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日登美がようやくイベント会場に到着すると、ひとりの赤黒いニンジャが近付いてきた。
「ドーモ、伊平=サン。通りすがりのニンジャです」
「どーもどーも、ニンジャ=サン。『色欲女医』って名乗ったほうがいいのかな?」
日登美は目の前のニンジャが英雄たちのひとりだと勘付いていた。
「で、なんの用かな?」
ニンジャはメンポを外すと日登美の白衣を掴んだ。
殴られると思った日登美がビビリながらも気炎を上げた。
「おおう? カラテやるのか? ケンカか? 僕ちゃんとここで! 構わんぞ!」
赤黒い忍者は力なく微笑んだ。
「船酔いなんだ。薬持ってないか?」
日登美はがっくりと肩を落としてしまった。
「えっと、サキリ君だったね。おひさおひさー。なに、君、船酔い体質だったの?」
「ああ、さっきから気持ち悪くて辛いんだ。速効性の酔い止めがあれば処方してほしい」
「しょうがないなぁ。ほら、草薙製薬の酔い止め薬だよん」
サキリ・デイジーカッター
は酔い止めの錠剤をウェイターからもらった飲み物で喉の奥へ流し込んだ。
「ありがとう、伊平。お礼にイベントを一緒に見ていかないか? あと、こんなのもある」
ニンジャ装束から一通の封筒を取り出した。
それを日登美に手渡した。
「中を見てほしい」
「どれどれ……? な、な、なんだってー!!」
日登美は中身を見て驚愕した。
封筒の中身は、
野々 ののこ
の隠し撮り写真集
だった!
サキリお得意の隠密行動を駆使して撮影したプライベートののこのレア写真!
「すごい、すごいよ! この体育の時の写真なんていい表情だぁ~!」
「喜んでくれたのならよかったよ、伊平」
「ねね、着替えシーンとかないの? 使用済み体操服とか、ブラジャーとかおぱんつとか!?」
「それは勘弁してください……。盗撮自体、褒められたことじゃない」
サキリの隠密行動なら可能かもしれないが、彼はまっとうな学生なので絶対に行わないのである。
それに、サキリは先程から違和感を察知していた。
「伊平、本当は野々のこと、そんなに好きじゃないだろう?」
ステージでは色とりどりの衣装を身にまとったモデルがランウェイを闊歩している。
城山 水樹
も「自分が主役!」と言わんばかりの堂々たる態度で観客を魅了し続ける。
「前回あんな暴走をしたのは、伊平なりの加納に対する反発だったのでは?」
「へぇ……」
日登美の言葉のトーンが変わる。
「今日はどうも僕の心に踏み込んでくる輩が多いようだね。まさかサキリ君がね? ノーマークだったよ」
「俺は前回の事件からお前をマークしていたよ。伊平が翻弄した恵御納って女の子がいただろう? その子から経緯は聞いた。加納にタメ口だし反抗的な態度すら窺える。それに伊平の思想は英雄達とは水と油だと感じた。今回の和睦会議を潰そうとする動機は充分あると僕は判断した」
「あちゃー、ちょっと前回はしゃぎすぎちゃったようだね」
日登美、これには渋い顔。
本気で反省しているようだ。
「どおりで核心を突かれるはずだ」
「で、どうなんだ? 僕の質問に答えてほしい」
サキリの問いに日登美はランウェイを眺めながら答えた。
「完敗だよ。文句なしの百点満点だ。僕はいっちーとスタンスが違う。いっちーはカリスマはあるけど、夢見がちで現実的じゃないんだ。部下が付いていかない原因がそこなのに、本人が理想ばっか押し付けてくるから息が詰まる。ののこは可愛いけど、僕の愛しのななちゅわんに比べたら、いや比較するのもおこがましいか。とにかく、ちょっとムカついてこのイベントで困らせてやろうと思ってね」
「船を沈める気か?」
サキリのツッコミにすかさず日登美が答えた。
「どうだろう? 僕の仕掛けじゃこの船が沈むとは到底思えないな」
「どういうことだ?」
「僕はただ、小型の爆弾を燻煙装置と偽ってサンマさんたちに手渡したのさ」
「爆弾……!?」
サキリがイベント会場を飛び出そうとすると、日登美がそれを制した。
「待った待った。どうせ君たちの仲間がこの船中に散らばっているんだろう? 手渡したサンマさんたちはマヌケばかりだからすぐに捕まるさ」
「伊平、何が目的だ?」
「サキリ君、詰めが甘いなぁ。この船にはさ、今、神魂関連の重要なアイテムがほとんど揃ってるんだ。何が起きてもおかしくないでしょ?」
「……神魂の暴走、それが狙いか」
サキリはおどろおどろしい不安感に襲われた。
「とはいえ、爆弾を放置すればこの船は無事では済まないだろうね? でも英雄たちは今まで爆弾絡みの事件は何度も経験済みだ。『断罪』事件の時は忙しかったなぁ~。念のため、みさリンの姿に化けて朝早くからラジコンへリ飛ばしまくってたんだもの、眠たくて仕方がなかったよ」
「伊平は、芽森先輩が怪人セブンだった時から関わってるのか?」
「いやいや、もーっと前から! ……飽き飽きするくらいに長い間、繰り返してきた」
繰り返してきた、という言葉にサキリは疑問符を浮かべた。
「野々が落ちてきたのは去年の4月だ。繰り返す? どういう意味だ?」
「言葉通りだよ、サキリ君。僕はね、『傘の下の幽霊』なんだ。
僕は、この世の人間じゃない
」
日登美の告白に、サキリは目を見開いて驚いた。
「死んでいるのか?」
「いや、生きてるよ。生きてるおばけだから生きている。でもおばけに過去はないし、未来もない。だから僕には未来予知は無意味だ」
「言っている意味がわからないんだが……」
「サキリ君、僕もよく分かってないから安心してよ」
にしし、と日登美はいたずらっ子のように笑ってみせる。
「うん、気分がいい。不思議だ、サキリ君とデートしてるからかな?」
「いや、これはデートじゃないと思うけど」
サキリは思わず苦笑いしてしまう。
「僕はただ、伊平と普通にイベントを楽しみたいだけだ。今回の和睦会議は伊平にとって煮え湯を飲まされる気分だろうし」
「大丈夫、僕、和睦会議には出ないから」
あっけらかんと笑う日登美に、再び驚かされるサキリ。
「へぇ、そうだったのか。でも、老婆心で忠告しておく。おそらく加納はこの一件に君が噛んでいる事に気づいている。僕達ですら気づいたくらいだからね。もしこの船が爆発して沈んだら加納はきっと君に報復すると思うよ、どんな手段を使ってでもね。加納を裏切るのは絶対やめるべきだ。今回の依頼で試されているのは英雄達よりむしろ伊平の方かもしれない」
「随分と親切だね? 敵に塩どころか砂糖を送ってるんだけど?」
日登美がからかうと、サキリはどこか遠くを見つめるように語りだした。
「僕はこの島に来る前は裏社会にいた。反吐が出る物を沢山見たし、仲間達には言えない様な事もしてきた。だから伊平の思想にも一理あると思っている。きっと昔の僕なら教団側についただろうね?」
サキリの告白に、今度は日登美が意表を突かれた。
サキリは続ける。
「でも今の僕はフツウを守る側だ。人間は良くも悪くも変わる物なのさ。伊平だって、例外じゃないと僕は思ってる」
「本当に親切心から忠告してくれてるんだね? 僕、びっくり」
日登美はすっかり毒気を抜かれてしまったようで、半ば呆けたままランウェイを眺める。
「なぁ、伊平。その抜いた刃、鞘に収められないか?」
サキリは懇願するような口調で日登美に告げる。
日登美は答える。
「無理だよ。今さら投げ出す訳にはいかないんだ。僕は僕の理想が叶うまで止まれない。それに一度抜いた刃は、血で濡れるまで収められないっていうのが定めだから」
「そうか、残念だ」
そう言ってサキリは日登美の片手を握った。
この人ごみの中でなら、サキリが単独行動でも下手な行動はできない。
現に、仲間が近くで九重 零次と接触している。
有事の時はすぐに駆けつけてくれる。
「この会社の発表が終わったら僕は戻る。それまではもう少しデートしようじゃないか」
「え? ええ?」
「ほら、レインボーパンティーにレインボーブラジャーだって。すごいな、あれ」
狼狽する日登美に構わずサキリはモデルの着る服の話や世間話に興じる。
(まいったな……。迂闊にも、サキリ君にときめいちゃったじゃないか……)
日登美は隙あらば『色欲』の黙示録の支配下にサキリを置こうと考えていた。
動作は一瞬で終わる。他の英雄たちに悟られるようなヘマはうたない自信もある。
しかし、こうもサキリが楽しく接してくるとやりづらくて仕方がない。
(しゃーない、ちょっとは情報流してやらないと、僕の考えた『ゲームバランス』が崩れるからね……?)
サキリの天然ジゴロな押しの強さが功を奏し、無傷で日登美から情報を引き出すことに成功した。
これによって一気に船内の捜索が進むことになる。
<
サキリ・デイジーカッター
:無事生還&重要情報を取得!>
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月05日
参加申し込みの期限
2016年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月12日 11時00分
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