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悪徳は小粋な調べに乗せて
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【侵入】
「……よし」
機を見て、
五十士 柊斗
は警備員を装うにあたって支給された拳銃を手に、コントロールルームの扉をノックした。
「ふわぁ……誰だぁ?」
共に侵入した仲間らと手分けして調べ上げた警備員の巡回ルートとも照らし合わせて、今この時間の室内には、カメラの映像をチェックする
宇崎 宙太郎
ただ一人。
「お疲れ。お茶を持ってきたよ、入れてくれないか?」
「おっ、そりゃありがてー!」
部屋のロックが内側からがちりと硬質な音と共に外れ、五十士は中へと足を踏み入れる。この場の掌握によって、計画は成功の度合いを大きく違えることになるだろう。
「喉乾いててよー、助かったぜ……うおっ!?」
直後、身体に感じる小さな振動。
ドク
が用意し、五十士ら潜入班が邸宅のあちこちに仕掛けておいた小型爆弾の発火は陽動と撹乱の役を担いながら、行動開始の合図でもあった。
「何だこりゃ、爆発か……?」
オートマチックのグリップを握り締め、五十士は宇崎へ銃口を突き付けた。
「……詰め所から何名か、爆発箇所へ向かえ。火災も発生している、直ちに鎮火してくれ」
そうマイクへ告げると、
鉄 衛守
は警備員たちへ一様に配された通信機を外して廊下へ放り投げ、代わりに自前のそれを身に着け、笑みを抑えきれないといった
トゥエルヴ
へとうなずいた。
「よしよし♪ 首尾は上々ね。お仕事っていうのは、こんな風にスマートじゃなくっちゃ」
「ああ。地下へ向かう、こっちだ」
階段を下り、続く廊下を右手へ折れれば、中沢のうなるような私財の一部をありありと体現する高級車が並ぶガレージへ。左へ進めば、お目当ての地下金庫室へとたどり着く。
当然のこと、そこへ続く扉の前にとてライフルを構えた警備員たちは立ち塞がり、いかめしい顔で彼らを見据える。が、警備員たちがそれほどに騒ぎ立てないのは、そこに見慣れた、敬うべき相手の顔があったからだ。
「何を気の抜けた顔をしているんです、あなたたちは! 私の財産を警護する、それがいかに重要かつ名誉なことかをしっかりと理解した上で、崇高な職務に臨んでいただきたいものですね」
仲間たちも、
鴻上 彰尋
の変装の手腕を目の当たりにするのは、これが初めてのことだ。警備員を叱咤する男は確かに彼でありながら、その顔、声、仕草、背丈や体型。彼の愛用するスーツやタイ、眼鏡のブランドに至るまでの全てが
中沢 リッカルド
そのものであり、仲間たちすら彼が鴻上であることをともすれば忘れるほどだった。
「リッカルドさん……上のほうが騒がしいようだが。言いつけ通り、ここには誰も通しちゃいませんよ、猫一匹すらね。そいつらは?」
「頼りない誰かの代わりですよ。私は存外小心者でしてね、知っているでしょう? 金庫室に何か異変は無いものかと、もう心配で心配でたまらないんですよ」
「はあ……あなたがそう言うなら」
端々に嫌味を混ぜ込むことを忘れない中沢の心意気すらも模倣した鴻上の手腕は見事の一言だが、彼の仕事ぶりがいかに完璧であったとしても、この稼業に不測の事態は付き物だ。
屋敷中へ響き渡るほど、けたたましく鳴り始めた警報に、鉄はトゥエルヴへ、
「……スマートに、か?」
「あら。トラブルってのは、楽しむためにあるものよ?」
中沢の私兵とも言うべき警備員らの反応は、決して悪いものではなかった。瞬時に向けたライフルの引き金を、しかし引き絞ることなく彼らが昏倒したのは、
サキリ・デイジーカッター
と
御剣 刀
の体捌きが、彼らと比べるまでも無いほどに鋭敏であったからだ。
柄の一打で物言わず倒れ伏した警備員を見下ろし、デイジーカッターは両の手に携えた刃を鞘へと収めると、
「さて、無事に送り届けたことだし、ここからは一人でやらせてもらうよ。御剣、後はよろしく」
「ああ。行ってこい」
撹乱のためその場を後にしたデイジーカッターに代わり、御剣は刃を引き潰した刃引き刀を抜身のまま握り込み、ひとつ振るって風を切る。
「こっちは任せろ。お前たちは金庫室を開け」
「OK、さて! みんな、ここからが本番よ」
トゥエルヴはぱちりと手を鳴らし、眼鏡をくいと上げ、通信機へと呼びかける。
「ドク、薬の効果はさすがね、警備は大幅に手薄になってる。コントロールルームは? まだ手こずってる? 手早く頼むわね。残った警備員のほうもよろしく……城山さん、リッカルドはまだ自室に? 分かったわ、なるべく長く引き留めておいて。夜海霧君、現在位置は……了解、時間通りに。大丈夫、間に合わせるわ」
全てを把握し、鉄と共に仲間たちを導くのがトゥエルヴの役割であり、作戦の中核を小柄な肩で背負う少年を、彼女は振り返る。
「お待たせ、あなたの出番よ。頼んだわ!」
「分かった。ボクに任せてよ」
少年の手のひらの上から、小さく歪な金属の塊たちが飛び跳ね、床へ壁へと張り付き、這っていく。精密な駆動のクモ型ロボットを開発、自作するほどの技術力を持ち、天性の才と柔軟な発想をも持ち合わせるハッカーは、
ヤーガ
と呼ばれていた。
頭上でやかましく騒ぎ立てる警報に、
如月 庚
は眉をひそめる。
「何だよ、もうバレたのか?」
「いえ、私たちの他にも入り込んでるみたいですよー。同業者、では無さそーですけど」
窓から外を覗き、
屋敷野 梢
は今夜に限ってやけに手薄な警備を眺め、そう結論付けた。
「大仰なプランを練って、奴が貯め込んでるって噂の金をごっそりかっさらおうってわけか。ご苦労なこった」
「うらやましいですねー、美味しいもの食べ放題なんでしょうねー」
「お前はそればっかだよな……連中のお目当てが俺たちと被ってないなら、どうでもいい。せいぜい利用させてもらうさ……っとォ」
はっとした顔の警備員が構えた銃を跳ね上げ、如月は額の傷を指先でなぞり、鼻っ面に蒼い燐光纏う拳を叩き込む。もう一人の背中にぐりと押し付けられたスタンガンは、いつの間にやらひとひらの蝶へと姿を変じた屋敷野が背後へ回り込み、突き付けたものだ。
ばちりと電弧が弾け、痙攣しつつくずおれた警備員の身体を踏み越えた向こうに、ひとまず彼らの目指す先があった。
「ともかく、奴の書斎の扉を開かねぇことにはな。コントロールルームを抑えれば、そいつも……」
「……ありゃ? 何か聞こえません? 中から」
警備員やセキュリティシステムを司る監視室は堅牢なドアで密閉されており、その中からかすかに漏れ聞こえるのは確かに、銃声のようだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月11日
参加申し込みの期限
2015年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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