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さまよいアルク 第三章~かそけき生命を慈しむ地下樹木園
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【アルクの宝石】
「はーい、おまちどおー」
休憩所の給仕役、もこもこの毛玉リスたちがわちゃわちゃと運んできたのは、なみなみたぷんと注がれた樹の蜜ジュースです。
楢木 春彦
はカップを持ち上げて、お礼の意味も込めて毛玉リスをぽふぽふ。
「さんきゅー。おっ、この手触り! 気持ちいいなーお前」
「そう? 自慢の毛並みなんだー、へへぇ。嬉しいな~」
ちいちいちい! 喜びながら、彼らはお仕事へと戻っていきました。
同じくカップを取った
呉井 陽太
とともに、かつん、と乾杯してから、ジュースをひと口。
「……うまっ! このジュース美味いなー。それにこの果物も木の実も、見たこともねぇ形してるけど、いけるんだよな」
「おー、これは美味しいねぃ♪ ……でー、えっと、どこまで話したっけ?」
未だ事情が呑み込めない春彦へ、今は陽太が、事の経緯を話して聞かせているところであります。
「宝石がどうとか、ローシル……てぃうむ? だっけ」
「そうそう、それ。今回も、その石が関係してるみたいでさー」
くりんと揃って眺めたのは、床に丸まって相も変わらずすやすや、お昼寝中のアルク。その首元の宝石には、今は葉っぱで作ったポーチがすっぽりとかぶせられておりますけれど、袋の口からはちょっぴり、茜色の輝きが漏れ出しているのが見えました。
「よーするに、この世界のどっかにも同じ宝石とやらがあって、そいつを探せばイイ。ってことか?」
「そうだねぃ、そうしたら何か分かるかも……で、武道君が今、宝石探しながら謎の解明、原因究明ー! って頑張ってるんだわー」
「あー。志波先輩、そういうの好きそうだよなー」
陽太はテーブルの上の皿に手を伸ばし、木の実をひとつとって、ぱくり。絶妙な甘みと酸味に、いっそう細い目を細めつつ。
「武道君、今頃どーしてるかなぁ? ちょっと、様子見にいってみよっか」
「おう、そうだな。ついでにコレ美味ぇから、先輩にも差し入れ、持ってってやるかー。おーい!」
春彦は毛玉リスたちへ声をかけて、食べ歩き用に果物や木の実を少々、分けてもらうことにしました……いささかお行儀が悪いですけれど、どうやらこの世界では、そんなことを気にする口うるさい人間もいないようです。
やがて毛玉リスたちが持ってきてくれた、お手軽サイズのポーチにオヤツの木の実を入れまして、
「美味しい果物、木の実にジュースも、ごちそうさまでしたー♪」
「お土産もさんきゅーな! じゃ、行ってみっかー」
もふもふっと撫でてやってから、ふたりは休憩所を出て、共通の友人たる彼を探しに出かけました。
そんな、件の
志波 武道
くん。
(……んー。ここと同じく、溢れる緑、自然豊かな森か。あるいは荒廃した劣悪環境か、はたまた近代的人工建築物か……?)
比較的高所にかけられたツタの橋の縁に立ち、プールやらウォータースライダーを眼下に眺めつつ、腕組みして、ふーむ。彼は思考を巡らせます。
お風呂上り、薬草の良い香りが未だ鼻腔をくすぐり、なかなかに良い気分。身も心もさっぱりして臨むのはやはり、あの茜色の宝石や、この世界との関連性についての考察です。
(見たところ、ローシルティウムはこの地下洞窟の中には無さそうだ……となると、やっぱり)
「あ、ほらほら。見つけたわよー」
「ちーっす、志波先輩ー!」
可愛らしい声が背中に届き、振り返るとそこには、あの角の生えた子ギツネ。それに彼女の案内でやってきたらしい親友、アルクを抱いた陽太と、手を振る後輩春彦の姿もありました。
「やっほー、タケミチィ☆ 謎の解明、進んでるーぅ?」
「やっほー、ヨータクゥン☆ 元気に考察してるゼィー、でもちょっと頭動かしたから、甘いものが欲しい……って春彦くん、それナァニ?」
「休憩所でもらったジュースと木の実! すっげぇウマいっすよ、食います?」
「おっ、さんきゅー!」
と差し入れを受け取って、さっそくぱくりとひとつ。じゅわっと口の中に広がる甘みに、
「ウンマァイッ☆」
「でしょー? 毎日食べたって飽きないんだから♪」
「イヤー食べ物もウマイし、おフロもキンモチ良かったし。良いトコだナー……っと、そうそうキツネさん! 聞きたいことがあったんだ」
「うん? なーに?」
案内を終えて戻ろうとした子ギツネへ、武道は尋ねます。
「ココの外って、どうなってるのカナーって」
「そと?」
子ギツネは首を大きく傾けて、きょとん。
「さっきも聞かれたけど、外に行くとか、やめたほうが良いと思うわよー? ツリーアンたちが良い顔しないし」
「そうそう! 何でツリーアンは、君たちが外に行くのを嫌がるんだろうねぃ?」
陽太が言うと、思いもかけない問いだったようで、
「さあ……? 気にしたことも無かったわねー、そんなこと」
動物たちはそもそも、疑問を持ったことすら無いのだというのです。子ギツネも、仲良しの翼タヌキも、六本足の馬も毛玉リスたちも、この場所を思い切り楽しんで、食べたり飲んだり、眠ったり。それ以外のことにはみんな、あまり興味が無いようです。
「あなたたちも、せっかく来たんだもの。ヘンなことに悩んでないで、楽しまなきゃ! ねっ♪」
顔を見合わせた三人をよそに、子ギツネは軽快に弾むような足取りで、元来た道を戻っていきました。
あちこちを見て回りながら、武道は確信を深めたと言います。
「やっぱり、あの石がどこかにあるとしたら……外。なんだろうナーって」
今は彼の腕の中へと移ったアルクは、人懐っこくにぃと鳴きながら、ぺろりと口元を舐めています。
春彦が、白黒猫の首元をまじまじと覗き込んで、
「で、先輩。何なんっすか? この宝石って」
「うーん……俺たちにも、まだ良く分からないんだけどネー。あるとこでは照明だったり、あるとこでは映像を記録するものとして使われてたり……」
「滅びをもたらす、なんて。言われてたりもしたねぃ」
陽太の脳裏にもまだ、夫婦とともに湖を渡り、たどり着いた街の光景は焼きついているのでしょう。
ひとしきり首をひねった後に、武道は少し控えめな口ぶりで、言いました。
「例えるなら……ソウダナー。
琥珀みたいなもの
、だったりするのかもな」
「……琥珀?」
「この石には、『映像を記憶する』って特性があるのは間違いない。とするとこれは、『記憶を封入する結晶』……とも言えるんじゃないか? ホラ琥珀って、むかーしむかしの虫とかが入ってたりするし。あ、琥珀の成分って樹液だよな、ということはツリー繋がりで、ツリーアンたちが何か知ってたりするのかも! とか」
いつになく真剣な顔で、考察を深める武道へ。陽太は、
「それじゃーやっぱり、まずはこの世界にもローシルティウムが本当にあるのかどうか、確かめないといけないねぃ」
「ただ、ツリーアンたちがすんなり案内してくれるとは思えないしナァ」
「外は危ないから、ここにいたほうがいいよーってことなのかなぁ?」
というやり取りの、横合いからひょいと覗いた春彦。
「何にしても、さ」
ここまでに多少なりとも危険な目にも合ってきて、少なからずの警戒心を覗かせるふたりに比べて、彼はまだまだ好奇心が先に立っている様子。いたずらっぽく、にっ、と笑みを浮かべまして、
「行っちゃいけねぇって言われると……逆に、行きたくなるもんだよな?」
どのみち、ここでこうして意見を述べているだけでは、解決に繋がらないのも確かです。
思わず笑って、顔を見合わせた武道と陽太。その下では、にゃあ、と肯定のように白黒猫がひと鳴き。何だか、背中を押されているかのようにも思えました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
さまよいアルク 第二章~太陽と月を孕む鏡面湖へ至る荒野
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月25日
参加申し込みの期限
2015年11月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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