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「こほん、少し、補足説明をさせていただきますと……」
志桜月が皆の様子を伺いながら進言する。
「むいみ様がここにいるのは、神器のひとつである『白銀の神鏡』の管理をしているからなのです」
志桜月はむいみのベッドの下から、霧で作られた正方形の箱を取り出した。
しかし、その箱にはどこにも鍵や取っ手が付いていない。
「この箱はむいみ様しか開けられません。鏡自身がむいみ様を選んだのです。そして、この船のどこかにもうひとつの神器である七支刀を持った九重がいるはずです」
英雄たちは思わず顔を見合わせた。
「メサイアがここにいるの?」
冴来はメサイアの存在は、日暮からの伝聞でしか知らない。
しかし、彼女はメサイアと接触は和平に必要だと考えており、その好機が巡ってきたことを悟った。
「つまり叢雲教団はメサイアを誘き寄せて、七支刀を奪還するつもりなんだね?」
日暮の問い掛けに、今度は笑來月が答えた。
「そう。詳細は聞いていないけど、日登美さんが敢えて情報をメサイアに察知できるように流したみたい。間違いなく、この船に九重は七支刀を携えて乗り込んできてる」
「となると、メサイアも神鏡を奪い取るつもりだべな?」
鈴野が腕を組んで思案を巡らせる。
「これはおらたちの出方次第、選択次第で状況がガラっと変わるっちゃよ。この情報を得られたのは大きいべ」
早速、小山内は【7】に今まで聞いた情報を送信した。
(なんだか信じられない話ばかりだけど、大丈夫かな……?)
今までも突拍子もないことばかり起きていたが、今夜はそれに輪をかけて奇妙な話ばかりだ。
「ねぇ、時間がないわ。そろそろ悪夢の話を聞いてみたいのだけど……」
既に依頼を受けてから40分近くが過ぎようとしている。
各フロアに探索班が行動を既に開始しているが、情報がないため今のところ成果は芳しくない。
『じかんをとらせちゃった ごめんなさい』
「海ちゃん、気にしないでいいの。さっきの情報も、あるとないとでは行動の成否が雲泥の差だもの」
そう言いながら尾鎌は小山内へウィンクした。
尾鎌の言うとおり、メサイアの目的がいち早く知れ渡ることはとても有益だ。
菜々緒からの裏付けも合わされば、それは揺るぎない事実となる。
「さぁ、むいみちゃん。悪夢の内容を詳しく聞かせてくれるかしら?」
『おつげって えいぞうでみたの?』
『どこで もえはじめた? さかなのしゅるいは?』
小山内は矢継ぎ早に質問をむいみに投げ掛ける。
それにむいみは淀みなく答え始めた。
「むいみのあくむは映像、といえば映像なのかな……? むいみ自身がその悪夢を体験する夢なの。魚の種類は……銀色で細長い魚だった」
「銀色で細長い……? サンマかしら?」
尾鎌の見立てに鈴野も頷いた。
「そういえばさっき、サンマさんの格好した男がうろついてべ」
「その人たちがメサイアかな? 何か企んでるだろうし、爆発の原因を作りそうだよね」
日暮は腕を組んで仮説を述べた。
「船が真っ赤ってどういうことなの?」
「それはね、あっ……」
冴来の質問に答えようとしたむいみが、突然、胸元を押さえて苦しみだした。
「「むいみ様、早くお薬を……!」」
双子メイドが迅速丁寧にむいみに薬を飲ませる。
しばらくすると発作が収まり、顔色も良くなってきた。
「単なる鎮痛剤だけど、飲まないと全身が痛くて我慢できないの。結晶がむいみの身体に食い込んでるから……」
「これ以上の質問は、むいみちゃんの負担になるわ。私たちはここまでのようね」
尾鎌はむいみの体調を第一に気遣っていた。
情報も大事だが、相手は病人。
負荷を掛けて悪化させては和睦会議に悪い印象を与えてしまう。
引き際を心得ていた尾鎌の判断は正しかった。
「今夜は発作が顕著です。七支刀奪還のためにも、体力を温存すべきかと」
志桜月の助言にむいみは静かに頷いた。
だが犬神がそれに反発する。
「待てよ、船がなんで真っ赤になるのか、答えてもらっていないぜ?」
「花梨ちゃん? ここはいがみ合う時じゃないわ」
犬神を羽交い締めにして仲裁に入る尾鎌。
「武人のアタシにとって、おふたりとやり合うのはやぶさかではないわ。でもTPOは弁えてるのよ」
「尾鎌、離せって! おい、そっちの『傲慢』の笑來月っつったか? この間はよくも俺の仲間を痛めつけてくれたな? 何より俺様を見下しやがった……! 今回は尾鎌の顔に免じてやりあわねェが……いつでも相手してわからせてやる……。俺様の方が強いに決まってるからな! んで、俺様のハーレム要員にして愛でてやんよ!」
尾鎌の腕の中でジタバタと足掻く花梨の必死な形相を見ていた笑來月が、この時、初めてニッコリと笑った。
「私、面白い人が好きなの。その無謀なほど傲慢な強さの過信と力の渇望。気に入ったわ」
笑來月はまるでステップを踏むように花梨の前に進み出ると、信じられない行動に出た。
「ちゅっ」
なんと、花梨の唇を笑來月が自身の唇で塞いでしまったのだ。
特等室の空気が数秒ほど凍りついた。
「……はい、おしまい。慈悲で舌は入れてあげなかったことは感謝してね?」
「な……なななななにしやがンだクソがァ!」
「花梨ちゃん、落ち着いて、ね!?」
尾鎌は暴れる犬神を必死で抑えた。
騒ぐ犬神に対して、キスをした笑來月はニヤニヤと口角を釣り上げていた。
「私の『器』にしてあげたの。これであなたも『傲慢』の大罪を背負うことになった。あの眼鏡の逆三角マッチョの人とは違う、正真正銘の私の『器』……」
「ああァ? 志波も『傲慢』だっていうのかよ!?」
「よく眼鏡の逆三角マッチョで特定できたわね、花梨……」
冴来は変なところで納得してしまった。
「笑來月、やたらに『器』を増やすとフィードバックが……。それに器は極力切り捨てるべきです」
心配そうな志桜月に対して、笑來月はひどく上機嫌だ。
「私の『器』は私が選ぶの。切り捨てるのも添い遂げるのも、私の勝手」
「……姉さんがそういうのなら、好きにすればいいのです」
志桜月は不服そうに犬神を睨み付ける。
「右手を開いてみてください。黙示録の欠片が生成されているはずです」
志桜月の言われたとおり、犬神の右手の中には先程まではなかったカーネリアンの欠片が握られていた。
「その橙色が傲慢の色です。
器は大罪人の神魂エネルギーを分け与えられたいわば分身です。
ただ、困ったことに自然発生する事例も確認されていまして、いたずらに大罪人の力が流れていってしまうのです。それを防ぐために本来なら器を見つけると教団は『削除』を行うことになってます」
「その仕事を請け負うのが私たち園崎姉妹の役目です」
志桜月と笑來月の説明に、一同は目を白黒させていた。
「「ネームレスヒーローズの中にも何名か器がいるようですが、はっきりと把握しているわけではありません。むしろ優先すべき事項が多すぎて対応が後手に回っている事実は否めません」」
「志波や御剣が生かされてるのは、つまりそういうことかよ?」
「「おっしゃる通りです、犬神様。それに器も害悪なばかりではありませんので」」
意味深な言葉を残し、園崎姉妹はむいみが横たわるベッドの横へ控えた。
「ケッ! 訳わかんねーこと言ってんじゃねぇよ! ぜってーぶちのめして俺様のハーレムに加えてご奉仕させてやるからな!? それに、そん時はむいみ、あんたも一緒だ!」
犬神は往生際悪く吠え続けていた。
「つーかさ、むいみの肉体と精神が歪んでるその症状……なんか芽森に似てねェ? いや、芽森は結晶だらけになってねぇけど、今にも崩れそうっつーか我慢してるっつーか……。もしかして『後輩』――ええと、つまり、我慢できねぇほどの破壊衝動を抱えてんのか?」
犬神の質問に、むいみは微笑んだ。
「うん、体が自由になったら殺したい人がいるの。それにね、小さい時、猫とか小鳥なんかをナイフでバラバラにするのが好きだったの」
「そうか……。やっぱりな……」
犬神はドス黒い衝動を抱えた目の前の『後輩』に親近感を抱いた。
彼女もこれまで様々な理不尽や悪辣な環境の中で人格を壊され、破壊者として育てられた過去を持つ。
異常心理を抱える者に対して、自分と重ねてしまうのが犬神であった。
「最後にひとつだけ。お姉さんからもお願いされてることだから、いいかな?」
日暮が双子に断った上でむいみの手を取った。
冴来も日暮の傍らでむいみを見守る。
「船体が爆発するにしても海中の魚が燃えるとは考えにくい。仮装したメサイアが燃えるとしても船の中は防火設備も整ってる。ずばり、予言にある爆発は神器により解放された神魂の暴走が原因とかありえそう?」
「それは……否定できない」
ここに来て、急に無意味の表情に陰りが出た。
「むいみの悪夢は断片的で……、ところどころが抜け落ちてるから……その……」
「つまり、何が原因かは結局のところ分からないんだね?」
申し訳なさそうに頷くむいみに、ひぐらしは優しく微笑みかける。
「人を殺したいって言ってたけど、その気持ちも不安から来てると思うんだ。だから悪夢も見るんだ。大丈夫。今度はいい夢が見れるよ」
むいみの結晶化した左手を握る。
剣山のような手のひらを、あえて日暮は握る。
皮膚を突き破って流れる血潮などいともせずに、彼はただギュッと少女の手を握っている。
「おやすみなさい、むいみちゃん」
「大丈夫よ。未来は幾らでも変えられるものなのだから。貴女の悪夢を現実にはさせはしないわ」
空いているむいみの右手を冴来の両手で包み込んだ。
そして安らぎの祈りを込めて子守唄を歌いだした。
(どうか、幸福な夢を見られますように……)
冴来の願いとねむるのろっこんによって、むいみは再び眠りに就いた。
ここでの情報は重要なものばかりであった。
すぐさま英雄たちと協力者に伝播されることで、船内の探索が一気に進むことであろう。
<情報収集:任務完了>
<
犬神 花梨
:『傲慢』の器に選ばれた(入手:カーネリアンの欠片)>
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推理・サスペンス
バトル
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定員
40人
参加キャラクター数
40人
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シナリオガイド公開日
2016年05月05日
参加申し込みの期限
2016年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月12日 11時00分
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