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【泉月花、登場】
泉月花へ面会を希望した者たちは意外と多かった。
むいみへの面会許可を得る他にも、泉月花自身に用事がある者もいたからだ。
鷹峰 凪
は英雄たちと無事に合流を果たした。
鷹峰は丁寧にお辞儀をしたあとに自己紹介をした。
非常時でも奥ゆかしい淑女的態度である。
「あやめちゃんから君たちのことは聞いたわ。はじめまして、名も無き英雄たち<ネームレスヒーローズ>のみんな。うちはこのイベントに協賛している下着メーカーのニャコール社長令嬢、鷹峰よ。そして、こちらの銀髪の女の子2人は鬼崎姉妹ね。背が高い方が姉のあやめちゃん、低い方が妹のつくしちゃん。うちともどもよろしくね? さて、と……」
「どいひー!? 俺のことを忘れないでくださいよ、凪さん!」
お約束
様式美の鷹峰の口上に、白目を剥きながら
冴木 竜司
がツッコミを入れた。
「ああ、忘れてたわ。こいつ、うちのパシリでクソ変態よ。3m以内に入ると変態が感染るから気を付けてね」
「どいひー!? あんまりだー!?」
男泣きする冴木に、
御剣 刀
が慰めで彼の肩に手を置いた。
「……苦労してるんだな」
「おおう、この苦労、分かってくれるか、ラッキースケベの貴公子!」
「よし、一発ぶん殴らせろ。誰が貴公子だ?」
「どいひー!? 俺のほうが1つ先輩なのに!?」
見事に周囲からヘイトを買う冴木の芸人魂は、この非常事態では一種の清涼剤だ。
次々とシバかれる冴木の姿に、想いを寄せるつくしはハラハラしながら見守っていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
日暮 ねむる
は、小山内が発信した【7】の内容を確認して驚愕した。
「……そうか。アダムさん、この船にいるんだね」
「無茶はしないで、ねむる……」
思い詰めた日暮の様子に、思わず眉尻を下げる
花風 冴来
。
「ここに来た目的、忘れないで……」
「大丈夫、心得てるよ、冴来さん」
日暮はわざとらしくおどけながら目を細めた。
「今日の僕はみんなを笑顔にするピエロ。だから冴来さん、笑って、ほら!」
日暮のひょうきんなジェスチャーは、まるで本物のピエロのようで。
「あら、なかなか様になってるパントマイムですね?」
真っ赤なドレスを身に纏った
加納 泉月花
が姿を現した。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「あまり時間がないので、できれば手短にお願いしますね」
泉月花は小脇に付箋がいくつもはみ出た手帳を抱えていた。
冗談ではなく、かなりの過密スケジュールなのだと推測できた。
まず口火を切ったのは、
エレノア・エインズワース
だ。
「よく分かりませんが、その黙示録とやらで悪夢が発生するなら、いっそ黙示録を壊せばいいのでは?」
英雄たちと泉月花が絶句した。
エレノアの言葉は、前回の事件のあとに菜々緒が漏らした言葉と酷似していたからだ。
菜々緒は黙示録を破壊するとフツウを守れないと言っていたことは、既に【7】経由で周知の事実になっている。
それを平然とこの場でぶっ込んでくるエレノアに皆の背筋が凍りつく。
「……エレノアさん、本気で言ってるのかしら?」
苛つく泉月花に呆れたエレノアはどんどんまくし立てていく。
「回りくどいんですよ、皆さん。原因が分かっているならそれを取り除けばいいのです。でもフツウを守るとか、神に取って代わるとかでシンプルな答えを真っ先に皆さんが放棄してしまうので、阿呆げふん、どうしたものかと……」
「そうでしたが。でも、それはできません。黙示録を破壊するなんて、とんでもありません」
「へえ? 妹さんより黙示録が大切と。いや他意はないですよ?」
これみよがしにエレノアは泉月花の揚げ足を取ってみせる。
「これから神に昇天する御方は、妹の苦しみなど瑣末な事柄なのでしょうから」
「エレノアさんはなにか勘違いをされているようですが……。義理とはいえ、私は妹を蔑ろにしようとは思っていません」
「というか加納さん、その予知は覆る類の物なんですよね? 火の用心したら隕石が降ってきて船が爆発炎上! ……じゃ笑えませんし」
「エレノアさん、あなたと話した時間は無駄でした。これ以上はお話することはありません!」
「あら? 私はいくらでもお話したいんですけどね?」
一触即発の泉月花と煽りに煽るエレノアの対立を見かねたキョンシーコスプレの
楢木 春彦
。
彼はエレノアを遮って喋りだした。
その手には、泉月花にとって見慣れた袋があるではないか。
「毎度、ご利用ありがとうございますだぜ! これは今回のマカロンの配達分だ。ただし、俺の質問に答えてくれたら渡してやる!」
樽木はマカロンの袋を高々と釣り上げてみせた。
「そ、そんな、ご無体な! 今月の新作を楽しみにしていましたのに!」
相当ショックなのか、目線は完全にマカロンへ向けられている。
「やっぱり寝子島の『Raton』のにくきゅうマカロンじゃなきゃ駄目なのです……! あの味じゃないと、私の体は受け付けられなくなってしまったのですよ!? だから私に早くマカロンをください! 質問はなんでも答えます!」
「いい心がけだな?」
樽木はマカロンで釣られすぎの泉月花に対して苦笑い。
そして用意していた質問をぶつけてみた。
「ドレスコードがコスプレっつーのは誰が決めたんだ?」
「提案したのは私です。この船の上では全員がイベントの主役であってほしいという私の願いからです」
泉月花の回答に、樽木は自分の耳を疑った。
「お、思っていたより真面目にこのイベントのことを考えていたんだな?」
「当然です!」
泉月花は急に言葉を強めた。
そして一気にまくし立てる。
「このイベントを成功させれば私の手腕は世間に自ずと評価されますし、魅紗歌も今後のプロモーションの足掛かりとなります。そして、教団としても『英雄たち』と決着を付ける大事な場所です。だからこそ、皆さんには確かめていただきたいのです」
「むいみちゃんの悪夢の真偽を、そういうことね?」
冴来は泉月花の言葉を遮る。
そして改めて挨拶をした。
「泉月花さん、お招き有難う。また会うことが出来て嬉しいわ。これは私からの好意の気持ち。どうか受けって」
冴来の手作りマカロンに泉月花は顔を綻ばせた。
「ありがとうございます。こういった手作りの品も素敵ですね。あとでいただきますね」
「泉月花さん、僕たち、お願いがあって呼び出しました」
冴来のプレゼントで好感触を得た日暮が話を切り出した。
「僕たち、むいみちゃんに直接話を聞きたいんです。なので許可をもらえたらなぁって……」
「アタシからもお願いするわ」
尾鎌 蛇那伊
が礼儀正しく頭を下げた。
「病人のところへ大人数が押しかけるのも気が引けるわ。でも、確かめなきゃならないことがあるのよ」
「……むいみの話、ですか。今、体調がすぐれないみたいですので、あまり長居はできませんけど、それでよろしければ」
加納はあまりむいみと英雄たちを引き合わせたくない様子だ。
「それに、むいみは特殊な病に罹っています。その見た目にショックを受けるかもしれません……」
「加納、礼には礼を、信には信を、だ」
八神は加納の手を取り、その甲に軽く口付けをした。
「また会えて嬉しいよ。最後に望みが別を向くとしても、今は沈没回避が急務だ」
「え、あ、いきなり八神さんは何を……!?」
突然のキスに加納の思考回路は熱暴走を起こしてしまう。
「加納、俺たちは君の依頼を受けて、この船の沈没を防ぐ。それに応えるために加納も情報をくれ。俺は友や平和を守りたい。何が起きても何を得てもな?」
「そ、それは……、当然です! 私だって、むいみや魅紗歌、それにメイドのあの子たちやクライアントの皆さんをこれ以上、巻き込みたくありません!」
顔を真っ赤にして目を回す泉月花。
つい本音と思しき言葉が漏れてしまっていた。
八神はそれを知ってか、更に甘い言葉を泉月花に囁く。
「本当はもっとゆっくり君と話したい。その真っ赤なドレス、とても可愛いよ。体のラインと相まって、躍動的な魚のようだ」
「や、八神さんっ!? 皆さんがいる前で、そんなっ、大胆過ぎます……!」
頭から煙が出るんじゃないかと疑うほど泉月花は狼狽していた。
「あら、修ちゃんってば大胆ね!」
尾鎌は両手で口元を押さえて目を瞬かせていた。
「ギャハハ! 案外可愛いトコあんじゃねーかよ!」
犬神がニヤニヤしながら顔を突っ込んできた。
「加納、依頼ってなら受けてやるぜぇ? 依頼ならビジネスだからなぁ? なぁに、この最凶美少女メイド姿の『喧嘩屋』花梨ちゃん、例えかつての宿敵だろうが一肌脱いんでやんよ!」
「ごほん、敵に回ると厄介ですが、味方になるとこれほど心強い存在はいませんね」
赤くなった顔を持っていた扇で煽ぎだした。
『しぬのはヤだ、こわい』
『いらいはうける』
『むいみちゃんに会って、あくむのしょうさいをききたい』
声が出ない小山内は筆談で泉月花に願い出た。
「オラからも頼むべ」
鈴野も愛想よく面会を申し込む。
人懐っこい笑顔は敵意がないように思わせた。
「あ、泉月花さんはそのドレスよく似合ってるっちゃよー。とってもとっても綺麗で素敵だべ」
「なんか皆さん、今日はやけに私を持ち上げますね……? でも、悪い気はしないです」
「いやぁ、確かに色々とあったけども、今はこの船を沈ませないことが先決だべ」
「鈴野さんの仰る通りです。いがみ合うのは和睦会議にとっておきましょう?」
エレノア・エインズワース
の口元だけが愉快げに釣り上がる。
「あら? 皆さん、どうして私を凝視しているのです?」
気まずい空気を払うかのように、日暮は手を挙げた。
「あ、泉月花さん。むいみちゃんですけど……、常に悪夢を見ている訳じゃないんですよね?」
「え、ええ。頻度は高いですが、毎晩ってわけじゃないです。それが、なにか?」
「だとしたら僕のろっこんで彼女を少しだけ休ませてあげられるかもしれません。むいみさんの手を握ってもいいですか、泉月花さん?」
日暮の提案に対して、泉月花は意外だと言わんばかりに目を数回瞬いた。
「……もちろんですとも。すこし、むいみは休んだほうがいいでしょう。お気遣い、感謝します」
「加納ー? 俺も頼みがあるんだけどさ」
樽木は新作マカロンが入った袋を泉月花の前にぶら下げる。
「船の機関室っつーの興味あるんだよな。ついでにちっと見てみてぇんだケド入れるようにしてくんねぇ?」
泉月花は目の前でぶら下がるマカロンの袋を凝視しつつ答えた。
「……あそこは関係者以外立ち入り禁止です。扉はパスワードでロックされてますし、門番も常駐していますよ」
「それを分かって頼んでるんだ。もしもOKしてくれたら……」
樽木は袖の下からとっておきを取り出してみせた。
「店長に頼み込んで特別に作ってもらったぜ! 綿飴と林檎飴味! 寝子島の祭り限定の味だ!」
「そんなフレーバーがあったのですか!? 見逃していただなんて、不覚です……!」
泉月花は食い入るように限定マカロンを凝視している。
「あるんだよなこれが! 店長さんが特別に作ってくれたの、ちっとだけ持ってんだよなー。でもこれだけじゃないぜ? 1月限定の鏡餅風ケーキもあるケド、コレ食いたくねぇか?」
「た、食べたいです……! 新作ですよね、それ!?」
目を輝かせる泉月花の頭上に、お菓子を高々と掲げる樽木。
その顔は悪代官めいてしたたかであった。
「機関室に入れるようにしてくれたらアンタにやってもイイんだケドなぁ?」
「分かりました、許可しましょう! だから私にマカロンを!」
「即答かよ!!」
ヨダレを垂らして頷く泉月花の姿に、思わず樽木は苦笑い。
だが彼のファインプレーで難なく機関室への立ち入りが可能となった。
泉月花の食い意地を利用した作戦に、同行していた英雄たちは呆気にとられていた。
もちろん、機関室立ち入り許可と暗証番号は【7】に一斉配信済みだ。
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月05日
参加申し込みの期限
2016年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月12日 11時00分
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