this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
世界滅亡劇場
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
12
つぎへ >>
それは突如として訪れた。
鬼河内 萌
はこの世界の秘密において『愛を告白すると、この世界においての自分の正体に気付く』という秘密を有していた。
それにより、自分の正体を突如として知ることになったのである。
「え、ちょっと! ユウくんにさっきの告白、届いてないみたいなんだけど!?」
告白する勇気を持つことが重要なのであって、その結果は重要ではない。
「ヒドい!!」
ヒドかろうがヒドくなかろうが、事実は事実である。
この世界の事実として、萌は落神であり、その事実に突如として気付いてしまったのだ。
「そうか……ボク……落神だったんだ……!」
あまりにも唐突な話だが、萌は内心腑に落ちていた。友人たちが不思議な力に目覚める中、自分にはその兆候が見られないのは、自分がすでにフツウの人間の身ではなかったからなのだ。
もちろんこれはこの世界だけの話である。そもそも、萌は落神という存在について特別な何かを知っているわけではない。あくまで自分の中のイメージとして思い描いている『落神のようなものになった』に過ぎないのだ。
強いて言えば『なんちゃってらっかみ』とでも言ったところだろうか。
「……何か……告白に失敗してなし崩し的にこの場限りの正体に気付かされて……しかも更にヒドい追い討ちをかけられた気がする……『なんちゃって』って何だよもう……」
気のせいですよ萌さん。
ともあれ萌はこの世界においてだけ特別な力を手に入れたのだ。実際の落神とは関係のない彼女独自のイメージ中では、『落神』は『ひと』を『もれいび』に変える力を持っていることになっている。
したがって、この世界において『なんちゃってらっかみ』になった萌は『ひと』を『なんちゃってもれいび』にすることが可能になったのだ。
「よし、いろいろ釈然としないけど……まずは地球を救わないと……えーいっ!!!」
萌の力が発動し、全世界の一般人……つまり『ひと』がこのひと時だけ『なんちゃってもれいび』になった。
その『なんちゃってろっこん』は『ジャンプすると地球の軌道が変わる能力』だ。
「よし、これで隕石の地球衝突を回避できる筈だよ!」
続いて萌はその能力で全世界の『なんちゃってもれいび』をジャンプさせた。
つまり、これにより地球は軌道を大きく変え、隕石はあっさりと地球と通過するはずなのだ!
おめでとう、地球は救われた!!!
「……あれ?」
だが、どうしたことだろう。まったく地球の軌道が変わった気がしない。
「どうして……って! あーーー、しまったーーーっ!!!」
「何だ、どうした!?」
思わず叫んだ萌に、まったく事態についてこれていないユウが問いかけた。萌は誰にともなく叫んだ。
「『全世界の人』がジャンプしたら360度方向からほぼ等しい力が地球にかかっちゃうじゃないかーーーっ!!!」
そう、萌が全世界の一般人に付加した能力を同時に行使したため、全ての方向から地球に力が加えられ、その力は地球の中心で相殺されてしまったのだ!!!
「まったくの無意味だったーーーっ!!!」
空前絶後の空回りを見せた萌の叫び声が、いつまでも海岸にこだましていた、という。
☆
「本当に奢ってもらっていいの?」
羽生 碧南
は天利に尋ねた。無事にネコ探しを終えた天利はそれを手伝った碧南と
屋敷野 梢
に礼をすることになったのである。
「これで地球も最期なんですから、ラーメン奢ってくださいよー」
という梢の要求もあって、ふたりにラーメンを奢ることになった天利だった。
「ああ。学生さんたちはそれに見合う仕事をしたんだから、当然の報酬だ」
天利もラーメンを注文するのを見て、梢は呟いた。
「そういえば、まだこの世はラーメンなんですかー?」
「ん? 当然だろ。この世は過去も未来も永劫にラーメンさ」
「ふふ、あのときも猫探しをしてましたねー」
梢は微笑んだ。それを聞いた碧南もたずねる。
「えー? 何ソレ? なんでこの世がラーメンなの?」
まぁ、ごく一般的な反応であろう。天利は軽く肩をすくめて応対する。
「女子供にゃわからねぇよ……ほれ、来たぞ」
わけのわからない顔をする碧南のもとにラーメンが運ばれてくる。すぐに梢と天利のラーメンも。
天利はふたりの顔を見て、軽く促した。
「食えよ、のびるぜ」
一番先に割り箸をパキンと鳴らして、天利は自分のラーメンに取り掛かった。
「あ……じゃあ、いただきます」
「いただきまーす」
碧南も自分のラーメンを食べ始める。
梢と天利に向かって世界とラーメンの関係性や、以前の事件について聞いて、話をはずませる碧南。
地球最期の日に食べるラーメンは、やっぱりラーメンの味がした。
「さて、これからどうするんだ?」
店を出て、天利がふたりに聞いた。
言葉だけ聞くと何ということのない言葉だが、今日に限っては、特別な意味を持っていることはふたりにもすぐに分かった。
「……私は部屋に帰るわ。最期の食事がラーメンになるとは思わなかったけど……楽しかったよ、ありがと。
それじゃふたりとも……バイバイ」
碧南はそう言って天利と梢に手を振り、表に止めてあった自転車に乗って走り出した。
「……」
それを見送った梢と天利の間に、奇妙な沈黙が訪れた。天利はぽりぽりと頭をかくと、ぶっきらぼうに告げる。
「あー……よく考えたら、猫探しに最初に声をかけたのはあっちの学生さんが先だったな」
「え?」
何を言い出すのか、と梢は天利を振り返る。
「こっちの学生さんにまで奢る必要はなかったな。やっぱ金返してくれ」
煙草の箱から一本取り出して口にくわえ、天利は火をつける。白い煙が周囲に漂った。
「えー? いやいや、ご冗談でしょう? いまさら奢るのはナシなんてヒドいですよー」
笑顔で返す梢だが、天利の視線を受け止めた時、その笑顔が消える。
「……えーと……天利さん?」
「ん?」
「今日は一日ありがとうございました、楽しかったです」
「そうか、そりゃあ良かった」
「で、ラーメン代なんですけど」
「……」
「……今度会った時に返す、ということでいいですか?」
「……そうしよう。今度会った時にな」
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
世界滅亡劇場
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月29日
参加申し込みの期限
2015年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!