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寝子島高校
妖怪おじさんの問い ~夜道で一番怖い妖怪はなんですか?~
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【本当に怖いのは】
寝子島高校の裏山のふもと。
冬も元気に遊ぶ小鳥達を眺めていた
大天使 天吏
には、何時から男がいたのか記憶がまったくなかった。
会話の内容は取るに足らない世間話や珍しい妖怪話。
何時しか日も暮れかけ、小鳥達も姿を消した。
「もう日が暮れますね。貴女のような若い女性を引き止めて申し訳ありませんでした」
「……いえ、かまいません」
言葉少なに返事をする大天使に、男は穏やかに問いかけた。
「最後に一つ。貴女にとって夜道で出会ったら一番恐ろしいと思う妖怪はなんですか?」
「……妖怪?」
「そう、妖怪です」
男の問いに、大天使は初めて積極的に答えた。
「恐ろしいなんてとんでもないわ」
「ほう?」
「妖怪や怪異は人間如きが及ぶべくもない高度な存在よ。会えるものなら会ってみたいわ。所詮人間に過ぎない私が望んでも無理でしょうけれどね」
先ほどまでが嘘のように饒舌にまくしたてた大天使は、視線を落とし締めくくる。
「あえて恐ろしいというなら、サトリね。人の心を読めるだなんて恐ろしい。そう、とても恐ろしいことだわ」
「なるほど、貴女は妖怪よりも人の心が恐ろしいのですね」
男はバケットハットを深くかぶると囁くように声をかけた。
「妖怪や怪異に会いたい、ですか。貴女は既に出会っているでしょうに」
「え?」
大天使が聞き捨てならない言葉に顔を上げたとき、男の姿は影も形もなかった。
帰り道。大天使は少しだけ困惑していた。
いつも通りの通学路。しかし人気が無さ過ぎる。辺りが静か過ぎる。
なにか触れてはいけないものに触れてしまったような、本能的な緊張感。
心を静めながら角を曲がったとき『それ』がいた。
全身が真っ黒な毛で覆われ、手が長く地面に拳が当たっている。あえていうならオランウータンのような風貌。
なんなの、これは。
「『なんなのこれは』と思ったな」
魂の奥底から響いてくるような低い声が、大天使の心を見透かす。
え、うそ。まさかサトリ?
「『え、うそ。まさかサトリ?』と思ったな」
まさしくそれはサトリ。人の心を読み、時には人を食らうと伝えられる山の妖だ。
大天使は思わず持っていたバックを落とした。
「まぁ……。会えて、会えて嬉しいです」
感激のあまりに。
「サトリさん、人間の心を読めて辛くないですか? 悲しくないですか? その醜悪さに殺してしまいたいなんて思わないですか?」
「『サトリさんはすごい』と思ったな」
大天使はその場にかしずくように膝を折り、妖を見上げながら問いかける。
「この世のどんな生き物よりも濁りきった人の心を見続けて、サトリさんはどう思っているですか?」
「『サトリさんはすごい』と思ったな」
祈りを捧げる修道女のような清らかささえ感じさせる声色で語りかけ続ける。
「サトリさん?」
何も答えなくなったサトリの様子に首を傾げたとき、大天使は大きな手に顔を挟まれていた。
額がこすり合わされるほど近くにサトリの顔がある。
絡み合った瞳の奥に何かが見える。
暗い暗い闇の深淵のさらに奥。
ヘドロのようにただれ、折り重なった真っ黒な海の底。
沈みゆく小さな人影。
その正体に気がつき、悲鳴を上げそうになった瞬間、サトリが大きく口を開けた。
肉を裂き骨を噛み砕く音を遠くに聞く。
大天使だったものは、首から大量の血しぶきを上げながら倒れ伏した。
翌朝。
大天使は強烈な頭痛によって目が覚めた。
息がしにくいほど寒い。辺りを見渡すと学校の裏山だった。
朝日に照らされた中、小鳥達が目の前を飛び跳ねていく。
「……夢? いいえ、そんなはずは」
よく思い出せないけれど、確かに出会ったはず。
身体を起こしながら、首に手を添える。
いびつな歯形を指先に感じた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月25日
参加申し込みの期限
2015年12月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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