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●長靴をはいた猫
キャットロードの片隅で、暗くしゃがんでいる少年を
八神 修
は見つけた。近寄って、声をかける。
「―――君、どうしたの?」
「ひっ?! た、食べないで!」
「食べる?」
訝しがる修に、少年は言った。
「……だってボク、役に立たない猫だから」
「……で、『こいつを食べるしかない』って言われた途端逃げ出して、気付いたらここに来てた、と」
「はい…」
少年から話を聞く。総合すると、この子は『長靴をはいた猫』の猫で、何らかの形で人間の姿でこちらに来てしまったようだった。神魂の影響かな、と修は推察するが、たいして気には留めなかった。だって、ここは寝子島だから。
修は少年をカッツェと呼ぶ事にした。ドイツ語で猫の意味だ。
「で、カッツェは食べられないために、どうしたらいいと思う?」
「え? そんなのわかりません。だって、ボクただの猫だし……」
その言葉に、修は諭すようにカッツェに話しかけた。
「人だろうが猫だろうが、生きる事は一緒だよ。粉屋の長男は粉ひき小屋を、次男はロバを貰った。この意味が解るかい?」
カッツェはふるふると首を振る。修は言葉を続けた。
「小屋は資産で、ロバは生産の価値があるんだよ。それでは三男に与えられた君の価値は何か?」
修はカッツェの頭をぽんと叩いた。
「知恵だよ」
「知恵?」
「そうさ。それこそが最大の武器。君の知恵と、ご主人様の君への信頼が、奇跡を作るんだ」
修はそれからカッツェに何をしたらいいのか教示してやった。王様という権力の頂点への交渉、手土産の兎のを捕るための罠の作り方、オーガを倒すための方法。
「兎やオーガは実際に攻撃しなきゃいけなくなるかもしれないな。いざという時の力も、とても大切だ」
そう言うと修はシーサイドタウンを少し巡り、色々買い込んだ。
「ちょっと、海岸に行って特訓しよう」
「これは長靴ですね?」
「慣れておくといい。君が猫に戻っても、人間と対等でいられるアイテムは必要だからね」
寝子ヶ浜海岸に着くと、修は荷物を開け、カッツェにブーツと数種類のナイフを見せた。
「君は小柄だから、ナイフの方が使い勝手がいいだろう。まず、これがファイティングナイフ。そしてこれはバタフライナイフだが……」
修は一つ一つ丁寧にレクチャーしていく。カッツェは真剣な表情でそれを聞き、1時間ほど修に特訓してもらうと、あらかた使えるようになっていた。
「うん、いいね。まあ、こんな物騒な物を使わず、君が知恵だけで困難を乗り切れるのが一番いいのだけど」
カッツェの成長ぶりに満足して、修は特訓を終えた。
「ありがとうございました」
最初の頃の不安げな少年はどこへ行ったのだろうか。カッツェの瞳は晴れやかだった。
「君に、何も持たせてやる事は出来ない。それは、君と契約するご主人様の役目だからね」
頑張れ、と修はカッツェの肩を叩いた。カッツェは微笑みながら首を振った。
「いいえ、ボクは最高の物を持っていくことが出来ます。あなたが教えてくれた、知恵と勇気です」
そう言ってペコリと頭を下げると、カッツェはしっかりとした足取りで歩き出した。そして修が見ている中、その姿は薄くなり、消えてしまった。
「……頑張れ」
もう1度、見えなくなってしまった少年に呟き、修は海を後にした。
後日。修は本屋を覗いてみた。何だか『長靴をはいた猫』が気になってしまったのだ。
(別にカッツェに会える訳でもないけどな)
苦笑しながら絵本を開く。うん、昔ながらのお話だな。―――あれ?
修は猫の姿に違和感を覚えた。違和感、と言うか、デジャヴ。
(この長靴、俺が履かせてやったブーツに似てないか?)
ページをめくる。猫がオーガと出会い、交渉を始める場面。
(え?)
恭しくオーガに挨拶する猫の後ろ手に、何か握られてる気がする。……ナイフ?
修が目を凝らして絵の猫を見つめると。
―――パチン☆
挿絵の猫が、修に向かってウインクをした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月06日
参加申し込みの期限
2015年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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