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クリスマスを飾ろう!
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「じゃあ閉め作業の前に、一旦休憩ね。15分。お給料出しちゃう!」
康子がカウンターの内側から言うと、皆から歓声が上がった。テーブルの上には時子が配った紅茶やコーヒーがそれぞれの前に並んでいる。
イリヤがスプーンをひとさじ口に入れていると、その様子をみていた羽衣が小首を傾げた。
「イリヤくんさっきから何食べてるの?」
「Варенье?(ヴァレニエ?) キウイとレモンです」
羽衣が聞いたのはフレーバーの話しではない。それを分かっていた兄たちの方から声がかかった。
「大体ロシア風のジャムだと思って」
と、ヴァレニエの瓶を羽衣へ手渡す。蓋を開けると甘い香りが漂った。
「ああ、そういう話しか……。これ、お茶と一緒に食べたり、Блины(ブリヌイ)にかけて食べます」
「大体ロシア風のパンケーキだと思って」
「あとケーキとかクッキーとかにも使うよ。ロシアはね、おやつは手作りする事が多いんだ」
「ロシアのお菓子ってどんな感じなんですか?」
「パンっぽい……大体パンです」
「あとクッソ甘い……」
「チョコもクリームも何もかも砂糖の味がする。百聞は一見に如かずだな、イーリャ、上ん残ってるだろ。持っておいで」
兄に指示されたイリヤが、上の部屋へ走って袋と皿を手に戻ってきた。市販の飴と、兄たちが作ったらしい菓子だ。それを広げて皆で話していると、羽衣が今度はこんな話題をあげた。
「三人はロマンチックな経験とか、したことあるのかちょっと気になる、かも。その、いつかあたしも経験するかもだし、未来の参考のために……!」
「ろまんちっくな経験、て、何?」
「恋愛経験の事でしょ。ジュラヴリョフ家は長男はモテない、次男はモテる、ただしクズな事言うからお付き合いまで発展しない」
「以上。クリスマスを前に虚しい事情をお伝えしました。僕らは一生双子BLと呼ばれる運命なんだよ」
「でも三男の事は本人しか知らないな、どうなんだよイーリャ」
「僕?」
離れた位置で聞き耳を立てている人物がいるとも知らず、イリヤはオープンなのかすぐに答えた。
「学校ではお付き合いしてる人たちもいたし、女の子に誘われた事も何度かあったけれど、僕はいつでも兄さんたちの居るところに行きたかった。
もし明日日本に行けるって言われたら、僕は行ったと思う、それくらいに。それが無理でも、住ませて貰ってたところのご夫婦に、出て行ってって言われたら、引っ越さなくちゃならない。
いきなり居なくなるのは、相手が居たら失礼だから、駄目です」
「イーリャは女の子より俺たちの方がいいんだ! ああ俺たちの可愛い可愛い弟!」
「そうは言ってないよ」
「一生結婚しなくていいよ! 俺たちが養ってあげるからニートでいてね!」
双子に兄に両側から挟まれてイリヤが「……重いし苦しい……」とうめき声を上げている。
「いや、どう考えてもそれは駄目ですよ」
英二が常識人らしく突っ込んで、話題を転換してくれた。
「康子さん、イリヤさん、クリスマスが待ち遠しいですね……。皆さんどうされるんですか?
私は今のところクリスマスの予定はないので、バイトするつもりでいますよ」
更に時子が強引に話しを逸らしてくれる。
「勿論働くし、おばさんには関係ないと思っても、やっぱり待ち遠しいものよねこういうのって」
「俺はどーでもいいけど、イリヤはいい子だからサンタクロースがくるよ!」
「だから早く寝ようね! ね!?」
「Да—Да.(はいはい)」
「先輩たち、あんまりしつこくすると嫌われますよ」
笑いながら指摘する英二は、クリスマス当日はアルバイトの予定だったが、それも悪くないな考えていた。
(クリスマス自体の浮かれた気分が心地良いし、エリ先輩、レナ先輩やイリヤ君、バイト仲間……気の置けない連中と一緒に働いて過ごすってのもきっといいよね)
テーブル席の方では、刀が紅緒たちへ同じような話題を振っていた。
「クリスマス当日って予定あるのか? やっぱり書くやつ?」
「書いたり食べたりですわ!」
こちらも待ち遠しいのか思い切り素が出ている紅緒の様子を見て、陽毬が微笑む。
「ふふふっ、紅緒ちゃんチョコレートケーキ大好きだもんね。ちょっと大きいの予約しちゃった」
(どのくらい?)
海が質問すると、陽毬は鞄の中の財布を探って、予約表を確認する。
「えと……、7号だよ」
ざっとみつもって10人くらい分はある大きさだ。皆「そんなに?」「大きすぎない?」と目を丸くしている。
「二人で? 食えるのか?」
「別腹ですわ!! 寧ろケーキがメイン、胃に七面鳥を食べる余白があるのなら、私、ケーキを食べますわ!」
「お、おう……」
気圧された同じ寮仲間の義一と海へ、陽毬は「食べきれない分は、皆にもおすそ分けするよ」と話している。
(寝子島では毎年クリスマス系のイベントいっぱいあるから、街を歩くだけでも楽しいよね)
「海、俺達はどうしようか?」
刀に聞かれた海は、うーんと考え込んでスケッチブックに文字を書き込み始める。
(クリスマスの予定かぁ。
まだ特には決まってないけど、できれば一緒にどこか行きたいね)
「リア充爆発デイを当たり前のように二人で……この二人はやっぱりこ——」
紅緒がまた目をキラリと光らせたところで、向こうで武道が席から立ち上がった。
「外からスマホで写真とってこよ!」
「あ、だったら記念に皆さんで一緒に写真を撮りませんか?
それともやっぱり当日にサンタの格好して、ツリーの前で撮る方がいいでしょうか?」
時子も立ち上がって話し出すと、皆がまた「私も撮る!」「サンタの格好?」とワイワイと声を上げた。
クリスマスまであと少し——、イルミネーションが照らす旧市街には、今夜もきらきらした笑顔が瞬いている。
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あとがき
担当マスター:
東安曇
ファンレターはマスターページから!
シナリオにご参加頂き有難うございました。東安曇です。
5本目のリアクションとなりました。皆様有難うございます。今回はこの場をお借りして、日常モノの東のシナリオでのアクションの書き方について、少しばかり——。
*まとまって派手に登場したい→アクションの主役を作りましょう
アクションの内容に「今回はここを描いて欲しい!」という場面やセリフを作り、重点を置いてみて下さい。
例えば「GA相手のPCと会話する」「該当セリフはこんなかんじ」だけでは、リアクションの際にサラッと内容が流れてしまいます。
ここで主役・つまり話のメインを「GA相手のPCと恋愛相談する」に置いたとします。シナリオやキャラクターの目的はそこに沿ってしまえば、ぶれ無いアクションが作ることが出来るかと思います。また、マスターにも「恋愛相談がメインです」とハッキリ伝えてしまって下さい。
東はどんなシナリオでも、ゲームとしてマスタリングを行います。何がしたいかハッキリしているアクションは、日常モノのストーリーでも有利になります。
*やりたいことが見つからない→セリフを多めに作りましょう
入ってみたものの、特にやりたいこともなかった! キャラクターで進めたいストーリーも、特に無いぞ! という場合はシナリオガイドをみて、キーワードを拾いつつセリフを作ってみて下さい。
今回のようにクリスマスのシナリオだったら、「クリスマスの食べ物って何が好き?」と提起を一つすれば、自分のキャラクター側のセリフとして「私はケーキが好き」と二つのセリフが作れます。ケーキから連想して「イチゴのケーキって美味しいよね」と繋げてもいいですし、全く別の方向で「この間クリスマスツリー買ったんだ」と繋げてもいいですね。こんな調子でじゃんじゃん作っていきましょう。
もし他のPCさんと被ってしまってそちらが優先されるなどして使用できなかったとしても、セリフはキャラクターの行動を示す指針ともなりますし、キャラクターの心情や考え方をマスターに伝えてくれます。
以上、ご参考頂ければ幸いです。
因みに。
完成した起承転結が無いな……と思っても、そこはマスターが頑張らねばならないところなので、あまり気にしなくて大丈夫ですよ。
それでは今回はこの辺で。私事で申し訳ないのですが、今回多忙につき個別コメントを出す事が出来ません。ご了承頂ければと思います。
皆さま、どうぞ良いクリスマスをお過ごし下さい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月17日
参加申し込みの期限
2015年11月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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