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妖怪おじさんの問い ~夜道で一番怖い妖怪はなんですか?~
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【恨み? それとも……】
「私ね、怖い話は苦手だけど、妖怪って信じてないの」
木鈴 寧々子
はコーヒーを飲みながら、隣の男にそう告げた。
たまたま入ったカフェ。
一人カウンターでカップを傾けていたら、なぜか隣の男と話し込んでいた。
「ほう、それはなぜですか?」
「妖怪が起こすっていう現象って様々で、何かを戒めるものだったり、何かをもたらしてくれるものであったり……。なかにはその枠組みに含まれないものもあるけど」
「つまり、人が生み出した訓戒を分かりやすいようにイメージ化したもの、と?」
「そう言いきるのも乱暴かもしれませんけれど。誰の言葉だったか、人々の神仏に対する信仰が衰退していった過程で生まれたもの、なんてのもあったかしら」
妖怪について、思うことを取り留めなく言葉にする。
ロングコートの男は反論することもなく穏やかに相槌を打った。
「信じてない、とはいったけど概ねおじさんと同感。妖怪という存在について愛しく感じるし、そう捉えることで豊かな気持ちにもなるよね」
「それでは貴女は妖怪が怖くはないのですね?」
「どちらかというと幽霊のほうが苦手だなぁ。あ、そうそう。私、小さい頃はトイレの花子さんが怖かった。出自が場所によって様々で恨みなのか寂しさなのか分からないのも不気味に感じてたなぁ。連れて行かれるのは嫌だけど話してみたいかも」
「ふむ、それは『面白そう』ですね」
男はバケットハットを深くかぶり直すと呟くように答えた。
「それでは、私はこれで。お話楽しかったですよ」
「私も楽しかったぁ。あ、そういえば最後に一つ質問」
「なんでしょうか?」
「ねぇ、逆におじさんの怖いと思う妖怪ってなに?」
「妖怪を信じていないのにそのようなご興味が?」
「いいじゃない。教えてよ」
「そうですね。『オロココンエ9人』なんて苦手ですね」
「なにそれ、聞いたことない」
「そうですか。珍しくもない妖怪なのですけれどね。それでは失礼します」
こうして二人は別れたのだが。
「で、なんで私はこんなとこにいるんだろう」
木鈴はぼやく。微かな震えと共に。
夜更けの公衆トイレは充分明るかったが、人の気配がまったくない。
耳が痛くなるほど静まりかえっている中。入り口から三番目の扉が閉まっている。
何の物音もしないのに、使用中の表示。
うつろに思い出す。トイレの花子さんの伝説。
確か手前から一つずつトイレの扉を3回ノックして。
「花子さん、いらっしゃいますか?」
と声をかけていく。すると、3番目の扉で。
「……はい」
声にならない悲鳴を上げる木鈴。
嘘でしょホントに? ちょっと待って?
私霊感ゼロのはずですからそうですから。
心臓の鼓動をこめかみで感じる。過呼吸でも起こしそう。
怪談話ではこの後扉を開けると女の子がいてトイレに引きずり込まれるという。
なら開けなければいい。そうだそうしよう。
木鈴は重い足を動かして外に出ようとする。
しかし、見た。見てしまった。
扉の取手部分に表示されていたはずの『使用中』の赤字がスライドしていく様を。
『なにか』が内側から出てこようとしている。
走り出したい。逃げ出したい。なのに足は動かず、目は閉じず。
金縛りにあったように見つめる前で、扉がゆっくりと開いた。
何もない。
「……そ、空耳だったの?」
その場にしゃがみ込みそうになった木鈴は大きく息を吐く。
気がつけば手は汗で濡れていた。
反射的に手洗いシンクに向かおうと、視線を上げる。
手洗い所の鏡一面に、女の子が真っ黒な目を見開いて笑顔ではり付いていた。
「遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで遊んで」
木鈴は意識を失った。
翌朝、木鈴は蓋が閉まった洋式トイレに座っていた。
扉は閉まっており、外で気を失うよりは温かかったのだけが救いか。
問題なのは、トイレの扉に書いてあった落書きだろう。
お姉ちゃん、ありがと。また遊ぼ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月25日
参加申し込みの期限
2015年12月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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