Finally, brethren,
whatever things are true,
whatever things are noble,
whatever things are just,
whatever things are pure,
whatever things are lovely,
whatever things are of good report,
if there is any virtue and if there is anything praiseworthy――meditate on these things.
The things which you learned and received and heard and saw in me,
these do, and the GOD of peace will be with you.
――――――From "The Epistle of Paul the Apostle to the PHILIPPIANS" Chapter 4
<前回のあらすじ>
叢雲教団最高権力者の加納 泉月花は、自身がプロモーション活動を手掛けるアイドルの壺井 魅紗歌とともにランウェイイベントの下見に寝子島を訪問。
これに合わせて、『名も無き英雄たち<ネームレスヒーローズ>』は叢雲教団と敵対する武力集団『メサイア』のリーダーであるビリオンこと九重 零次の依頼を受けて、教団の島内活動の妨害に乗り出す。
妨害行動の最中、隠密行動中の『色欲女医』こと伊平 日登美の暴走を看破できずに野々 ののこの誘拐を許してしまう。
一方、九夜山では『怠惰』の黙示録が掘り起こされ、寝子島の神魂の吹き溜りである“特異点”が崩壊。
これにより島は地震に見舞われた。
更に泉月花の身を案じて追いかけてきた『憤怒女給』と『傲慢女中』の襲撃中に“大罪の器”なる資格者の存在も発覚。
トラブルだらけの事態にお詫びをしたいと泉月花の催したディナーの場で、遂に明かされた教団の新計画『モーニンググローリー』。
その目的は『落神ののこに代わる新たな神の創造』という驚愕の内容であった……!
【決戦は太平洋上にて ~Side white~】
時は夜19時。日はとっくに暮れ、夜空には月と星たちが地表のイルミネーションに負けじと自己主張していた。
横浜港から出航した豪華客船は、一路、太平洋の沖合まで推進していく。
船内は電飾で煌びやかに彩られ、まるで日常から離脱した背徳感と開放感に満ちていた。
叢雲教団の代表代行である
加納 泉月花は、表向きは芸能プロダクションの社長ということになっている。
また、先日、開催を延期したランウェイイベントのスポンサーである草薙製薬の社長令嬢でもある。
今日はなんと、泉月花が所有する巨大な豪華客船をまるごと使用して、正式にランウェイイベントを開催するのだという。
だが、泉月花にはもうひとつ、目的があった。
前回の
寝子島訪問での『和睦の約束』だ。
『少しでも心象を良くしておかないと、和睦が成立しませんものね?』
交渉の前に宴を楽しんでほしいという彼女の配慮は本物で、招かれた『名も無き英雄たち』とその同伴者たちの扱いは船上にいるV.I.Pと同等である。
手渡されたランウェイイベントのバックヤードパスが、その証拠だ。
これでイベント参加する壺井 魅紗歌や準備に追われる泉月花と面会できる。
ただし、1つだけ風変わりな点があった。
それは『ドレスコードがコスプレ(仮装)』というものであった……。
船内の喧騒から離れて甲板の上で肌寒い海風に敢えて体を冷やしながら、『名も無き英雄たち<ネームレスヒーローズ>』の情報統括担当の
黒依 アリーセは漆黒の海を眺めていた。
「……叢雲教団の財力は後ろ盾の草薙製薬の庇護もあるのでしょうけど、まさかこんなにも大きなクルーズ船を所有していたなんて」
迷子になりそうなほど豊富な施設、そこに出入りする各界から招かれた著名人たちに揉まれ、黒依は思わずくたくたになってしまった。
黒依は何気なく船内から聞こえる喧騒に耳を傾けた。
「それにこの賑わい……。この船の上だけ、俗世から隔離されたエデンの園ってところかしら?」
「あっ、ありーせ見っけ」
そこへ眠そうな
壬生 由貴奈がやってきた。
「こう賑やかだと、こっちの声が通りにくいねぇ。同じウェイターに声掛けたけど無視されちゃってさ、ちょっと3回目は柄にもなくイラっとしちゃったよー」
ウェイターから受け取ったと見られるコーラのボトルをくいっと壬生はあおった。
「あ、お姫さんから伝言。
『3時間後にみんなを個室に通すので、そこでオハナシしましょう』だってさ。メルマガに配信しとくといいかもねぇ? というかさ、あのお姫さん、この世界の新しい神になるだなんて頭のおかしいことを喚いているくせに、来賓のセレブたちにニコニコと愛想良くしちゃってさぁ? 俗っぽいよねぇ。ああいうところは意外とマメなんかねぇ?」
「表向きは社会的立場のある人だし、各界への根回しが必要なのかもしれないわ」
黒依の言葉に、壬生は「あー」とうんざりするような声を出した。
「まぁ、とにかく、あと3時間後に『決戦』だねぇ? あー、そうだった。これも渡してってお姫さんから、ありーせ宛に」
「私に……?」
壬生が手渡したのは手紙だった。
黒依が封筒を開けて、中身の便箋に目を通した。
「なんて書いてあった?」
のんきにコーラのボトルを傾ける壬生に対して、黒依はこわばった表情のまま深呼吸をした。
「和睦の前に、私たちを試すつもりよ」
手紙は、依頼書だった。
いよいよ、叢雲教団との決戦――それも無血の話し合いでの交渉――がまもなく始まる。
【決戦は太平洋上にて ~Side black~】
時は遡り、30分程前。季節外れのトナカイの着ぐるみ男と、海賊少女がパーティー会場の片隅で料理を頬張っていた。
「ビリオンさん、トナカイ姿、すごく似合います。天然パーマがいいアクセントになってます」
海賊少女――
芽森 菜々緒は、トナカイもとい
トナGUYのビリオンの姿を褒めた。
「むしろ普段の格好が仮の姿で、この姿が本来の姿だと思えるほどしっくりきすぎててドン引きします。なんでこんなにも似合ってるのですか? 前世がトナカイだったとか?」
訂正しよう。褒めているのではなく、気持ち悪がっていた。
この時期にトナカイってどういうセンスなんだろう、と菜々緒は眉をひそめた。
だが、対面している白亜の少女に疎んじられているなんて微塵も思っていないトナGUYがニヒルに答えた。
「いい男ってのは、何を着ても似合ってしまうものなんだ……。俺自身が輝いてるからかな?」
「ビリオンさん、痛いです」
菜々緒はバッサリと切り捨てた。
「甲板に出て、少し頭を冷やしてきてはいかがですか? 1月の海水の平均温度は10℃前後らしいですし、ちょうどいいかと」
「何がちょうどいいんだ? まさか、俺を甲板から突き落とすつもりか、菜々緒くん……!?」
ビリオンの着ぐるみの中が冷や汗でびっちょりになった。
「とにかく、今はクソトナカイのことは置いておいてですね、ビリオンさん」
「前から思ってたが、菜々緒くんは俺のことを嫌いだよな? 今、クソトナカイって言われて確信を持ったぞ。俺のことを悪く言うのは構わないが、トナカイを悪く言うのはやめ――」
「あの、今回の作戦ですけど……」
「あっ、スルーするのか……、そうか……」
閑話休題。
菜々緒のビリオンへの感情が露骨に出たところで、話はようやく本題へ戻る。
「私はやっぱり、リスクが高いと思います」
菜々緒の言葉に、ビリオンが表情を歪めた。
「俺を誅殺しようとした上に、今回の作戦にケチをつけるのか、君は?」
「……そんな顔をしないでください。でも私は、いたずらにこの場を混乱に陥らせるような真似はしたくないです。もっと忍んで遂行させることもできるはずです」
菜々緒の意見に、ビリオンは小声で、だが使命感を帯びた口調で答えた。
「全ては君のお友達のためだ。
今夜、この船でボヤ騒ぎを起こし、混乱に乗じて船内のどこかにある白銀の神鏡を我々が強奪する。すこしばかり叢雲教団の連中に煮え湯を飲ませてやらないと懲りないからな。これくらいやっても足りないくらいだと俺は感じているが?」
これに今度は菜々緒が唇を真一文字に閉ざしてしまった。
ビリオンは説明を続けた。
「心配は無用だ。ボヤ騒ぎといっても、ゴキブリ駆除の燻煙剤を数箇所で焚き付けるだけだ。煙が充満するだけで人的被害はゼロだ。それに神剣が我々の手にある以上、鏡も手中に入れなければ意味がない」
「ええ。そのためだけに渋谷のアジトからわざわざビリオンさんが出張ってきた意味、私も理解しています」
だが、菜々緒はこのまま無事にことがうまく運ぶとは到底思えなかった。
胸騒ぎを菜々緒は抑えるべく、近くを通りかかったボーイに飲み物を注文した。
そんな2人の様子を、遠巻きに見守る
『色欲女医』の伊平 日登美は、シャンパングラスを傾けながらニヤニヤと笑みをこぼすのだった。
「さぁて? これからパーティが盛り上がりそうでなによりだね~ん♪ うへへ~ッ!」
【悪夢】
「きゃあ……っ!!」
船内の一室、医療施設の整ったこの部屋の中で、ひとりの童女が悲鳴を上げながら目を覚ました。
童女の両腕は管が何本も取り付けられており、まるで独房の鎖を連想させた。
「「どうかされましたか、むいみ様?」」
双子メイドの
園崎 笑來月(にこる)と
園崎 志桜月(しおん)が同タイミングで駆け寄った。
むいみと呼ばれた童女は、汗を拭いながら呟いた。
「……また、黙示録が悪夢を見せた」
双子メイドは互いに顔を合わせて狼狽した。
むいみは現代医療では手の施しようがない奇病に冒されいる。
肉体と魂は病によって歪められ、今では日常生活を送るにも介護が必要だ。
その病気により、特殊な神魂エネルギーを有する鉱石――『黙示録』の影響を多大に受けやすくなってしまっていた。
そして、時折、むいみに『お告げ』を悪夢として見せるのだ。
「「『怠惰』の黙示録は、むいみ様に何を見せたのですか?」」
むいみは 答えづらそうに唇を噛んでいる。
「「一体、何を見たのですか?」」
もう一度、双子メイドは揃って尋ねた。
すると童女――泉月花の義妹、
加納 むいみは悲しそうに答えた。
「魚が燃える、人が燃える、船が真っ赤で……」
双子メイドが揃って首を傾げる。
むいみは言葉を継ぎ足した。
「この船、あと2時間後に爆発して沈んじゃうよ……」
タイムリミットは2時間。
未来を、そして生を選ぶのは、君たちしかいない……!
さぁさ皆様、御知恵を拝借。
この世は常在戦場かつ盛者必衰の理。
選択1つ間違えただけで奈落の底へ真っ逆さま!
ならばここはひとつ、上手な転び方を学ぶのが上策なり。
ただし、隣を歩く他者を転ばせるのも一興かと存じます。
難易度:難しい
単独行動は怪我の元です。
シナリオガイドを熟読し、対応の仕方によっては、完封勝利も可能なレベルです。
※ご注意ください※
以下のアクションは、失敗となる可能性が高いのでご了承願います。
・シナリオ全体の趣旨に添ってないアクション
・他のPCとの対立や妨害を目的としたアクション
※難易度については、焼きスルメのマスターページ参照
※この難易度は、乾物のシナリオのみに適用されるものです。
【過去の七罪シリーズ】
※第1部(菜々緒編:ファントム・メモリー)※
<序 幕・原罪>怪人セブンの邂逅
<第1幕・憤怒>怪人セブンの断罪
<第2幕・傲慢>怪人セブンの正義
<第3幕前編(番外編)>芽森菜々緒の友愛
<第3幕中編(外伝)>レディ・ロゼッタの運命考察 ※清水るねマスターとのコラボシナリオです!
<第3幕後編(本編)・嫉妬>怪人セブンの歌劇
※第2部(叢雲編:ゴッド・セイヴ・ザ・クィーン)※
<序 幕・福音>怪人セブンの復讐
<第1幕・暴食(前編)>怪人セブンの暗躍
<第1幕・暴食(後編)>このシナリオです。
ガイド概要
泉月花に招待された豪華客船で行われる和睦会議。
メサイアたちの目論む神鏡強奪作戦。
そして、むいみによる不吉な『お告げ』。
君たちはこれらの事柄に関わってもいいし、関わらなくてもいい。
進むも、止めるも、すべては君たちの選択次第だ。
【補足】
・『名も無き英雄たち』向け
今回、泉月花から皆さん宛へ招待状が贈られています。
なので和睦会議のことも周知の事実だと捉えていただいて構いません。
泉月花は『英雄たち』に1つ依頼をしてきました。
むいみの『お告げ』の内容の真偽を確かめてほしい、というものです。
ただし、依頼を受けるかどうかは個人の裁量に委ねるそうです。
依頼を受けて船内の調査を行うもよし。
依頼を放棄してイベントに興ずるもよし。
全てはひとりひとりの選択で決まります。
・その他の方々向け
直接、七罪関連の事件に関わっていなくても参加が可能です。
◎芸能関係でランウェイイベントと関わりがあるので参加
◎イベントそのものにモデルとして参加
◎船内のスタッフのアルバイトとして参加
◎『英雄たち』の付き添いとして参加
◎その他、PC同士の対立や妨害行為以外の自由な動機付け
イラスト
船内は泉月花の趣向で仮装が義務付けられています。
仮装イラストをお持ちのPCの皆さんは、仮装イラストの指定をお奨めします。
もちろん、仮装イラストのないPCの皆さんもご参加いただけます。
ガイドに登場した黒依 アリーセさんと壬生 由貴奈さんのイラストはイメージです。
アクションでは別のイラストを指定していただいて構いません。
ランウェイイベント
各著名人やセレブが招待されており、かなり盛大に賑わっている。
飲食可能でウェイターやメイドに声をかければ、大抵のことは用意してもらえる。
強欲の大罪持ちの壺井 魅紗歌(つぼい みさか)もイベントに参加。
シナリオ開始時は、控え室で最終打ち合わせに余念がなく多忙。
魅紗歌の出番はオープニングイベントと2時間後の新作発表会の2回。
今日の魅紗歌は髪型が決まらず機嫌が悪いです。
周囲のスタッフもピリピリしているので、聞き込みをすればすぐ知ることができます。
うまく機嫌を取ることができれば、シナリオを優位に進めることが可能です。
時間
シナリオ開始時間は夜19時。
ランウェイはまもなく開催されます。
イベントの開催される時間は約3時間。
泉月花はイベント終了直後に和睦会談に臨む予定です。
メサイアはシナリオ開始直後から行動を開始。
所定の位置(後述)へ向かい、2時間後の21時ジャストに燻煙剤を点火してボヤ騒ぎを起こします。
その混乱に乗じて、船内のどこかにある重要アイテム『白銀の神鏡(はくぎんのしんきょう)』を強奪する計画を実行します。
行動指針
1・泉月花の依頼を受諾して調査する
2・泉月花の依頼を受諾しないで過ごす
3・イベントを楽しむ
4・和睦会議の出席
5・『黙示録』を調査する
この中で最大2つまで選択して行動してください。
敗北条件
豪華客船の沈没は、何も手立てをしなければシナリオ開始から2時間後に必ず発生します。
(つまり、イベント中に船は沈み始めます)
原因特定の捜索範囲が広いので、効率のいい手段が求められます。
後述する各階層は、1人ですべて巡るには2時間ではとても足りません。
どれだけ各階層に分散して同時進行で調査を行えるかが時間短縮のキーポイントです。
登場NPC一覧
・芽森 菜々緒
大罪の娘の『嫉妬夜叉』にして怪人セブンの成れの果て。
現在は『女王(クイーン)』と呼ばれる人格が体内に宿っている。
海賊に変装中。
精神深度はマイナス1。(プラスに傾くと闇、マイナスに傾くと光、それぞれ最大深度±5まで)
今回、九重ことビリオンの作戦に協力して隠密行動中。
顔見知りがイベントに招待されていることを知っているため、目立った行動は避けている。
作戦開始時、イベント会場の外の受付付近で待機しています。
・加納 泉月花
ご存知、7人いる大罪の娘の『暴食令嬢』。
また今回のイベントの実質的な主催者にして叢雲教団の代表代理。
怪人セブンの成り損ないで、それをコンプレックスに感じている。
次代の怪人セブンを探すべく、『名も無き英雄たち<ネームレスヒーローズ>』に無理難題を吹っかけて敗北。
前回の事件から英雄たちに対して敵愾心ではなく、当初の目的とは違う別の期待感を抱くようになった。
真っ赤なサングラスに背中が開いた真紅のイブニングドレスを着用中。
えろい(確信)。
初心な男子が泉月花の姿を見たら、即時に前屈みになるのは必然。
(アクションで『前屈みOK』と表記がある場合、性別問わず問答無用で描写します)
マカロン大好き。今回も例のマカロンでホイホイついていっちまうぜ。
ちょろいよ泉月花さん!あと腐女子で生娘。
下ネタを振られると顔を真っ赤にして取り乱すよ!ろっこんの詳細はプロフィール画面を参照です。
・壺井 魅紗歌
人気急上昇のアイドル。
毒舌でナチュラルなドSキャラがファンの
性癖ニーズと合致して引っ張りだこ。ランウェイイベントではモデルとして出演する。
……のだが、今日は髪型がうまく決まらずに周囲に当たり散らしている様子。
もし機嫌を直してくれれば、出番を待つ間、一緒に行動することも可能かもしれません。
その正体は、七罪の娘のひとり、『強欲偶像』。
次代の怪人セブンを自称しています。
『強欲』の黙示録の特性である<成就>の力を使いこなすことができます。
その効果は、『自身の精神力を大量に消費することで、願い事を1つ叶える』ことが可能です。
・九重 零次(ビリオン)
トナGUYという名の漢。
反叢雲集団(世の中ではテロリスト扱い)の『メサイア』のリーダー。
煽り耐性は中学生レベルの残念なイケメン。
神器と呼ばれる特殊アイテムの1つ、神剣(七支刀)を所持している。
今回の作戦にも持参しており、プレゼント袋に入れて担いでいる。
目当ての神鏡とこれを近付けると、共鳴するように『歌う』のだとか。
作戦開始時、イベント会場内の出入り口付近で待機しています。
ろっこん【メタル・ヒーロー】は、全力で雄叫びを上げることで発動する。
その効果は『体の任意の場所を鉄で覆うことができる』能力。
進化能力で厚さや覆う範囲の調整が可能です。
・代田 大吉(だいだ だいきち 通称:Dさん)
まさかのモブNPCからの昇格。
強面なのにお人好しなお茶目さん。
なにげに第二部の皆勤賞。地味に人気があるおじさん。
『成人男性3人からの暴行で怪我を負わされると、同じ高さのフロアに存在するもれいびのろっこんを無効化できる』という超強力ろっこん【ノーモア】を習得している。
本日はまだ殴られていないため、ろっこんの発動はできていない。
仲間のモブトリオのA・B・Cも同行中。
代田はイベント会場内で作戦遂行まで待機しています。
ただし、モブトリオの行方は不明。それぞれが単独行動中です。
調査・尋問アクションで居場所を特定してください。
変装はサンマさん着ぐるみ。モブトリオも同じくサンマさんの格好をしています。
菜々緒やビリオンに比べ、挙動不審なのが不安要素。
どうやらセレブの世界に浮き足立っているようです。
・加納 むいみ
暴食令嬢の義妹(後妻の娘)。
原因不明の奇病に冒されており、ほぼ寝たきり生活を強いられています。
小柄で見た目は実年齢よりもだいぶ幼い(小学校低学年くらい)。
黙示録からの『お告げ』に苦しむ日々を送っている。
泉月花の依頼を受諾するPCの皆さんは面会を希望できます。
その際は泉月花か双子メイド、もしくは主治医の日登美に願い出ましょう。
・園崎 笑來月(にこる)
泉月花直属の殺し屋メイドにして双子の姉のほう。15歳。
橙色のメイド服と白ニーハイソックスで立ち位置は右側。二輪免許所持。
大罪『傲慢』の『大罪の娘』の1人。二つ名は『傲慢女中』。
妹とユニゾンで台詞を吐く癖がある不思議ちゃん。感情を顔に出すのが苦手。
得意技は蹴技全般で、まるでワルツを踊るかのごとく鋭い蹴りを放ちます。
むいみの看病と護衛を泉月花から言いつけられています。
泉月花かむいみの身に危険が及ぶ場合、『英雄たち』と敵対する場合もありえます。
ろっこん【レッドジャンプチリペッパー】は『辛いものを食べる』と『視認内の一定距離を瞬間移動できる』ろっこん。
進化能力で『視認できなくても、ごく近くなら壁をすり抜けて瞬間移動』が可能に。
ただし、瞬間移動先の座標の精度は低い模様。
(『暗躍』でその様子を確認できます)
そのため、特製のハバネロタブレットを常備しています。
ちなみに、辛い食べ物は大の苦手だったりします。
不憫な子じゃのうぅ。・園崎 志桜月(しおん)
泉月花直属の殺し屋メイドにして双子の妹の方。15歳。
青色のメイド服と黒ストッキングで立ち位置は左側。
自己紹介が早いほう。金にがめついほう。姉に対してはタメ口なほう。愛想のいいほう。
妹のほうが何かと覚えやすい印象。
双子なのにこの格差はなんなのでしょうか?大罪『憤怒』の『憤怒女給』で、得意技は拳闘。
ろっこん【マイアイアンロマンス】は、『呼吸を10秒以上止める』ことで発動します。
効果は『両拳を覆うガントレットを召喚する』ことが可能。
進化能力で『念力でガントレットを射出する』ので、遠距離攻撃も可能です。
姉同様、むいみの看病と護衛を言い渡されています。
笑來月同様、泉月花およびむいみに危険が及ぶ場合、PC側と交戦することも考えられます。
・伊平 日登美
菜々緒の主治医にしてメサイアのパトロン、そして『大罪の娘』の1人の『色欲女医』。
『色欲』の大罪らしく、際物の変態嗜好の持ち主。
年齢不詳(本人曰く、乙女の秘密☆)。見た目は永遠の17歳。
普段からコスプレ状態と言えるほど派手なので、今日も刺繍入り白衣でイベントに参加しています。
ろっこん【なりすましデビル】は『トイレで変身対象にアンチョビを食わす』ことが発動条件。
こうすることで『相手の衣服を除く身体的特徴をコピーできる』のです。
今回も何かを企んでいる様子ですが、直接問いただしてもはぐらかされてしまうでしょう。
おすすめはできませんが、容姿に自信のあるPCが決死のハニートラップ(性別問わず)を成功させれば、情報を引き出しやすくなるかもしれません……。
この作戦を実行する場合、PCへの精神的ダメージをあらかじめ考慮していただきたいと思います。
魔法の言葉は「葉っぱなんてなかった」です。
PL情報:日登美は、今回のメサイアの作戦にこっそり参加しています。
このことはビリオンだけが知っています。
また、ビリオンに発火装置を船内で受け渡す役目も日登美が担っています。
船内簡略図
※フロアの階層および名称は便宜上のものとします。
<1F>
大浴場:オーシャンビューが評判。サウナ完備。
倉庫:関係者以外立ち入り禁止、のはずですが……?
機関室(要暗証番号):関係者以外立ち入り禁止。危険、触るな!
※暗証番号は船長・菜々緒・ビリオン・泉月花・日登美の5人が知ってます。
<2F>
二等客室:二段ベッドで相部屋が可能。風呂とトイレはない(廊下に3つ存在)。
一等客室:完全個室・トイレ完備。風呂は大浴場をご利用ください。
レストラン:泉月花の奢りで飲食代は無料。ビュッフェ形式。
カジノ(成人限定):ロマンを追い求めるオトナの世界を味わいたいならココへ。
<3F>
特等室(むいみの部屋はこの区画に存在):関係者以外立ち入り禁止。黒服が警備しています。
ラウンジ:イベント会場の受付はこちら。タブレット端末を使用できる環境が整っています。
出会いの酒場:冒険者を探す場所ではない。パーティー会場はこちら。著名人も多く参加中。
イベント会場:ランウェイイベントが開催されます。魅紗歌に会う場合は受付に申し出たあと、控え室へどうぞ。
<4F>
甲板:月明かりがあるので視界は良好。遠くで工業地帯の灯りが幻想的に輝いています。
屋外プール:現在、使用禁止。水面に満月が鏡のように映っています。
特設シアター:映画だけではなくプラネタリウムや天体観測も可能です。
マスターより
どうも、お久しぶりです。乾物こと焼きスルメです。
今回は七罪シリーズ中で最簡最易シナリオとなっております。
とはいえ、乾物シナリオの中での難易度は『難しい』レベル。
気を抜いたら、思わぬ大怪我しますからご注意を……。
前回のあとがきも参照しておくと、より良いでしょう。
もちろん、今回から参加する方も大歓迎です。
ギミックとやるべきことがはっきりしているので、かなり敷居は低いと思います。
是非とも挑戦してみてくださいませ。
それでは、皆さん入魂のアクションをお待ちしております!
乾物こと、焼きスルメでした。