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悲鳴の元に鈴野が真っ先に駆け付けた。
「そこで何してるっちゃ!?」
李 小麗
は背後から現れた白衣の女性に羽交い締めにされ、人質になっていた。
日登美が李の腹部に七支刀をあてがい、無言で笑みを浮かべる。
「答えろ……、『色欲』!」
「あれが『色欲』さんなのだ!?」
追いついた後木は前回、『色欲』を間近で見ていないので初見に近い。
「なんのコスプレなのだ?」
「嬢ちゃん、あれ、信じられないと思うが私服なんだぜ……」
代田がゴミを見るような目で日登美を見た。
「うーわー、ゴミにゴミ扱いされたー。僕ちゃんショックー」
「伊平、李さんを放すっちゃ!」
鈴野は腰に下げた軍刀(模造刀)の柄に手をかける。
「もっと話し合いができる性格かと思っていたべ」
「ごめんねー? 僕ちゃん、性格悪いからさ!」
特設シアターから数十メートル先に屋外プールが臨める。
そこで何らかの異変が起きているのは、鈴野も確認できていた。
「遂にメインイベント発生キタァァァー! これを待っていた!!」
光の柱が天へ立ち上るのを見て、目をカッと開き驚喜する日登美。
「悪いけど、このチャイナちゃんは僕ちゃんの人質としてきてもらうよん?」
「そうはさせねぇっちゃ!」
鈴野、走る!
そのまま鞘を抜かずに軍刀の柄を日登美のみぞおちに向けて突き出す。
「おっと!?」
奇策めいた攻撃に日登美は七支刀でガード!
「あっぶねぇ! 折れたらどーすんだコレ!?」
「なら言葉通り、いっそおっちまうべか!?」
鈴野は軍刀を鞘ごと引き抜き、力任せに横薙ぐ。
あれを七支刀で防いだら本当に折れかねないだろう。
ゆえに鞘付きの軍刀は、棍棒より強固な打撃武器となって日登美の脇腹を強打する!
自らの体で七支刀を守ったのだ!
「いっでぇッ!? おいおい……、危ないって、そんなものを人に振り向けるもんじゃないんだけどなァ!?」
「その言葉そっくりそのまま返すのだ! がんばれ、がおー!! にゃにゃにゃがおー!」
後木が両手を丸めて詠唱の言葉を叫べば、でっぷり三毛猫のがおーがどこからともなく現れた。
がおーは後木の意図を即座に汲み取ると、その巨体に似つかわしい俊敏さで日登美に近付き引っかきまくった!
「ああッ! クソッ! このデブ猫! このっ!」
日登美ががおーを蹴飛ばそうとするが、瞬時にがおーは姿を消し、再び後木の傍らに召喚される。
後木も成長しているのだ。
がおーを引っ込めて再配置することぐらい、この七罪事件を通して経験済みだ。
「がおーが言っているのだ! 真央ちゃんのお友達をいじめる奴は引っ掻くぞーって!」
後木はろっこんの進化能力で、がおーの感情や気持ちがなんとなく伝播するようになっている。
実際はがおーは後木に言葉を発したりアクションを起こしているわけではないが、後木との絆で可能としている。
事実、がおーは全身の毛を逆立ててフーッっと日登美を威嚇しているのだ!
「やれやれ、猫にまで嫌われちゃうなんてねぇ? これは退散しないとかな!?」
李にヘッドロックをかけたまま強引に走り去ろうとする日登美。
だが、それは捕まっている李によって阻まれた。
李が日登美の腕を無理矢理に噛み付いたのだ!
「ぎゃああ!? 可愛い顔してえげつねぇな!!」
「しゃおりーを人質にとったのが失敗だったのだ!」
怒りに震える李は、犬神直伝の八極拳コンボを日登美に叩き込んだ!
拳と肘の流れる打撃連携!
「冲捶 (ちゅうすい)! そして裡門頂肘(りもんちょうちゅう)!」
「グワーッ!」
日登美の体が吹っ飛ぶ!
「震脚からの活歩で間合いを詰めて……!」
「早い!?」
一瞬で日登美の体に追いつく李!
そして奇妙な腕の動きから両手を突き出した!
「双撞掌(そうどうしょう)なのだ!」
「アバーッ!?」
両胸を強打された日登美が甲板をゴロゴロと無様に転がっていく。
「ゲホッ……! おいおい、非戦闘員にこんな仕打ちはひどいんじゃね?」
この騒ぎに、甲板捜索隊も駆け寄ってくる。
花風 冴来
と
日暮 ねむる
が、もんどり打って転がる日登美の姿に目を見開いた。
「ねぇ、一体何が……?」
「冴来さん、危ない!」
日登美が新たに冴来を人質に取ろうと襲いかかったところを、日暮が間に割って入ることで阻止。
「僕だって、やれば出来るんだ! くらえっ!」
彼もまた、白き狂犬・犬神の愛弟子の1人なのだ!
「大纏(だいてん)!」
腕と体全体を使い、大きく開いた腕を回して両腕で円を描きつつ敵の攻撃を包み込んでいく受け技だ!
日登美の攻撃は日暮の腕に弾かれて、目の前がガラ空きに!
その隙を日暮は見逃すわけがなかった。
「必殺! 猛虎硬爬山(もうここうはざん)!」
八極拳の名手『李 書文』が、生涯好んで使ったとされる八極拳の絶技!
掌による連続技で、相手の腕を駆け上がるごとく打ち込む必殺技だ!
「なんで寝子島のガキは八極拳使えんだよォォォォォーッ!?」
吹っ飛ばされながら素朴な疑問を叫ぶ日登美。
だが彼女が吹っ飛んだ先は、屋外プールの方向!
「いってぇよォォォォォーッ! いってぇけどッ! 依然、問題なし!」
「まずいわ、誰かあいつを止めて!」
甲板で月居と一緒にいた菜々緒が叫ぶ。
無論、彼女も止めようと日登美を追い掛ける。
「待て菜々緒! ひとりじゃ危険だ!」
月居もそのあとを必死に追っていく。
――だが、その時、一陣の風が行く手を阻む!
日暮が咄嗟に防御姿勢を取らなければ、彼の頭の中身は甲板にぶちまけられていただろう。
「うんうん! 来てくれたね!」
日登美はボロボロの体を引きずって、やって来た“トモダチ”に事後を託す。
「頼んだよ、……刀君?」
「……ああ」
幽鬼のように虚ろな返事をする御剣が、そこにいた。
手には船の備品と思しき鉄パイプが握られている。
首元には、刺青のような禍々しいアザ!
「刀君はね、僕ちゃんの『色欲』のチカラでボディーガードになってもらってるんだ」
御剣だけではない。
鷹峰 凪
、
鬼崎 あやめ
も、いつの間にか日登美を守るように立ち塞がる。
「いいかい? 『色欲』の暗示は“操作”! 特に欲望・感情の操作が僕ちゃんの得意分野さ。操れるのは、単に性欲だけじゃないんだ。憧れ、カリスマ、服従心! そういったものだって、他者への欲の1つ。『強欲』が己の願望を叶える特性なら、僕ちゃんは“他者の欲求を操作できる”特性をもっているんだ! 発動条件は厳しいけど、そこはほら、色欲の名のとおり、女の武器ってやつがあれば割とどうでもなるんだよねぇ!」
ちょうど1階から戻ってきた黒依たち、復活した灯、そして桜庭たち、志波とアダムと曖浜も、このカラクリを聞いて言葉を失う。
「つまり、これから君たちは、刀君を倒さないといけないんだ。おっと、このおにゃにょこ2人は人質だ。なにか僕ちゃんにあったら、海へ飛び込むようにそそのかしちゃうよ?」
「そんな卑怯なことはさせない!」
屋外プールまでの道を風雲児が塞ぐ。
その後ろで壬生が歩兵銃のモデルガンを構える。
いざとなれば、ろっこんで“銃ごと”弾丸として放つことも考えている。
「……やっちゃえ」
しかし、日登美は意に介さず鷹峰とあやめをけしかける。
2人は戦闘面は非力だが、肉の壁としては充分すぎる役割を果たした。
じりじり後退する風雲児。
「おい、やめろ! お前たちとは戦いたくない!」
「……話が通じる相手ではないようね」
尾鎌は気功の独特な呼吸を行う。
そして2人を払い除けようと前に進み出た。
……のだが。
ずんっ、と尾鎌の鳩尾に鈍い衝撃が走る。
いつの間にか、鉄パイプを持った御剣が目の前に立っていた。
そして牙突めいた突きを放ったのだ。
「……そ、んな、ろっこん、『加速』……!?」
不意を突かれた尾鎌、女性2人とはいえ組み伏せられると簡単に脱することはできない。
風雲児は「すまん!」と謝罪の意を述べたあと、迫り来る鷹峰の首を絞めて意識を落としてしまう。
しかし、背後から御剣の一撃が風雲児に振り下ろされようとしたその時、銀色の破片が周囲に飛び交うのを彼は視認した。
次の瞬間、目に見えない防御壁が御剣の攻撃を弾き返したではないか!
「助かったぜ、十文字先輩!」
形成が悪いとみた御剣は一瞬で甲板に戻っていた。
「間に合って……よかった……!」
十文字は砕いた鏡の破片を握り締めたため、どくどくと掌から血が流れていた。
(落ち着いて。大丈夫。混乱しないで。絶対に皆を助かる。皆を助ける。こんな傷は痛くもない。誰かの命がなくなる方が痛いし怖い)
しかし、自分の手を震えを止めることができずにいた。
(私は今もこんなに震えてる。でも自分の中の恐怖を見つめる。そして恐怖以上に、皆を守りたいという強い気持ちを自覚している!)
ズキリ、と掌が疼く。
掌を開いてみれば、刺青のような文様が傷に沿って浮かび上がっていた。
おそらく、これが『強欲』の器の証!
(絶対に皆を守る、私は諦めないっ!! すべてを守るんだ!)
そして願った。
自分の神魂と引き換えに、奇跡を。
体中が燃えるように熱くなっていく。
気を抜けば内側から焼き焦がされそうな苦しみが襲ってくる。
(まだなの……? まだ、何も起きないの……?)
焦る十文字。
その焦りは風雲児にも伝播する。
「やばいぞ……! 御剣が敵に回ったら、俺たちに勝ち目なんてあるのか!?」
ヒーロー志望の少年は、思わず現実を直視してしまう。
すべてが凍りついたかのような時間を高速で移動する御剣のろっこん。
それを食い止める『英雄たち』は、誰ひとりとしてこの場にはいないのだ。
「俺たちは『幸運』だ! 絶対に窮地を脱出できるぜ……!」
吉祥寺の幸運を呼び寄せるろっこんも、今は焼け石に水。
かくなる上は、魅紗歌の『強欲』に頼るほかないのか?
しかし、それでは魅紗歌の身体に負担がかかる!
既に十文字が『強欲』を発動させているのだ、魅紗歌も発動させればどうなることか!?
吉祥寺が悩んでいた、その時だった。
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40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月05日
参加申し込みの期限
2016年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月12日 11時00分
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