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クリスマスを飾ろう!
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ミルクホールでは手の空いていた時子が、朝に男たちが不器用に設置したクリスマスツリーに巻きつけられているガーランドを、改めて微調整しているところだった。
開店前に時子も手伝いはしたが、このツリーはまだ完成していない。
それでも大事なものが一つ抜けているだけで、完成品とほぼ変わらない。
一番上に大きな青いベルベットリボンが結ばれ、銀色のガーランドが巻き付けられている枝の所々に、白い枝飾り、青系統のオーナメントボールや、銀のベルやポインセチア、ステンドグラスクッキーなどがつけられている。時子が持ってきた飾りも少々あるし、更に翠響が作っているオーナメントも加えられる予定なのだが……、
そうなると、時子の想像していたツリーと異なる部分があった。
「電飾は巻かないんですね……」
——暗い中でピカピカ光るクリスマスツリー。
今日まで時子はそんなものを頭の中に思い描いていたのだが、このミルクホールのツリーには、ライトの類は付けられていなかった。現段階で十分華やかとも言えるが……。
「そこは康子さんのこだわりなんだって。あんまり派手にすると、子供っぽくなったり下品な印象も受けるかもしれないから、『引き算する』んだって言ってたよ」
と、英二は双子から又聞きした情報を提供した。
「レトロな店だからな。下手をすると雰囲気を壊しかねないし……。こういう店だと特にイメージ作りっていうのは大切なんだな」
誉はそう言いながら、例の将来の為のメモへ、『店のイメージや雰囲気について』とペンを走らせた。
「でも最後のパーツだけ、光るようになってるみたいだよ。まだコンセントは入れてないけど」
「延長コード持ってきましょうか?」
「いや——」
誉はツリーの横に膝をついて、壁についている蓋を開けた。
「ここから取れば良いって聞いてる」
「大丈夫そうですね」
時子が微笑んで、彼らはまた店内へ戻る事となった。事務所へ戻ろうとした英二と時子と誉は、店内にあの三兄弟の姿がない事に気がついた。レジ前にいた羽衣へその事を質問する。
「そう言えばエリレナ先輩とイリヤ君は?」
「エリせんぱいならキッチンだよ。イリヤくんは康子さんのお使いだって。さっき出て行ったの気付かなかった?」
「あら、きっと事務所で休憩していた時ですね……」
時子に、英二と誉が頷いた。
「そろそろ戻ってくるんじゃないかなー?」
と、武道がホール側から声を挟む。どんな買い物をするかは聞きそびれたが、暗くなり始めた時間に中学生のイリヤ一人でそう何時間かかる買い物は頼まないだろうと想像出来るからだ。
「それからレナせんぱいはATMに入金に」
店の外の隅に停められていた康子のスクーターが無くなっていたのを思い出した三人は、続いてここにひっかかった。
「……ATMってそんなに遠かったっけ?」
「コンビニですよね」
「歩いて行ける距離じゃないか」
疑問を聞いた途端、羽衣は武道と顔を見合わせてコロコロ声を出して笑い出した。
「SNSのミルクホールのグループのところにね、『デカい人募集』って上がってたんだよ」
「旧市街のクリスマス飾りのお助けマンだってさ★」
デカい人。つまり身長の事を指しているのはわかるが、一体だれがどんな目的で、そんな募集をかけたのだろうか——。
* * * * *
商店街の開けた場所に、大きなメインツリーが立っている。
未だ飾り付け途中のツリーを背中に、
津島 直治
は立っていた。
「お待たせー」
待ち人のスクーターへ駆け寄ると、彼が座席から降りる。
「俺レナートだよ」
ヘルメットで乱れた髪をあげて、目印を見せた。
しかし——お互い真っ直ぐ向き合うと、直治からは彼の胸しか見せない。直治は直面した事実へ一瞬言葉を詰まらせ、それでも仕方なく素直に言った。
「あ、あの……。飾るの手伝ってよ。背が足りなくて届かないんだ」
「だから『デカい人』を呼んだんだ」
直治の身長は157センチ。3歳年上のレナートより数十センチ低い。身長差を確認するようにじっと見つめてくるレナートを一度見上げ、直治は複雑な顔をする。
「……僕だってこれから伸びるし」
だがそう言ってしまうと益々自分を子供だと認めているようだ。ばつが悪そうに目を反らす直治を見て、レナートは「そうだね」と応えながら、笑いそうになる唇を噛んでいた。
「叔父さんのお店を飾り付けようと思ってたんだけど、『その必要はない』って断られた」
「へえ……、君の叔父さんて渋めの人? かっこいいじゃん」
靴下のオーナメントを悠々と片手で引っ掛けて、レナートは上半身を捻って直治が持っている箱の中を物色する。
中に入っているガーランドは、靴下やリース、サンタやツリーをモティーフに、3、4種類も準備されている。それも全て手作りだ。
「これは君が作ったの?」
「うん。……実は叔父さんに教わって」
ふぅんと納得して、レナートは今飾ったばかりのガーランドを改めて見た。先ほどまで店で飾り付けしていたガーランドは市販品で、完成された華やかさだった。対して直治の手作りのガーランドは、教わったと打ち明ける通り所々のたどたどしさを感じるが、それも一つの味として暖かみを感じさせる。
「こういうのも良いな。直治、頑張ったね」
「綺麗に飾り付けて目印が出来れば……」
「ん?」
レナートに問い直されて、直治は首を横に振ってごまかす。しかし内心はこうだ。
(目印ができれば、今年もサンタさん迷わず来れますよね……!!)
そんな願いを込めて作ったのだ。褒められたのだから、きっとサンタさんはきてくれる。直治は繕えない嬉しさにふにゃっと破顔していた。
こうした作業を終える頃、日は落ち始めていた。
「……クリスマスって感じだ。見違えるほど賑やかになったね」
「そうだねー、今年は儲かると良いな。今日の入金すっくねえー! ATM入れながら絶命しそうだったわ」
飾り付けられた商店街を歩きながら、レナートは現実しか見ておらず世知辛いことを言っているが、直治は対照的に純粋な瞳をキラキラと輝かせている。これだけ賑やかになれば、今年もサンタクロースはきてくれるだろう。
一緒に飾り付けをしたレナートを見上げた直治は、興奮に頰を紅潮させていた。
「これから訪れる人やサンタさんが、この商店街の飾り付けをみて楽しい気持ちになっていただけたら、とても嬉しいですね」
すっと口から出てしまってから、直治は「えっと……」と頰をかいた。彼は普段不愛想でつっけんどんな態度を取っているが、そちらがキャラクターとして作ったもので、実は両親らが相手だと、とても丁寧な口調で喋るのだ。そちらの方が楽ではあるものの年相応ではないと思われるのが苦手で気をつけているのに、興奮のあまり思わず……である。
「今のは聞かなかったことにして」
ごまかす言葉を聞いてもレナートは「んー……?」と納得いかない様子だ。
「直治は秘密があるの?」
「違っ! いやだから、何でもないし」
「嘘つく子のところにはサンタこねーよ?」
「——ッ!」
直治が慌てると、意地の悪いレナートはひとしきりげらげら笑って、それからようやく治まった頃にこんな風に言った。
「来るよ絶対。君がこれだけ頑張ったんだから。それに俺はもーっとタチ悪い嘘つきだから、直治のちょっとした、可愛い秘密くらい胸にしまっておく事にする」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月17日
参加申し込みの期限
2015年11月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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