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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~モノクローム・ラブ
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【素敵な思い出】
二宮 彰斗
はもちろん、幸福の中にありました。恋人が自分をまさぐる指も、乱暴に引き寄せられ押し付けられる唇も、軋んで壊れそうなほどの激しさも。注がれる愛情ゆえにだと思えば、どれもが彰斗には愛おしいものです。
気だるい午後に、しわくちゃのシーツにまみれて、彰斗は目を覚まします。とうに起きる時間は過ぎていて、今日の予定は全てサボりになってしまいそう。
高級マンションの一室に彼の姿は無く、出かけてしまった後のようです。途端に寂しさが胸を占めるものの、ふかふかのベッドに顔を埋めてすうと鼻から息を吸い込めば、染み付いた恋人の匂いが全身を満たしていくように思えて、たちまち幸せな気分に浸ることができました。こうして大好きな人の帰りを待つだけの時間も、彰斗は嫌いではありません。
ゆったりと起き抜けのまどろみを貪りながら、彰斗は恋人を想います。
年上の彼から受ける、痛みを刻み込まれるほどの手荒い扱いや、戯れに赤の他人へ身体を差し出すよう強要されることも、時に苦悶にうめくことはあれど、耐えがたいほどの苦痛というわけではありません。それらは全て彰斗にとって、自分が求められていることの何よりの証であり、愛される幸せをありありと感じさせてくれる、いわば彼から与えられた贈り物のようなものなのです。それが彼を満足させ、役に立っているのだと思えば、彰斗の胸にも充足感は満ち満ちていきました。
ころん、と寝返りを打って、彰斗は彼の枕を丸めた膝の中に抱き込み、もう一度大きく息を吸い込みます。
彼の端正な顔を、触れる指先を、すらりとした脚を、全てを脳裏に思い描き、記憶の中で揺りかごのように包まれながら、彰斗は緩む口元を抑えられません。
おぼろげながらに、感じ取らないではないのです。彼にとってはきっと、自分ひとりでは無いのだろうと。
彼は格好よくて、精力的で力強くて、遊び慣れていました。彰斗の知らない女や、男や、嗅いだことのない香りを漂わせて帰ってくることもありました。彰斗もほんのりと、想像しないではないのです……もちろん、表には出さないままに。
とはいえ、いいこともありました。彰斗を求める時の一心不乱な様子が、彼の本気をつぶさに感じ取らせてくれて、複数いるのだろう相手の中でも、彼の一番は自分であるのだと。そんな自負を抱かせてくれるのです。愛されているのだと、改めて自覚することができるのです。それも深く、強く。
だから彰斗は、恋人の姿が見えずとも焦らず、嫉妬にかられることもなく、ただ、帰りを待つだけ。やがて帰宅した彼が、荒い息とともに荒々しく自分に触れ、抱き締め、ベッドへ引き倒し、そうして自分を求めてくれるのなら、彼に何だって応えてしまうのに……その瞬間を想像して、知らず知らずのうち、微笑んでしまうのです。
がちり、差し入れた鍵を回す音。次いで、玄関の開く音。
布団にくるりとくるまったまま、彰斗ははっとして身を起こします。いつの間にやら、眠ってしまっていたようです。瞬く間に笑顔を浮かべて、彰斗は軽快にベッドを飛び出します。逸る気持ちを抑えながら廊下を駆け抜けます。
ほんの少し離れていただけなのに、たった数時間のことなのに、伝えたい言葉が胸の中へと後から後からあふれ出してきます。彼の首へと飛びついて、キスをしながら好きだよ、大好き、寂しかった、ずっと待ってた、大好きだよ、そう伝えたくて伝えたくてたまりません。
そして自分に、触れて欲しい。求めて欲しい。あのいつもより少し余裕のない顔で、一心不乱に、自分を貪って欲しい。その過程で刻み付けられるあらゆる痛みや傷は、彰斗にとっての愛情表現に他ならないのですから。
どんな形でもいい。ただ、彼のために。
彰斗は、幸福の中にありました。
……テレビへと映り込むそんな昔の自分を、彰斗は落ち着いた眼差しで見つめます。
今でも、彼に感じた想いが間違いだったとは思いません。ただれた関係と他者には映ったとしても……けれど紛れもなく、幾たび悪い男に引っかかろうと、手ひどい仕打ちにさらされようと、騙されようと、どんな形であれ求められるなら、それは彰斗にとっての愛であり、幸福でした。いくつもの思い出に、消し去りたいと願うものはひとつとてありません。
今、彰斗の傍らには、新しい恋人がいます。彰斗自身のことを想い、大切に優しく扱ってくれる、素敵な素敵な恋人です。
過去も今も、彰斗にとってそう変わりは無いのかもしれません……けれど少なくとも、彰斗はその時、その一瞬を大切に、目の前の恋人を受け入れるのみです。
彰斗は幸福の中、大切な人へ、にっこりと満面の笑みを浮かべました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月28日
参加申し込みの期限
2015年12月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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