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悪徳は小粋な調べに乗せて
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【内通】
「あー、あー。聞こえてる? ん、感度良好♪ こちら
トゥエルヴ
、時間よ。作戦開始! さ、楽しんでいきましょ?」
ドクこと
天神平 庵
は決して三ツ星シェフでは無いが、いざとなればそのように振舞うことも不可能ではない。何故なら彼女は料理も、薬物や爆薬の調合も、名称と扱う素材が違うだけで根本的に同じ行いだと認識している。
中沢邸の料理一切はおよそ10名からなる調理師によって賄われており、その最も新入りであるところの彼女の腕前を同僚たちは高く評価したが、もちろんそれは全く重要ではなかった。
「いかに身体を鍛えようと、重武装を身に纏おうと、内臓まで鍛えることはできないからねえ……」
この場でただひとつ価値があるのは、調理師たちの目を盗み、彼らや警備員たちの口にする食事に特製の睡眠薬を混ぜ込むことができる、その機会だけだ。
とはいえ、いかに強力かつ自慢の薬物とて、それを隅々にまで浸透させるには他人の手も必要となる。
「皆様、お疲れさまです。警備員の方々へお茶をお出ししたいのですが」
「やあ、メイドさん」
調理場へ姿を見せた
桧垣 万里
は、慇懃な仕草でスタッフたちに深々と一礼すると、白い百合が咲くような笑みを浮かべた。常に剣呑な空気が漂う邸宅において、彼女の清潔なメイド服と清楚な微笑みは異質な存在と言えたが、だからこそ彼女はスタッフたちを魅了し、そこにドクがつけこむ隙もまた見出すことができる。
「これを持っていくといい。今日は長い夜になりそうだからね、眠気覚ましにキツイのを淹れといた」
「ありがとうございます。では、お出ししてきますね」
既に用意されていたトレイを持ち、ドクの目線へ小さくうなずき返して、桧垣は調理場を出る。
彼女は紛れもなくメイドではあったが、彼女自身が自ら心に決めた主とは中沢ではなくかの二人、すなわち
鴻上 彰尋
と
夜海霧 楓
だ。そこに桧垣も加えた三人組の泥棒たちが用いる手管は恐るべきスピードと緻密さ、それに大胆さで、彼らに盗めない物は何一つとしてないともっぱらの噂だ。今や伝説的であるとも言える。
ただ、桧垣は彼女の『ご主人様』たちが即物的ではなく、欲するのは物品の類ではなくつまるところ、困難な仕事に伴うスリルや達成感といったものであることを知っていた。
「ふふ……お二人とも、私がいなくては危なっかしくてしかたありませんものね」
くすりと小さく笑み、桧垣は警備員の詰め所の扉をノックする。
内から扉を開いたのは、
五十士 柊斗
だった。その背後から放たれる、ぎらつく警備員たちの視線が桧垣へ突き刺さる。
「お疲れさま、メイドさん。差し入れかい?」
「皆様、ご苦労さまです。調理師さんが、特製のお茶を淹れてくださいましたよ」
五十士は軽いボディチェックを経て桧垣を迎え入れると、
「俺は後でいただくよ。警備主任からのお達しで、巡回警備を倍にするそうだ」
「まあ、それは物々しいですね。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「ありがとう。鉄さん、行きましょう」
声をかけると、
鉄 衛守
は鷹揚にうなずき、後は頼む、と同僚たちへ言い置いて五十士の後に続く。
桧垣が詰め所の人員へと茶を振舞うのを背に、五十士と鉄は定められた巡回ルートをたどる。
「……大丈夫か? 五十士君」
感情をコントロールすることは、五十士にとって難しい行いではないはずだったが、鉄にはどうやらそのように見えないらしい。
「気負うな。今は目の前の仕事に集中することが、結果的に近しい者を救うことに繋がる」
「……分かってます」
妹の顔がちらつく。生き別れの妹。その養父母が中沢に受けたという仕打ちや苦境を知ったとき、五十士はふとしたきっかけで知り合った鉄のことを思い出し、彼を頼った。
鉄にもまた妹がいるという。にも関わらず、今の彼の顔はまるで鉄仮面のように平らで、何かしらの感情を見出すことはできないが、それは彼が今何を実行すべきかを熟知するプロだからだろう。五十士はそうではない。
しかし、とうに覚悟は決めている。だからこそ、この場に立っている。
「鉄さん」
二階へ上る階段へ足をかけたところで、五十士は別所へ向かう恩人を振り返り言った。
「……ありがとうございます。気を付けて」
「礼を言うのはまだ早い。そちらもな」
ユーリ・ロッソ・ネーモ
の特異な記憶障害は、彼におよそ一週間分の記憶しか保持することを許さない。何故自分がそんな状態なのかはすっかり忘れてしまったし、何故自分が中沢に拾われ、運び屋やら彼の護衛やら後ろ暗い仕事の片棒を担いでいるのか、その過程をひとつだって思い出すことはできなかった。
生きていくには不都合の多い身の上ながら、それでも彼が明るく朗らかなのは、頭抜けた楽観主義によるものだ。
「まったく、矢萩さんは乱暴なんだから。ひどいよね八神さん、コーヒーくらい良いじゃないか」
「ああ、そうだな。リッカルドは飲まなかったか……ドクに譲り受けた薬が無駄になったな」
「うん? 何か言った~?」
「いいや。何でもないさ」
時折謎めいたことを言うこの
八神 修
を、ネーモはいたく慕っていた。もっとも彼といつ出会い、何故慕うようになったのかは、本人も覚えていない。
「……? うわ、誰だこいつら~!? 八神さん、侵入者だよ侵入者!」
ともかく彼は、八神にとっていたく扱いやすい駒であったろう。計画通りに、突入班を巡回ルートに沿って裏口から招き入れた鉄らと鉢合わせるに当たっては、八神はこう告げるだけで良かった。
「何を言ってるんだ。彼らは増援だ、先週に連絡があっただろう?」
「えっ、そうだったっけ……? うーん? まぁいっか~」
仲間として刷り込まれた八神の言葉に疑う余地は無く、ネーモはにこにこと笑みを浮かべ、手を振りながらに襲撃犯を見送った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月11日
参加申し込みの期限
2015年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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