集めるぞ」
エレノアの後ろ姿を見つめていた二人は、我に返ると急いで控室に入った。まず内鍵を閉める。
中は八畳ほどの広さで、幹部たちの私物と思しきカバンが無造作に転がっている。やっぱ怪しいのはパソコンだよな、と片っ端からノートパソコンやタブレットを始め、通信機器を集めていく。
一通り部屋の私物をかき集めたとき、ガタッと部屋の隅で物音がした。
「なっ……!」
思わず身を強張らせる二人。敵か? 幹部か? 一人か?
やれるか……?
同じことを考えて勢いよく振り返った二人の目に飛び込んで来たのは、
「あーやっと出れた! 息苦しくて死ぬかと思った」
かぶっていた段ボールを跳ね除け、勢いよく立ち上がったすらりとした少女。
時輪であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月16日
参加申し込みの期限
2013年04月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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