this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
悪徳は小粋な調べに乗せて
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
12
つぎへ >>
【障害】
「コントロールルームは制圧しました。ちょっと、不測の事態もありましたけど」
五十士 柊斗
の告げる
如月 庚
、
屋敷野 梢
の名は、
鉄 衛守
も耳にしたことがあった。言わば利害を越えた便利屋、仕置き人とでも称するべきか、ともかく腕は良いらしい。
「彼らの狙いは地下金庫ではなく、リッカルド本人の情報のようです。ひとまず互いに干渉する気は無さそうだ」
「朗報だな。五十士君、引き続きそこを頼む……直に八神もそこへ行くだろうが、気を付けてくれ」
「そちらも。あ、それからもうひとつ……リッカルドは今、襲撃を警戒して、二階の一室に閉じこもっているようです」
五十士が付け加えた言葉を聞くに、
ヤーガ
は少しばかり、ぴくりとまつ毛を揺らした。
「……それは少々、面倒だね」
「何、どしたの?」
トゥエルヴ
が聞き返すなり、ヤーガがキートップを叩くと……がちり。第一の扉が、カードキーを介さずしてロックを外され、軋んだ音を立てて開いた。
「第一の扉はこの通り、第三の扉のパスワードだって問題にはならない。厄介なのはこれ、第二の扉。虹彩認証式ロックシステム……これだけはセキュリティネットワークから独立したスタンドアローンなんだ、ボクのようなハッカーを警戒してのことだろうけどね」
カードロックはこじ開けることに成功、金庫室を隔てる扉のパスワードはネットワークを介し毎日変更されるが、解除は難しくないと彼女は言う。が、そもそも侵入の糸口が無ければヤーガとて手は出ない。
「それにもう一つ、面倒くさそうなものが見えるよ」
彼女が示したのは、腕時計型PCのモニタの中に見える映像だ。人の通ることの出来ないごく小さな換気ダクトへ潜り込ませたクモ型ロボットは、仲間らに先んじて金庫室前へと侵入することに成功していたが、第二の扉の裏側へと斜めに貼り付けられている……目に痛いほどの、黄色いテープ。『Lock』、と黒文字で記されている。
トゥエルヴが、笑みとも苦渋とも取れる複雑な顔を浮かべ、
「……
八咫 鏡
。あいつね」
「知ってるの?」
「ここの警備主任、今はね。この仕事を続けてると、イヤでもぶつかる相手がいる……法外な報酬と引き換えに、各種人員や装備一式に至るまで、警備の全てを引き受けるのよ。何度かやり合ったことがあるわ」
楽しい人よ? と彼女は付け加えたが、並みならぬ難敵であることは否定しない。このテープはつまるところ八咫の持つろっこんによるものであり、他者のろっこんに対して一切の干渉を無効化してしまうのだという。これにより、物理的かつ強引な手段は封じられたに等しい。
「付け入るべきは、あいつが徹底したプロってことね。受け取った金額分の仕事はきっちりやり遂げるし、それ以上になるなら早々に見切りをつけることも躊躇わない」
「って言っても、今はこの扉を何とかしないと……」
そんな中で、漂いかけた閉塞感をいともたやすく切り裂いた者がいた。
「なるほど、分かった。それなら良い手がある」
に、と穏やかな笑みを仲間たちへ振り撒いたのは、
鴻上 彰尋
だった。
「中沢氏本人に開けてもらえばいいのさ」
「まずい……まずい」
断続的に続く爆音。警報は先ほどから止んでいたが、
中沢 リッカルド
はしきりにそこらをうろつき回り、ひとたび椅子へ腰を落ち着けたかと思えばすぐにも立ち上がり、忙しなく部屋中を徘徊する。
「侵入者ですって……? なぜこんなことに……こんな失態があの方に知られれば、私は」
彼の額をつう、と伝う汗を、
城山 水樹
ははっきりと見た。
「あ、あの方に……葛木様に、知られれば……! 私は破滅だ……!」
(葛木様……
葛木 明日斗
?)
何度か、彼の口から聞いた覚えのある名だ。城山は記憶を探る……が、すぐにも彼女は今この時に自身がするべき仕事を思い出す。
「ねえ、落ち着いて? リッカルド」
背中から、恰幅の良いスーツ姿を抱きすくめる。水樹がこの場を担う理由はひとえに、自身の持つ妖艶な魅力を最大限に活かすため。触れるたびに増していく嫌悪感は、後に味わう復讐の美酒をより味わい深くしてくれるだろう。
「あなたがそうやっておろおろしていたら、警備の人たちだって動揺しちゃうわよ。ほら、桧垣さんがお茶を淹れてくれたから、それでも飲んでリラックスしたら?」
「え、ええ……そうですね、水樹さん。そうしましょう……」
彼の身辺を守る剣呑なボディガードの姿は、今は無い。彼がそれに口をつけることを阻む障害は、今この時に限っては、何もない。
「どうぞ」
微笑む
桧垣 万里
が差し出すカップには当然のこと、薬屋が苦心して調整した即効性の睡眠薬が溶けている。
が。中沢は余裕無くそれを受け取り、口へと寄せ……それを啜らぬうちに。
「……お茶?」
彼の顔に浮かんだ疑いの色、次いで向けられた目線に、水樹の背は氷が這い上るがごとくに冷える。
「八咫さんは今夜の襲撃に際して、あれほどに警備員を増員していたはず。それが今夜の、この手薄な警備はどうだ……? 侵入者とやらを容易く招き入れた失態は、まさか……」
「……リッカルド? 何を……!?」
彼が小さな拳銃を持ち歩いていることを、水樹も知っていた。その銃口がいつか自分に向けられるような事態を想像しないでもなかったが、いざ直面すればやはり、ざあと血の気は引く。
「あなたたちですか? 睡眠薬か……盛ったのか? このカップにも? 薬を……この私に!!」
こうまで激昂する彼を見るのは初めてのことだ。桧垣がかばうようにして水樹の前へ出てくれていなければ、すぐにも膝を折っていたかもしれない。
不意に、閉じられた室内へと来訪者を告げる声が響いたのは、その時だった。
「うーっす! リッカルドさん、いるかー?」
「な……宇崎!? あなた、コントロールルームはどうしたのですか!」
「いやーそれが、通信機の故障でさ。直接伝えたほうが早えーと思って」
拳銃を構えたまま中沢が扉のロックを外すと、顔を見せた
宇崎 宙太郎
は、いつものように眠そうな声で告げた。
「監視カメラにさー、地下の金庫室のほうに、不審なヤツらが歩いてくのが映っててよー。見てきたほうが良いんじゃねーかなって……」
「なっ、なっ……なんですって!? バカな、警備員は一体何をやって……ええい! 宇崎、そいつらを見張っていなさい!」
もはやその存在すらも頭から消し飛んだように、手にした拳銃を振り回しながら、中沢は部屋を駆け出して行った。
残されたのは城山と、あくびまじりの宇崎と……桧垣が唐突にくすりと笑みをこぼしたのに、城山は戸惑いを隠せない。
「……ふふ。いつもタイミングが良いのですね、あなたは」
「それが俺の取り柄でね。お怪我はありませんか、お嬢さん?」
ある時は、歯に衣着せないフリーランスの雑誌記者。ある時は、気さくな露天商のお兄ちゃん……またある時は、寝ぼけ眼の警備員。その皮を脱ぎ去って現れた鴻上の顔に、城山は思わずぺたんと尻を落とした。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
悪徳は小粋な調べに乗せて
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月11日
参加申し込みの期限
2015年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!