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クリスマスを飾ろう!
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紅緒たちがカウンターで騒いでいた頃、
御剣 刀
は友人の
小山内 海
と一緒に事務所でクリスマス飾りを作っていた。
テーブルの向かい側には、
呉井 弦月
と
貴家 衿花
、お誕生日席の位置には誉、その向かいには
篠原 翠響
が座っており、めいめい同じような作業を行っている最中だ。
衿花は以前職業体験の際に着た制服をまた借りて、汚れが落ちても平気なようにする徹底ぶりである。
「——皆さんは、何を作ってるんですか?」
上は制服のまま、スラックスだけジーンズに履き替えた中途半端な格好で現れたイリヤが、興味深げに皆の作業を覗き込む。
「ん? あぁ、これは僕が作った物ではなくて僕の母さんが作った飾りなんです。僕と先輩が作ってるのはこっちで——」
弦月は衿花と作った小さなスノーフレークを見せた。なんでも弦月の母から作り方のメモを貰ってきて、その通りに作ったそうだ。
「テーブルのペーパーナプキン入れに付けるのよ。
あまり器用じゃない私達だけど、お客様の素敵な思い出になりますようにって作ったつもり。
でもこっちの呉井君のお母様の作ったのは素直にとっても綺麗、こういうのが得意なのね。
うちの母は裁縫が得意だけど……こういうのは作れるのかしら……?」
「ありがとうございます。母さんはこういう飾りとか小物を作るのが大好きで。家族には他にも細かい物を作るのが得意なのが……」
衿花に母親を褒められたことへ嬉しそうに口角を上げ、よくなった気分のまま喋り続けた弦月は「……あ」と言葉を止める。つい余計なことまで口走ってしまった。
「いや、その……うちのバカあに……じゃなかった、僕の兄なんですが……、
兄は小さい頃から母さんとよく物作りをしていて、僕よりも手先が器用なんですよね……。
でも、いつもぽや~っとしているし、のほほ~んとしていて締まりのない兄でして、もう少しシャキッとしろと……」
歯切れはよくないものの、止めどなく出てくる兄への言葉やいつもと少し違う彼の態度に、衿花は興味深そうにして目を大きく開いている。
彼女に寄せられた期待のようなものに気づいたのか、弦月は頰を赤らめた。
「……す、すみません。兄の事はどうでもいいので置いておきましょう。
それよりも先輩の話が聞きたいです」
「え、うちの話? そうねぇ……私は一人っ子だから、お兄さんがいるっちょっと羨ましいわね」
「そうでしたか。先輩、一人っ子だったんですね。
うちの兄は羨ましがられるような人ではないので、どう言ったらいいのか……」
「あ、でも家にはね、犬がいるのよ。二匹。私の妹みたいなものね」
えっへんと得意げにふんぞり返って、衿花は飼っている犬——イギリス産の小型犬、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの話しを続けた。ペットの話しになると、誰も彼も饒舌になるものだ。
衿花は笑顔を絶やさない、彼女の新しい一面が見えて弦月も笑顔になる。
「キャバリエ、垂れた耳も顔立ちも可愛くて僕も好きです。妹のように大切な関係っていいですね」
家族の話しで盛り上がる衿花と弦月をこれ以上邪魔してはいけない。実際はどうか分からないが、少なくともイリヤの目からは二人は良いカップルに見えたし、両親がいない自分が何かを言えば全て失言に繋がると危機感を持って、話し途中で海と刀へ視線を移した。
「トナカイとサンタクロースですね」
「レジカウンターの天井から吊るすんだよ。海が描いたんだ、流石は海、上手だよな」
(芸術科の実力見せられたかな〜)
恋い慕う相手に褒められて、海は表情をこれ以上なく締まりない笑顔にしている。それは面識がなかったイリヤにも分かる程で、やれやれ参ったなと苦笑しながら翠響の方を見た。
「今日は練習は休みだったし、これと言って用事とかもなくてヒマだったから……なんとなーく近所を通りがかったら、クリスマスの飾り付けやってたし、ヒマだからちょっと手伝おうかな……なんてさ。なんとなーく」
などと言っていた筈なのに、翠響の前には数々の材料と道具が並んでいた。
どれもこれも「なんとなーく」でここまで完璧に持っているものではない。残念ながら怪しいという他無かった。
「鋏まで持ってきてたんですね」
「えッ!? え、え。そうだね。別に、普通の女の子ならカバンに入ってるものでしょこんなの!」
「……そうなの?」
首を傾げたイリヤに振られ、海と衿花は反射的に首を横に振ろうとし、しかし翠響の真っ赤になった顔を見るとそう答えたら可哀想だと思い直した。
「そうね、……入ってるわね……工作用のハサミ」
衿花が嘘で答えると、海もコクコク頷いて同意する。
イリヤはそれを聞いて、表情が見えない笑顔で、もう一度テーブルの上を見た。翠響は切り絵をしていたらしいのだが、それだけでなく数種類のオーナメントも並んでいる。
そしてそれらを製作するために必要な材料もまた、テーブルに鎮座していた。
「……Это странно.(変だな)」
イリヤが小さく吐いたロシア語の意味は、翠響には全く分からない。そしてどうでもいい筈だった。
しかし「ここへ来たことに他意はない」と口の中で連呼していたとして、心臓は裏腹に「失敗した!」「イリヤが近い!」と早鐘を打っている。
乙女心は複雑だ。
事務所の空気が妙な色なのを理解した誉は、微妙な笑顔でイリヤを見る。
「俺のはスワッグだよ。来る前に100均で材料買ってきたんだ、康子さんに伺ったら店内に飾って良いって言ってくれた」
誉は答えながら、完成品と、テーブルに並べた余ったユーカリやマツボックリ、ポインセチアなどを示す。誉が作ったのは、これらをリボンなどで纏めた、壁飾りだ。
「ヤドリギじゃないんだ」
「Что?(何?)」
事務所で作業をしていた手を止めて、赤いピアスの双子の片割れが振り返る。
「“Mistletoe”、分かるだろ。ヤドリギ。宿泊の宿に木で宿木」
「ヤァドリギ」
「Нет.平板。宿木」
「ヤ、ド、リ、ギ。ヤドリギ。ヤドリギ」
「Хорошо получилось.(よく出来たね)」
彼は弟の怪しい発音を直しながら、パソコンをスリープさせて、椅子を引いた。
「誉、出来たんだろそれ。飾りに行こう」
「ああ、悪い」
誉はテーブルの上に広げていた接着剤と材料を袋につめ、完成品の中で一番出来の良い一つを選びとった。
「これ何処に飾るんだ?」
「レジの前。君のシュトレンと鴇波さんのマカロンを置いてる台んとこだよ」
「そうか、嬉しいな。あれ気になってたんだ」
誉は先日クリスマスメニューとして自分が提案したものがどんな風に置かれているか気になっていたから、聞きながら目を輝かせた。
二人が連れ立って事務所から出て行くと、イリヤは襟から白に近いゴールドのアスコットタイを抜き取って、ダウンを着込んでマフラーを巻いた。ベストとウィングカラーのシャツは着用したままだったが、一見すればカジュアルなタウンウェアだ。
「お使い行ってきます!」
イリヤが駆け足だったのは、二人と二人が醸し出す雰囲気に、邪魔しちゃ悪いな……と察したからだ。
お陰で一人残されるかたちになってしまった翠響だったが、彼女は未だに赤面し続けており、すっかり自分の世界に入ったまま作業をしていたのは幸いだったろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月17日
参加申し込みの期限
2015年11月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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