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隅の席に追いやられた九重は、英雄たちに完全包囲されてしまった。
「これは質問に答えないと帰してくれない展開のようだな?」
「まぁ、そうだねぇ。あんたがビリオン? 初めましてかなぁ、よろしくー」
壬生がクッキーを頬張りながら挨拶をした。
「うち、そろそろ『知る立場』になるために駒のまま動くわけにはいかないんだよねぇ。一連の七罪事件の事情に詳しそうなあんたが、色々と教えてくれると助かるんだけどなぁ?」
「それに俺たちは、『この船が2時間後に沈む』というお告げを受けた。その真偽を探るように加納から依頼された」
風雲児は包み隠さず九重に接触理由を伝えた。
「菜々緒先輩から、メサイアがこの船で何を企ててるのか全部聞いてるんだ。それを踏まえて、このお告げの原因にもっとも近いのがビリオンって判断を俺たちはしたんだ」
「……計画に反対していた菜々緒君はともかく、あの女狐が誰かに頭を下げるとは思ってもいなかったな」
心底意外だと九重は表情に出して驚いた。
「で、君たちは俺を捕縛しに来たのか?」
「いや、違う。むしろ説得に来たんだ」
風雲児はコーラを喉の奥に流し入れたあと、少し前屈みになって九重に告げた。
「このまま船が沈没したら主犯としてビリオンが真っ先に挙げられる可能性が高いぜ。これはお前の身の潔白を証明できるようにするためだ。仮にも敵対してる組織のトップからの依頼だから怪しむかもしれないけど、これから俺たちと和睦する人間を騙すとは思えねえからマジだと思うんだ」
風雲児は九重の目をジッと見詰める。
救いたい、助けてやりたいという真摯な気持ちが充分に伝わってくる眼力だ。
「誰が犯人か分からねえが、俺はビリオンがそんな事をするとは思ってねえ。和睦のために来た人達を自分諸共ぶっ飛ばすなんて頭の悪い卑怯者な作戦を考えるわけねえ!」
ダンッとテーブルを叩いて持論を強調する風雲児。
「俺はあんたを信じる。本当に人的被害を出すつもりがないなら、部下に配置させた発煙装置とやらの場所を教えてくれ!」
「僕からもお願いします」
日暮は九重に向かって頭を下げた。
「ビリオンさん、貴方に言いたい事があります。メサイアは普通を見守る存在だといってましたよね。でも貴方がやろうとしてる事はその範疇から明らかに逸脱してます。自ら干渉して一般客を巻き込もうとしてる。それは本当に貴方の意思なのですか?」
ピエロの日暮の顔は、本当に今にも泣きそうなほど悲しさに顔を歪めていた。
「……僕も少し前まで、『目的を果たす為なら手段は選ぶべきじゃない』……そう思って戦ってました。でも、それじゃ駄目なんです。その結果、僕は大事な人まで傷付けた。そうなってからじゃ、後悔してからじゃ遅いんです。ビリオンさん。この船には僕らの事を知らず、パーティを楽しんでる人も沢山いる。その1人は僕の大切な大切な親友なんだ。だから……親友の
勘助君
を、僕にとって大事な繋がりを傷付けないでください。お願いします」
横にいた堕天使姿の冴来も、憂いを湛えた表情で九重に手作りのマカロンを手渡す。
「はじめまして、ビリオンさん。
花風 冴来
よ。唐突だけど、貴方の願いは何? ねむるの話を聞いた限りだと、貴方の願いはこの世界の幸福ではなくて? そうであるならば、今この場で刃を握るべきではないわ」
普段は繊細で内向的で、心に闇を抱える冴来。
誰かに強く主義主張をぶつけるような性分ではない。
だが今の彼女は強い使命感に満ち満ちている。
さながら信念を貫いたジャンヌ・ダルクのような気高さと慈愛の深さを、今の冴来から感じられるのだ。
「不義は不義を招き、悪意は悪意を生むのよ。貴方も、それをきっと理解している筈。本当はこんなことをしたくはないって思っているのは、菜々緒だけではなく貴方自身も……?」
冴来の言葉に、思わず九重の目線が泳ぐ。
英雄たちは、それを見逃さなかった。
「この船に乗っている私達の友達の勘助は、とても臆病で優しい子なの。この船で普通でない何かが起これば、あの子はきっと泣いてしまうわ。私とねむるは、あの子を泣かせたくないの」
冴来はなおも九重の顔を覗き込むようにしながら自分の胸の内を伝え続ける。
「私は皆が幸福であれる世界を願うわ。貴方も泉月花さんも、その他の人達も皆誰もが置き去りにならない世界を。どうか、私の想いを受け取って? 今この場だけでもいい。どうか、矛を収めて頂戴。お願いします。私達に協力して下さい」
6人は一斉に頭を下げた。
九重が動揺している今、彼らは九重の良心に賭けたのだ。
「……まいったな。これではとても君たちの願いを無碍にできないな」
九重の言葉に、6人は自然と笑みが溢れる。
「完敗だ。特に日暮君と冴来君の説得は効いたな。おかげで、俺も目が覚めた」
「信じてたぜ、ビリオン!」
風雲児はサムズアップで九重を讃えた。
「もしも断ったら、トナGUYはトナ害となって濡れ衣を着せられた上に船の中で始末されてトナ骸(がい)となっていたんだろうなぁとか、二度も同じ失敗をするリーダーがいるメサイアの未来は真っ暗だなぁとか、そんなことを全然考えてなんかいなかったぜ!」
「風雲児君。今、俺は正しい選択をしたと心から思っているよ」
青ざめた九重の背中を「冗談だ!」とバシバシと叩く風雲児。
そこへ十文字が言いづらそうに九重に尋ねた。
「ビリオンさんは、この後はどこに行くんですか? 単独行動は危ないし、私と由貴奈さん、それにみんなも御一緒しますよ。私たちが居れば、叢雲に探られても安心ですよね」
「それは助かる。是非ともお願いしたい」
「でもビリオンさん。その前に聞かせてください」
十文字は掌に浮かぶ痣のような紋様を九重に見せた。
その形はまるで狐の姿かたちに似ている。
「この船に入ってから、急に浮かび上がってきました。私、あの双子メイドが言うには、どうやら『強欲』の器らしいんです……」
「なんだって……!?」
九重が息を飲んだ様子を見て、十文字は確信した。
「やっぱり何かを知っているんですね。教えてください、ビリオンさん。私は壺井さんと同じ願望を無理矢理に叶える『成就』の力を使えるみたいなんです。これが黙示録の力、なんですよね? 今後のためにも知っていること、なんでもいいので教えてください。器のこと、黙示録のこと、あの双子メイドのような大罪の娘のこと……」
「すこし、話が長くなるが、構わないかね?」
十文字は静かに頷いた。
「とはいえ、ここから話すのは現実離れした内容だ。これを話したところで若菜君……だったか、君が信じるかどうか、俺は不安なのだがね?」
「それでも構いません。お願いします……」
十文字のまっすぐな視線に、九重は思わず頭を掻いた。
「本当、少し前に会った時に比べて、君たちは随分と成長したようじゃないか。いいだろう。俺が知っていることを教えよう」
九重はウェイターにバーボンを頼んだあと、それをちびちび煽りながら話し始めた。
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推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月05日
参加申し込みの期限
2016年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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