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「そろそろ、近づいてきたのなの……!!」
橘 明里
が叫んだ。上空へとテレポートを繰り返して、
八神 修
と
伊賀 解理
と共に隕石への接近を狙った彼女たちの作戦も、そろそろ大詰めだ。
明里の作った光の輪に包まれた一行は、幾度となくテレポートを繰り返してはるか上空へと到達していた。
本来なら、すでに生身の人間が活動できる高度ではない。
「……思ったとおりだ」
修は呟いた。ある程度の予想通り、この世界には地球と宇宙との境界線がほとんどない。
その呟きを受けて、解理は現状を整理する。
「なるほど……ならば空気の心配もなく、大気圏で燃え尽きることもないということか。
つまりこの地球と宇宙は……」
「ああ、ある意味ニセモノだ。だが空気抵抗はあるようだから、帰りは気をつけないとな」
修の解説を聞いているのかいないのか、解理は光の輪の中心に立ち、仁王立ちをしてみせた。
「だがまずはあのデカブツを砕いてからの話だ、そうだろう!?」
空気があろうがなかろうが、直系10kmの隕石が接近していることは確かだ。そしてそれは地球の引力に引き寄せられて、3人の視界のほとんどを覆っている。
「隕石の破壊はふたりに任せるのなの! あたしはこの場を保持するのに集中するのなの!!」
明里が叫ぶ。ただでさえ慣れていない力であることに加え、ここまでふたりを運んできた明里の精神力はそろそろ限界だ。急がなくてはならない。
だが、修は焦りを見せるようなことなく、ゆるやかに右手を構えた。
「任せろ……この世界、地球を滅亡させたりはしない。その為のもれいび……いや」
修のろっこんが右手に迸る。息を止めている間、視界範囲内の物体を破壊してしまう、『分解』だ。
「そのための、俺だ!!」
隕石の表面に亀裂が入った。そしてその亀裂は徐々に隕石の中心部へと広がっていく。
「表面だけ削っても意味はない……中心部を確実に砕くことでこの巨大な隕石を粉砕できる筈だ」
だが、修の『分解』で傷がついたのはそれこそ隕石の表面にすぎず、中心部までは程遠い。眼前に迫る隕石は明里が保持している天使の輪にも影響を与え、わずかに地球側に押し戻そうとするプレッシャーを与えた。
「ぐっ……!!」
明里の口から苦しそうな声が漏れる。このままではそう長くない。
だが。
「……そこか!」
修がつけた傷を狙って、解理の『代理告白』が発動した。恋愛対象への想いを浮かべることで、高出力のビームを発射できる、放出タイプのろっこんだ。だが、そのビームも隕石についた亀裂の中に吸い込まれるように、大きなダメージを与えているようには見えない。
「……ダメ……なの……?」
その様子を見た明里が呟く、しかし、解理はそんな明里の弱音を押しつぶすように、ビームを撃ち続けた。
「まだまだ、僕のろっこんは、こんなものじゃない!」
解理は両手からビームを放出し続ける。光線はいつまでも威力を衰えることなく、しかもやや力が強まっているようにすら見えた。それにより徐々に隕石の表面が削れ始め、少しずつビームが押し進んでいる。
「これは……!?」
明里はその光景を信じられないような表情で見つめた。確かに解理のビームは強力な攻撃方法だが、直径10kmにも及ぶような巨大な岩石をこうもたやすく掘り進められるものだろうか。
「ふふふ……驚いているね、橘氏。これこそが僕の『秘密』……『天使の力』というわけさ」
話している間にも、解理のビームは太さと輝きを増していく。もはや隕石に押し負けるような力ではないことは明らかだった。
「実は僕は『世界に危機が訪れた時のみ、ろっこんを限界突破させることができる』んだ……!
つまりこの世界を救うためであれば、僕の力はたやすく限界を超えてしまうというわけだ」
隕石の破壊状況を冷静に観察する修、その表情は確信に満ち溢れていた。このまま隕石を破壊できれば、間違いなく世界を救うことができる。
「よし、いいぞ……伊賀、このまま隕石の中心部を破壊するんだ、そうすれば内部からの爆発でこの隕石を粉々にすることができる!」
自らの『分解』も解理の『代理告白』に加えてサポートする修。
「そうとも……このまま隕石が島に落ちたら、もう彼に会えなくなってしまうじゃないか……」
静かに目を閉じる解理。隕石の破壊はもうすぐだ。
「そんなのはゴメンだ!!」
最後の気合を込めて、解理がビームを撃ち込んだ。それにより、隕石の中心部は見事に撃ち抜かれ、修の『分解』によって破壊された核の部分が爆発を起こし、巨大隕石は地球に落下しても問題のない程度のサイズまで粉々に破壊される――。
筈だった。
「えっ!?」
明里の叫び声が、修と解理の思惑通りに事が運ばなかったことを示唆していた。巨大隕石は解理のビームを受けて、粉々に爆発することなく、ちょうど真っ二つに分かれてしまったのだ。
「何だとっ!?」
解理も驚きの声を上げる。修と解理の計算によれば、確かに隕石を細分化できる筈だったのだ。
「どういうことだ……!!」
計算違いに歯噛みする修。しかし一度の失敗を悔やんでいる暇はない。このままではふたつに分かれた隕石は自分たちの横をすり抜けて地球に落下してしまうだろう。10kmの隕石がまっぷたつになった程度では、まだ地球が滅亡するには充分な大きさがあるのだ。
「そんな……!!」
明里は絶望的な声を上げるが、彼女はこの場を維持するだけで精一杯だ。
「まだだ! まだ早い!!」
「そうだ、まだ諦めてたまるか!!」
修と解理が同時に声を上げた。何が違ったというのだ、計算は確かなはずだったではないか。
「……!!」
その時、修の脳裏にピンと来るものがあった。
空気のある宇宙、物理法則の通用しない世界、ニセモノの地球と宇宙。
全部自分が口にしたことだった。しかしながら、その本質まで掴んではいなかったことに修は気付いた。
「そうか……! 伊賀、橘、あれは隕石じゃない!!」
突然の修の叫びに、ふたりは驚きの色を隠せない。
「何だって、八神氏、どういうことだ!」
「そうなの……みんな大きな隕石だって騒いでいたし、実物を見ても大きな岩じゃない、なの!?」
だが、ふたりの言葉に修は首を横に振った。
「違うんだ……もっと早く気付くべきだった。あれは隕石の形をしているだけに過ぎない。
ここはテオによって分けられた世界だ。必ずしも隕石に見えるものが隕石である必要はない……。
言うなれば、あれは誰にも分かりやすく『巨大隕石』という形を取っているだけの概念だ。
この地球が、いや世界がいずれ迎えてしまう『滅亡』という概念の象徴に過ぎないんだ!!」
「何だって!?」
解理は改めて地球に向かっている隕石をにらみつけた。修の言葉が正解なら、確かに物理法則にのっとってあの隕石を破壊することはできない。必要なのは、緻密な計算ではなかったということなのか。
「じゃ、じゃあ……どうすればあの隕石は破壊できるの!? どうすれば地球を守れるのなの!?」
明里の言葉に、修は答える。まだ諦めている目ではない。
「決まっている……『滅亡』という概念を打ち壊すことができるのは……」
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担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月29日
参加申し込みの期限
2015年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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