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悪徳は小粋な調べに乗せて
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【仲間】
「理由? ああ、病気の治療に必要なの。不治の病ってやつでね」
『
トゥエルヴ
』、そう名乗った彼女はけらけらと笑いながら言った。名前は偽名、経歴不明、身の上話はでっち上げ、しかしそこにさして気をもむ必要は無いのだろう。あくまで信用に足るのは、相手の目線や仕草、それに各人の持つ技能や知識、経験。そういったものだ。
「で、この金庫破りに挑む、向こう見ずで素敵なメンバーは誰? 何人いるの?」
「13人だ」
───まずは、『
ヤーガ
』と『
ドク
』。名の知れたハッカーに、薬物の専門家だ。
───聞いたことあるわ。なるほど、今回はスマートな手で行くわけね。
───もっと派手なプランでも期待していたか?
「ボクも、金が要りようでね。金庫室の電子ロックは引き受けた。それに……知りたいこともあるしね」
「おや、そうかい? あたしは単純、楽しく頭を使って、楽しく薬を使って。研究資金まで手に入る! 良い仕事だよねえ」
───いいわね、そうこなくっちゃ。他には?
───護衛と陽動撹乱に、『
レイ
』、『
サキリ・デイジーカッター
』。
「……待たせたな!」
「何でダンボールから出てくるんだい……?」
「気にするな。レイだ、オレは単独で潜入させてもらう」
「へえ、自信ありというわけだね。面白いじゃないか」
───スニーキングの達人に、刃物使いか。血生臭いことにはならないでしょうね?
───そこは徹底してある、心配はいらない。次だ。
───『
御剣 刀
』は、分け前はいらんそうだ。
───ふぅん? そういうタイプが、一番信用ならないけど。
───既に、別の依頼人からの報酬が約束されているらしい。
「……それっぱかしの金とキャラメルひとつで、見ず知らずの俺にお願いしようってのか? お嬢ちゃん」
「あの指輪……おかあさんの、形見なの……お願い、取り返して……」
「分かった分かった。取って来てやるよ」
───それが回り回って、中沢邸にってわけ? なるほどね。
───『
五十士 柊斗
』、『
八神 修
』、『
城山 水樹
』は既に屋敷へ潜入済みだ。この後に紛れ込む俺も含め、彼らと共に突入班を手引きする。
───どれも聞いたことのない名前ね。
「正直……僕は、お金はどうでもいい。あいつが幸せに暮らしていくことさえできれば、他には何も……だから、鉄さん。僕にも、やらせてください」
───五十士君は問題ない。俺の知己だ。城山さんにも、明確な理由がある。
「ここまでに……15年かかったわ。15年よ? 父を罠に嵌めたヤツを、今度は私が嵌めてやる。それが理由よ」
───復讐ね、なるほど、分かりやすくて安心だわ。八神って人は?
───経歴は不明だ。が、彼は五十士君が引き入れた。
───とりあえず信用してるってコトね。
「俺は無害さ。少なくとも君たちにとっては……利害は一致してるのさ、途中まではね」
───それに……彼らだ。『
鴻上 彰尋
』、『
桧垣 万里
』、『
夜海霧 楓
』。
───ウソ! 彼らに盗めないモノは無いって、あの三人組?
「おい鴻上よ、ドクが用意したって逃走用のアシだが、ありゃ派手すぎないか? 天神平薬局なんてでかでかと書いてるんだが」
「そのくらいのほうが、私たちらしいのではありませんか? ね、鴻上さん」
───ガンマンの夜海霧君に、護身術にも長けたメイドの桧垣さん。変装の達人、鴻上君。あえて説明する必要も無いだろうがな。
「いつもとは違う環境、いつもとは違う仲間たち。そんな中で、いかにして人を欺くか? 楽しいチャレンジになりそうじゃないか、なあ、ふたりとも」
小型の通信機を受け取ると、トゥエルヴは片耳に取り付けたそれを指でつつく。羽虫の鳴くようなノイズに目をつぶれば、感度は良好のようだ。
「そこに私と、あなた。『
鉄 衛守
』が加わって、13人の仲間たちってわけね。ねえ、ひとつ聞いてもいい?」
「何だ」
「今回の仕事、情報源は? リッカルドのビジネスが真っ黒なのはそのへんの猫でも知ってるとして、地下金庫室だなんて、誰も……」
「それは、僕さ」
少女……ではない。そう見えたとしたら、既に彼の手中にどっぷりと浸かっている。しかし鉄は既にそうではないことを知っている、幸いなことに。
「……情報源は、彼だ。情報屋の『
クズ
』。金庫室の件は事前に裏を取っている、間違いは無い」
「彼? ふぅん……」
背にした壁まで見通すようなトゥエルヴの瞳を、幼く見える彼は意に介さない。場慣れしているのはお互い様といったところだろう。
クズはにやにやとして口を開き、
「その割に、信用してくれてないようじゃないか? ひどいな、屋敷の正確な図面だって提供したし、内通者を邸内へ手引きしたのも僕なのに。御剣君の探してるとかいう指輪のありかまで突き止めてやったじゃないか、サービスでね」
「信用なんて、この業界じゃ一番役に立たない言葉よ? 信じられるのは正確で間違いのない働きともたらす結果、それに過程で味わう……いえ。ま、いいわ」
鉄は、ひらと手を振って己の言葉を止めた、彼女の内面にくすぶる欲求に気付いていたかもしれない。彼女はきっと、定期的にある種の薬物を摂取せねば生きていけない類の人間なのだろう……身を焦がすスリルという名の麻薬を。まさしく、不治の病だ。
情報屋は肩をすくめ、
「仲介料は既にいただいてるからね、後は君たちのご自由に。ああ、もちろん成功を祈ってるよ? 僕はね」
こつ、こつと靴音を鳴らし、彼は去った。
「……じゃ、準備にかかりましょうか。ふふ、楽しみね?」
期待に満ちたトゥエルヴの言葉に背を向け、鉄は夜を見上げた。
「ああ。始めよう」
暗がりの中、つぶやく。
「さて、楽しいゲームの始まりだ。どちらが勝つかな?」
彼は、情報屋と呼ばれていた……少なくとも、表向きには。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月11日
参加申し込みの期限
2015年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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