怪人セブンの選択｜リアクション

怪人セブンの選択

【エピローグ】

　無人のイベント会場。
　菜々緒は自分の体の中に駆け巡る神魂エネルギーの充実を実感していた。
　ガス欠だった車にガソリンが入り、エンジンのトルクが勢いよく回転するかのような躍動感に溢れる。
　思わず踊りだしてしまいたいくらいだ。
　そこに、月居がやってきた。
「こんなところにいたのか」
「……歩君？」
　月居は菜々緒に近寄ると何も言わずに抱き寄せる。
「心配、してくれているの？」
　菜々緒の問いに、無言で首を縦に振る。
「ありがとう。でも、大丈夫。ちょっと、混乱しているけど……」
　菜々緒は月居の体から離れると、ステージの上でくるりと体を翻らせた。
「今、私、すごく楽しいの。生きてるって、実感してる……！」
　その原動力が、例え、おびただしい生命から搾り取られたものであったとしても。
「……綺麗だ、菜々緒」
　月居は、目の前の白亜の少女を否定できない。
　再び彼女に近付き、手を取って跪く。
「歩君、王子様みたい」
　くすくすと菜々緒は笑う。
　儚げに、笑う。
「ねぇ歩君。踊りましょう？」
　菜々緒は月居の手を引く。

「お願い、どうか、私と一緒にワルツを」

【Fin……？】

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あとがき

担当マスター：焼きスルメ
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長らくお待たせして、申し訳ありませんでした。
結果はリアクションを読んで、それぞれ思った内容が結果です。
成否はご自身それぞれの判断に委ねたいと思います。

今回のリアクションでらっかみ！の活動を無期限休止することになりました。
気力面・健康面を加味した上で、断腸の思いにて決断しました。
今回のシナリオで、菜々緒と叢雲教団の因縁はここで一旦の区切りを迎えます。
菜々緒もようやく前を向いて歩き出すことができます。
ですが、いずれは、新たな形で『決着』を付けたいと思います。

それでは、乾物こと、焼きスルメでした。

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