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恐怖! ○○しないと出られない部屋!
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三角関係がめでたく仲良くゴールしたのと並行して、
荒海 藤吾
と
小倉 杏子
の2人は互いを意識しながら気まずい雰囲気に包まれていた。
「なんかさ……、すごい光景だよな……」
「そ、そそ、そうでありますねっ!?」
目の前で繰り広げられるキスの応酬と駆け引き。
初心な2人にとって、目の前で行われていることが別世界の次元の出来事に思えて仕方がない。
「ひ、ひ人は、す、好きな人、の前になると、だ、だだ大胆になれるって話を聞いたことが、あるのであります!!」
小倉は既に羞恥心で頭から湯気が立ち上りそうなほど顔が火照っていた。
「女は度胸であります! いざとなったら、私も……、わ、私も!? あ、いや、そういうことではなくて!?」
「うるせぇ、小倉。一体、何だって言うんだ?」
困惑した荒海が尋ねると、小倉は目をぐるぐる回しながら答えた。
「パスタ! ペァスタァ!!」
「……は?」
「抹茶小倉スパであります! 名古屋で有名な!!」
「小倉、ちょっと落ち着け……」
荒海もツッコミの気力は既に吹き飛ばされていた。
「……小倉、ここは癪だが、あの悪魔の言うとおりにするしかねぇ……」
「あ……う……、そうで、ありますね……」
事実を突き付けられて、小倉も否応なく覚悟しなくてはならなくなった。
「キスのひ、ひとつやふたつ……どうってこと……なくないでありますけど!」
小倉の強がりを聞いた荒海は、何故かゆっくり深呼吸をした。
「……小倉、頼みがある」
「なんでしょか、荒海さん!!」
ここで荒海、普段の冷静な態度からチワワのようにフルフルと落ち着きがなくなる。
そして、声を振り絞って、躊躇いがちに尋ねた。
「その……キス、していいか?」
小倉は数秒、完全に彫刻のように停止してしまった。
「……大丈夫か?」
荒海の心配の声に、すぐに小倉は首をこくこくと縦に振った。
「はぇ!? ぜ、是非なんでもなくってよろしくってよであります!? オーホッホホ!」
小倉のキャラが壊れた。
(何を言ってるんでありますか私! 何を言ってるでありますか私!?)
もはやここが夢なのかどうかすらおぼつかない小倉は、咄嗟に荒海の肩をがしっと掴んだ。
「お、小倉……!?」
「さぁ、何をためらっているのでありますか……!?」
ぐるぐると目を回しながら薄ら笑いを浮かべる小倉。
(こうなったらやってやるです! ……荒海さん相手なら、安心するですし……なんて、本人には言えないでありますけどぉぉ!)
沸騰した湯をいれたやかんのように小倉の顔のほてりが全然収まらない。
切羽詰まった状況と熱暴走した彼女の思考回路は、普段は内向的な小倉をハイにさせた。
「女は度胸、男も度胸でありますッ! さぁ、ままよ! 荒海さん、いっちょやっちゃってくださいであります!」
まるで戦地へ赴く志願兵の如き気迫で荒海へ迫る小倉。
今の彼女は『キスをしないといけない!』という責任感のみで突っ走っていた。
突っ走りすぎて2人は男女逆壁ドン状態だ。
しかし、恥ずかしさで彼女は目を瞑ったままだ。
シャカリキオトメ!
(お、小倉が積極的だと……!?)
この特殊な状況下に置かれた荒海。
小倉の華奢で柔らかい肢体の感触を直に受け取る。
近付けてくる小倉の髪から、男のそれとは違う薫りが鼻腔をくすぐる。
荒海はこの時、目の前の人物に『女性の色香』を感じ取ってしまった。
(な、なんだ……? キスするって意識したら、胸が、苦しい……!?)
今まで生きてきた中で聞いたことのないような鼓動の音量が荒海の鼓膜を揺さぶる。
(キスすることに対しての緊張もあるが、それだけじゃない……。この高鳴りは――?)
彼はどこかデジャブを感じていた。
前にもこの感覚を味わっていたのだ。
数秒思案すると、心拍数は一気に跳ね上がった。
(……幼馴染のあいつに恋してた時と同じだ)
いままで何気なく接してきた相手を、初めて異性と認識して、恋に落ちた荒海。
だが気が付いたときには、既にお似合いの彼氏がいたのだ。
(似てる、いや、同じじゃねぇか……。俺は、小倉のことを異性として、女として今、見ている……)
彼の自問自答は、すぐにひとつの結論へ辿り着いた。
(もしかして、俺は小倉の事が好きなのか?)
思考として形にした途端、荒海の口から心臓が飛び出そうなほど心臓が踊り狂う。
「あ……荒海さん……!? まだで、ありますか!?」
ずっと目を瞑って唇を突き出す小倉。
その小悪魔的魅力を真正面から浴びた荒海の精神が遂に粉砕された。
キャラも崩壊した。
「あああああああああああああああああああああああああああ」
奇声をあげながら小倉を突き放し、部屋の壁に自らの頭を何度も打ち付けていた。
「かわいいいいちくしょおおおおおおおおおおおおかわいいいいいいいい」
「どうしたでありますかー!?」
小倉、これには思わず狼狽。
声をかけられ我に帰った荒海は、ひどく冷静な態度で振り返った。
「小倉、キスをするぞ」
「頭から血が出ているであります!?」
荒海の額からダラダラと鮮血が滴っていた。
「気にするな、夢だからな」
「あ、夢ですか、なら大丈夫でありま、すってえ、ええ!?」
今度は荒海が小倉を壁に追い詰める。
「か、かかか壁ドンでありますか!?」
「うるせえ、すぐ終わるから目を瞑ってろ」
「は、はい……であります……」
小倉は無意識につま先立ちになり、顎を少し浮かせてその時を待った。
(……おでこが限界だ……!)
荒海は精一杯の勇気を振り絞り、そっと唇を小倉のおでこに押し付ける……。
――ことは叶わなかった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月09日
参加申し込みの期限
2015年11月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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