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しかし御剣は手近の椅子に腰掛けて、ベッドに近付かなかった。
「今から俺の質問に答えろ。俺がそこへ寝そべるのは、その後だ」
「言っておくけど逃げられないからね~? 聞きたいことだけ聞いてトンズラかまそうなんて考えは諦めたほうが賢明だよ~?」
「聞こえなかったのか? 俺を好きにしていいって。俺が心配なのは、質問の途中にお前が暴発したら、聞きたいこと全部を聞けなくなるだろ」
部屋の温度が心なしか下がった様な錯覚に見舞われる。
これが御剣の『憤怒』の凄みだと日登美が気付くと、挑発するように胸元を少しはだけさせた。
泉月花のように豊満ではないものの、乳白色できめの整った肌のハリは10代の青少年の性衝動を突き動かすには充分すぎるほどのエロスを発散している。
「そう怒るなって少年。そっちだって我慢しなくていいんだけどね? 僕はいつでもウェルカムさ~」
「質問が先だ」
凄む御剣に観念した日登美は両手を挙げて降参の意思表示をした。
「それでいい。それじゃ、始めるぞ」
執事姿の御剣は、つらつらと自分の考えと質問を述べだした。
「一連の計画は二重人格になった女王の状況と年齢を考えれば、ののこが落ちて来る随分と前から始まっている。その頃から落神や黙示録などの知識を教団に信用させている上に、この信ぴょう性を伝えた計画の立案者がいる。そうだろう?」
これに日登美は無言で頷いた。
「そうか、ならそれを踏まえて質問する。前回アンタは学校でののこをさらってから皆が見つけるまでの間、調査できる余裕はそれほどなかったはずだ。学校の保健室だ、持ち込める機材だってないだろう。アンタはその状況で、ののこが計画に組み込めないと断言している。そして加納は疑いもせずに受け入れた。なぜだ?」
日登美はこの質問に対して、自身の黙示録を見せた。
「神魂エネルギーの残量くらいは黙示録で測ることができる。『神』になれる資質を持つのはらっかみと強力なもれいびのみだ。でも、あのお嬢ちゃんはダメだ。中身がすっからかんで役に立たない。黙示録に食わせる神魂エネルギーがないんじゃ、いくら神様でもガラクタ同然だものね」
「黙示録が、もれいびの神魂を食って成長するからか?」
「その通り! あのお嬢ちゃんに黙示録に蓄積された膨大な神魂エネルギーを注ぎ込んだら、暴走どころか体が耐え切れなくなって破裂しちゃうかもね?」
御剣は思わず言葉が詰まった。
「……だから、叢雲は作戦を変えて、ののこの代用になるもれいびを探していたのか? 膨大な神魂エネルギーに耐えられる器を!」
「さっすがぁ! 目の付け所が違うねぇ!」
露骨に悪意をにじませる日登美の笑みを、御剣はじろりと睨み続けている。
「……次の質問だ。アンタ、女王の主治医らしいな? 二重人格を作るのに魂を人為的に半分に割いて経過観察、緊急時のフォローをしていたんだってな。でも、そんな事を、アンタができるか? らっかみでもない、もれいびのアンタが?」
「出来るからやってるんだって!」
その一点は日登美も譲らないようだ。
自信にあふれた発言に、御剣の方が意表を突かれた。
「僕はさ、何度も何度も繰り返してきたんだ。継続は力なりって言うじゃないか? 最初は失敗続きだった。絶望さえも生ぬるい事態も乗り越えてきた。でも今は違う。僕の思うがままだ!」
御剣の眉間にシワが寄った。
「アンタ、こんな事を別の場所で何度も繰り返してきたのかよ?」
「そうだよ、僕はさ、かったなきゅんが知らないところで、
何十回、いや、何百回、何千回、何万回、何億回、何兆回、何京回!! もう数えるのも飽き飽きなくらいにねぇ!?
」
「待てよ、今までそんなにやってるのか? お前は何歳なんだ?」
「永遠の17歳だよ☆ てへ♪」
右の目元にVサインを添えて舌を出した日登美。
この返答に、御剣は妙に納得のいった表情で口角を上げていた。
「永遠の、か。確かに、人間じゃなければ道理が通るよな?」
「なにを……?」
この時、初めて日登美が動揺したのを御剣は見逃さなかった。
「前回、加納がアンタに与えた罰があまりにも軽すぎる点が引っ掛ていた。罰は周りを納得させるためにある、ここまでの罰を与えたから今回の罪を赦すってね。加納はアンタに罰を与えて組織に残したかった。前回以上の事をやるかもしれないアンタを、だ。つまり、加納にとって、アンタにはそれほどの価値がある。いなくなると計画に支障をきたすほどの価値がな!」
御剣が急に立ち上がって日登美を怒鳴りつけた。
「つまり!
アンタが計画の立案者だ! 全ての元凶、そうだろう? そしてアンタは恐らく、人間ではない!
」
日登美は目を真ん丸に開いて惚けてしまっていた。
構わず御剣が続ける。
「俺たちは先日、
天界と魔界に迷い込んで事件を解決してきた。
人間でないとするなら、アンタはそのどちらかの世界の住人なんじゃないか?」
「あはははははははははははははははははははははははははははは!」
日登美、ベッドの上で堪らず腹の底から笑い転げてしまう。
「かったなきゅん! それは論理の飛躍ってレベルじゃないって! ぎゃはははは! 僕が天使? 悪魔? 異世界ファンタジーはラノベでお腹いっぱいだってば! でも、途中まではイイ線いってたよ、マジで!」
ヒーヒー言いながら日登美は呼吸を整えると、改めて日登美は御剣と向かい合った。
「いいかい?
僕はただの人間だよん。
ちょっとばかり、みんなと異なる事情を抱えているけど、血は赤いし背中に翼もない。殺されれば死ぬ。でも、全ての元凶かぁ……。ンン~、いい響きだね、それ」
屈託のない笑顔に御剣が戸惑う。
「要するに、アンタが一番知識と技術を持っているし、一連の事件の事情も知っているってわけだな?」
「イカにもタコにもー! うぇへへへへへへ!」
気持ちの悪い日登美の笑い声を、眼力で黙らせる御剣。
「なら教えてほしい。アンタは黙示録の事、女王の事を誰よりも知っている筈だからな?」
「一体何が聞きたいのかな? かったなきゅんは?」
「黙示録はいつ、誰が、何の為にどうやって生み出したのか? それと全ての黙示録の暗示と代償も教えてくれ。黙示録は今の契約者から別の人間に契約を乗り換えさせることができるのか? 出来るのならその方法も知りたい。最後に、女王の綻びかけている魂を強化し、人格を繋ぎとめる方法を聞かせてくれ……!」
御剣は深々と頭を下げた。
日登美は矢継ぎ早に繰り出される彼の質問にうんざりした様子で答えた。
「質問の基本は一問一答だって知らないの? そんな事ばっかしてるとモテないよ?」
「モテるかどうかは関係ないだろ?」
「目の前の女子への気配りもできない男の子は嫌われるってことだよ。でも……、単身で乗り込んできたかったなきゅんの覚悟は評価しないとね?」
日登美はネグリジェを脱ぎ捨てると、ランジェリー姿のまま御剣へゆっくりと歩み寄ってくる。
「ひとつめ、黙示録の由来うんぬんだけど、いつ作られたかは僕も分からない。魂喰らいのミルがいた頃には存在していたっぽいけど、はっきりとは分からない。作ったのは高名な錬金術師で、神魂が引き起こす次元超越現象を調査するために作られた装置のパーツだよ。ほら、もれいびが他世界に召喚されて事件を解決したりするでしょ? あの時の神魂エネルギーの影響や余波を研究するためだよ。ふたつめ、黙示録の暗示と反動なんて教える必要はない気もするけど聞かれたからには答えるね。
『暴食』は<吸収>、嫉妬は<増強>、色欲は<操作>、強欲は<成就>、傲慢は<永続>、憤怒は<加速>、怠惰は<禁止>。おや、憤怒はかったなきゅんのろっこんと被ってるね? 3つめ、黙示録の契約の切り替えだけど、原則可能と言っておくよ。ただし、それを実現するためには大罪人のバックアップである『器』のひとりに自分の神魂エネルギーを全て注ぎ込む必要がある。つまり大罪人は死ぬ。罪人は死以外の赦しは得られないからねえ? 最後、ななちゅわんの人格を助けることに関しては、僕自身、やぶさかじゃないんだ
」
「なんだって……?」
驚く御剣の体に、日登美の素肌が重なる。
「いっちーには内緒だけど、神器と黙示録が全て揃って儀式を終えたときに発生する無尽蔵の神魂エネルギーをななちゅわんにぶち込めば、彼女の過去も未来も次元を超越することで全て改ざんして『普通の女の子』としてのななちゅわんがこの世界で誕生する」
「それは本当か?」
にわかに信じられない話であった。
だが、日登美はまったく揺るがない。
「ああ、理論上は間違いないよ。ただ、
必ずと言っていいほど毎回邪魔が入るんだ。
それがネックだね~」
ここで御剣はようやく違和感のもとに気が付いた。
「おい、毎回ってどういうことだ?
俺はこれから初めて女王を助けようとしているのに、なんでさも経験したかのような口ぶりをアンタはするんだ?
」
「おっと、しゃべりすぎちゃったかな?」
日登美は自らの柔らかな双丘を御剣の胸板に押し付ける。
日頃からラッキースケベに見舞われることの多い御剣だが、相手から押し付けられるというレアケースに体が一瞬硬直してしまった。
だから、その瞬間が仇となった。
「さぁ、愛し合おうよ?」
日登美が御剣の首筋に深くかぶりついた。
首の皮膚に突き刺さった犬歯から一筋の赤い筋が流れていく。
抵抗を試みる御剣だが、うまく手足に力が入らない。
「な、何を……?」
「これが僕の黙示録の特性。体験したほうが分かりやすいでしょ?」
御剣が後悔した時には遅かった。
覚悟はしていたが、こんなにあっけないとは……!
「大丈夫、今夜はおめでたい日だから命は保証するよん。僕の愛のために頑張ってね?」
「どういう……こと……だ……!?」
「それとー、気付いてた? ここに来てから、『僕ちゃん』ではなくて『僕』って呼んでいたことにさ? 限りなく本性で向き合ってあげたんだけど、気が付いた?」
「……まさか、おい、そんなはずは……!?」
御剣は何かに気が付くが、もう体の自由は利かない。
意識も徐々に朦朧としてきた。
菜々緒に似た画風、男のような一人称、垣間見える菜々緒への執着、などなど……!
「うそ……だ……! ありえない……ッ!?」
「さすが、刀くんだ。でも、見抜けたところで一手遅かった」
御剣が昏倒するのを確認すると、彼をベッドの上に運ぶ日登美。
そしてニヤリと口元を緩めた。
「僕は未来もないし、すがる過去もない。僕はね、傘の下の幽霊なんだよ……」
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御剣 刀
:未帰還(消息不明)>
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推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月05日
参加申し込みの期限
2016年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月12日 11時00分
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