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「うおおおぉぉぉっ!!!」
御剣 刀
は突如、その場から上空へと弾けるように飛び立った。
彼のろっこん『加速』はあくまで自分自身の速度を飛躍的に速める能力である。だが、この世界においての彼の『秘密の力』によって著しく強化された彼のろっこんは、刀自身をはるか上空――それこそ、ふたつに分かれた隕石のひとつに到達できるまでに打ち上げていた。
今の彼なら、加速に使うエネルギーの方向とその大きさを自由に決めることができる。つまり上空に最大出力で力を発揮することで、一瞬ではるか上空の隕石に自らの刀を突き立てることができたのだ。
「……すごい……!!」
それを見ていた
屋敷野 梢
は呟いた。彼女もろっこんで自らを蝶に変え、隕石へと飛んでいる最中だった。その蝶を刀は一瞬で追い越したのである。
「こうなっては、一秒だって無駄には出来ない……!!」
刃引き刀を巨大な隕石に直接突き立てる。常識で考えればこれがいかに無駄なことか分かるだろう。直径10kmの隕石の半分の重量がいかほどかなどと、考えるのもバカバカしいほどの重さに決まっている。
「――だが、それがどうした!!」
長時間の精神統一により、刀は自身の『秘密の力』に気付き、更にこの世界の『秘密』にも迫っていた。彼もまたこの隕石が『滅亡』という概念の象徴にすぎないことに気付いている。
☆
「――ふっ!!」
新江 天懸
の振ったバットがもうひとつの隕石を捉えた。
もちろん、空中のガラスの階段ははるか上空まで延びているわけではない。上空の隕石との距離を無視して、バットを到達させる、それが彼のこの世界における『秘密』であった。
「――おおおぉぉぉ!!」
想像をはるかに超える重量がバットにかかる。額に脂汗を浮かべて、天懸は吼えた。
「ちっ、重いな……けどよ、俺だってここで引くワケにゃあいかねぇんだ!!」
☆
「はぁ……っ、はぁ……っ!」
後木 真央
は神社に来ていた。
島中を走り回って。
ひょっとしたらこれが最後の時間になるかもしれないのに。
「これで……最後……!!」
祈りつつ、右手を猫の手のように丸めて、耳より高く伸ばす。
お猫様の使途としての真央の儀式のポーズだ。
「お願いしますなのだ……幸運……解放……っ!!」
――その瞬間、寝子島が光った。
☆
「――!?」
伊賀 解理
は驚きの声を上げた。
上空で隕石を迎え撃った
八神 修
と
橘 明里
と共に、ふたつに分かれてしまった隕石をどうにかしようとしていたその時、突如として寝子島が眩い光を放ったのだ。
それは、真央が解放した幸運の力だった。正確には真央が回りきった寝子島中の猫神さまの神社や祠から光が発せられているのだが、それがあまりに多く眩いため、上空から見るとまるで島全体が光って見えたのだ。
「これは……!!」
やがてその光は寝子島から幾筋もの光となって舞い上がり、はるか上空へと飛び上がってくるのが見えた。
「橘氏、一度力を切ってくれ!!」
解理は叫んだ。明里はなんとかテレポートの力を制御して、3人が落下しないようにしている。
それを切れ、ということは3人に落下しろ、ということである。だが解理は続けた。
「あの光は味方に違いない! なら今がチャンス――今しかないんだ。より隕石に接近して、僕のろっこん至近距離から撃ち込む!」
「で、でもでも……一度落下してスピードがついたら……!?」
明里が戸惑うのも無理はない。3人が落下して隕石を破壊することは可能かもしれないが、その後、落下のスピードがつきすぎていては、明里の能力ではそれを制限できない可能性が高い。
だが、修は解理の考えを後押しした。
「橘、やってくれ! 大丈夫……策はある!!」
修は自身のろっこん『分解』を反作用させた。この世界においての彼の『秘密』によってろっこんの効果を逆転させ、物質や気体を一部『固着』させる能力に変化させたのである。
「これはっ!?」
明里の叫びに応えるように、周囲の空気が固着されて3人を包んだ。これにより空気抵抗を生身で受けることなく滑空が可能となる。
「いいぞ八神氏!!」
「だが伊賀、標的はふたつだ。しかもあの隕石は物理的な力で破壊できるとは限らない……!!」
落下しながら修は解理に叫ぶ。しかし、解理は真顔で返した。
「心配ない、僕のろっこんは世界を救うためになら限界をいくらでも突破できる……。
限界を無視できるなら、ビームの本数くらい無視できる!! それに……!!」
解理の両手から1本ずつビームが射出された。それは下方の隕石へとそれぞれ吸い込まれていった。
そして、解理のろっこんのパワーの源は想い人への好意……今ははっきりと愛だと言えるだろう。
先ほどのビームとは比べ物にならない威力。
絶望から、希望へと。
「彼への愛なら……僕の力は無限大だーーーっ!!!」
「――!」
すう、とひとつ深呼吸する間も惜しい。
御剣 刀
は心の中で次から次へと彼のろっこんの引き金のイメージである『撃鉄』を落としていった。
ひとつ、またひとつ。
この力に目覚めてから今まで落としてきたのと同じくらい数の撃鉄が、心の中に並んでいる。
戸惑いと共に落とした時も、悲しみと共にこの撃鉄を落とした時もあった。
何かを殺すために。自分の勝手な想いをぶつけるためだけに落としてしまったこともあっただろう。
「――けれど、けれどな……!!」
時としてそれは誰かを救うために。
何かを活かすために落とされたこともあったのだ。
現状を打破するために。
生き残るために。
限りない数の撃鉄が、落とされていく。
譲れない――刀の背後には寝子島があるのだ。
「あそこにあるのはな……テメェみてぇな石っころが傷つけていいモノじゃねぇんだ!!」
ひとつ、ひとつ、またひとつの撃鉄が。
この隕石を殺す。この世界に宿った『滅亡』への意思を殺す。
また明日を迎えるために。何でもなく笑える、みんなの明日のために。
「あそこにあるのはな、ひとつひとつが大切な……かけがえのないフツウなんだ!! だから俺達が守る!!」
最後の撃鉄、そしてまた新しい撃鉄を落とした。
死から、生へと。
「テメェは消えろ!!!」
「そうだよ……今までだって、何でも上手くいかなったじゃねぇか」
新江 天懸
の握るバットに血が滲む。あまりの重圧に手の皮がむける。
野球チームをやめた時だって。
家族とうまくいかなかった時だって。
両親が離婚した時だって。
寝子島に引き取られた時だって。
「そうだよ……分かってる……俺は特別なんかじゃない……」
腕が震える。今このバットを離したら、隕石がこの寝子島に落ちてきて、自分もろとも全てを押し潰してしまうだろう。
いっそ楽になりたい。そう思えるほどの痛みとプレッシャーが天懸を襲う。
「けどよ、神様……」
しかし。
「こんな時くらい、俺に力をくれたっていいだろ……!?」
その瞬間、真央が解放した幸運の力が天懸に宿り、バットに大きな力を加えた。
腕を振りぬける。天懸は確信した。
過去から、未来へと。
「いけえええぇぇぇっ!!!」
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担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月29日
参加申し込みの期限
2015年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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