怪人セブンの選択｜リアクション

怪人セブンの選択

　同フロア内では、冴木竜司・鬼崎つくし・楢木春彦が合流し、大浴場を捜索することになった。
「楢木先輩、誘っていただいてありがとうございます……」
　おずおずとつくしは頭を下げて感謝の意を伝える。
「気にすんなって！　協力し合って事件を解決してこうぜ！」
　快活な笑顔を見える樽木に、冴木が同調した。
「俺個人としては、サウナ室が怪しいと思うぜ！　というわけで、そぉい！」
　音速の脱衣術で冴木の衣服が宙を舞う！
　彼は瞬時にレインボー褌姿になっていた！
「アイ　アム　フンドシスト！」
「お兄ちゃん、かっこいい……！」
　冴木ラブなつくしは、頬を染めて褌姿に見蕩れていた。
　ここで唯一の常識人こと樽木のツッコミが入った。
「爆弾があるか調べるのに脱ぐ必要あるんすか！？」
「樽木、風呂へ入るのに服を脱がないなんて、スキー場のゲレンデで鍋パーティーを行うくらいチグハグな行動だぜ？」
「ああ、冴木先輩が不審者ってことっすかね、これ……。気のせい、じゃねーなぁ……」
　乾いた笑いしか出てこない樽木である。
　そんな樽木に追い打ちをかけるような存在、つくしが怪しい笑みを浮かべていた。
「フフフ、お兄ちゃんと一緒に男子風呂の調査……！　樽木先輩、ありがとうございます！　これでお兄ちゃんと一緒に行動できます！　お兄ちゃんの裸を間近で見られるなんて眼福……！」
「……鬼崎妹、悪いが女湯の調査を頼む。俺たちは男湯を調べるから。鬼崎も女風呂のほう気ぃつけてな」
　それじゃ、と樽木と冴木は２人で男湯の中へ入っていった。
「どうして私だけ女湯なんですかぁー！！」
　つくしは「これ絶対に死亡フラグですよ！？」と慄きながらも女湯へ入っていった。