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さまよいアルク 第三章~かそけき生命を慈しむ地下樹木園
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【謎と謎】
しゃきしゃき、しゃきーん! ハサミが踊るように翻り、はらはらと舞うのは、色とりどり。ふわふわな、動物たちの毛です。
「ツリーアンたちもたまにやってくれるけど、あんまりそういうとんがったものとか、切るものとかは使いたがらないんだよね。だから、みんな喜ぶよ~」
と言ったモコモコな毛玉リスの一匹もまた、順番待ち。
何やら列を作って並び始めた動物たちを相手に、
サキリ・デイジーカッター
が始めたのは、お得意の刃物を使っての、突発的トリミングサービス!
「僕の刃物は、戦いにばかり役立つわけじゃないんだよ。ああ、あのウサギも、狼も羊っぽいのも、毛が無造作に伸び放題だな……僕が全部、美しく切り揃えてあげるよ」
しゃきーんしゃきーん。ハサミの扱いだってお手の物、サキリはわいわいと集まってきた動物たちの毛をしゃきしゃき、ちょきちょき。仕上がりはもちろんカンペキで、評判は上々でありました。
「ふぉぉぉ、もふもふもこもこで、木の実も果物もジュースもウマウマなのだやっぱりここはぱらいそなのだ~♪」
ウォータースライダーを全コース制覇! した後は、休憩所で食べられる全メニューを制覇! 見事二冠を達成した
後木 真央
は、ろっこん召喚、三毛猫『がおー』と一緒に、のんびりゆるゆる。食後にまったり、ごろりと横になりながら、動物たちとおしゃべり。
「ここは良いとこなのだ~。この世界にはここの他にも楽しいとことか、美味しいものがあったりするのだ?」
「んー、あたしたち、ここの外には出たこと無いから、分かんないわね~。悪戯好きな子たちが出たがることもあるけど、ツリーアンは良い顔をしないのよ」
一緒に遊んで仲良くなった、あの角付きの子ギツネは、さして気にした様子も無く言いました。聞けば動物たちは、この洞窟の中で生まれたか、時折ツリーアンがどこかから新入りを連れてくるくらいで、外のことは何も知らないのだそうです。
くぴくぴくぴ、とのんびり樹の蜜ジュースなど飲んでいた
鈴原 天音
が、
「あ! そうなんだよー、聞きたいことがあったんだよー」
と言って示したのは、今は丸くなってお昼寝中。すやすやふにゃん、なアルクです。
「『ローシルティウム』、って知らない? アルクちゃんが付けてる、茜色の宝石なんだよー。ツリーアンだっけ、あの樹の人たちは、この宝石が苦手みたいなんだけど……」
「どれどれ?」
横からひょいと覗き込んだのは、翼の生えたタヌキのような動物。子ギツネとは一番仲の良い、お友だちなのだそうです。
「見たこと無いわね~……ねえあんたたち、この石知らない?」
なんて翼タヌキが周囲の動物たちへも尋ねてくれましたけれど、いずれも首をふりふり。
「じゃあ、この白黒の猫、アルクはどうだい?」
ハサミをちょきちょきやりながら、サキリが刃先で示します。
「改めて見れば、アルクも不思議なんだよね……こんな毛並みは見たことないし。ここには色んな動物たちがいるけど、アルクのことは知らないかい? もしくは、似たような子を見たことは無いかな?」
旅の導き手、アルクについても、気になることは山ほどあるのです。どこから来たのか、どうして旅を続けているのか……飼い主はいるのか、いるならどこに?
とはいえ動物たちは、すやすや寝息を立てているアルクを物珍しげに眺めて、やっぱり揃って首を振りました。
「……俺は、思うんだ」
食料の確保を終えた
鴻上 彰尋
が、ふと言いました。
「この宝石……ローシルティウムの特性は、『記憶』すること。そしてそれを、投影……投射? 映し出すものなんだろうか……とにかく、異質なんだ。
第一の世界
でも、
第二の世界
でも、そしてきっとここでも。この石はいつだって『
外部からもたらされたもの
』であって、それぞれの世界で生み出されたものでは無いんじゃないだろうか」
彰尋の言葉に、動物たちはきょとん。
「な、なんかむつかしーお話をしてるのだ……?」
ついでに、まだ旅の同行者となって間もない真央も、がおーをむぎゅっとしたままきょとん……彼女にはまた後ほど、じっくりと説明してあげることにしまして。
それは未だ、予想に過ぎない考えではあります。けれど彰尋は、半ば確信を持って。
(そして、この石が生まれた場所は、恐らく……アルクの飼い主がいる世界、なんじゃないだろうか)
休憩所にアルクの姿を見つけ、ころん、と横に寝転んだ
薄野 五月
。
「この世界はとても楽しくて、それは良いのですが。そもそも……ここは一体、何なのでしょうねー?」
「何、って?」
聞き返した
三夜 茜
は、前回にろっこんを使ってハードな飛行を繰り返したためでしょうか、今回は終始まったり、遊びもせずに身体を休めております。
ひっくり返ったアルクの首元やら耳の付け根やらをかりかりとかいてやると、むにゃむにゃ、白黒猫は寝ぼけながらに気持ち良さそうな声を上げました。
「まぁ、あんまりにも出来すぎた場所、という気はしなくも無いけどね……煙草、いい?」
「はい、どうぞ。洞窟の中なのに、昼間みたいに明るくて、遊び場やお風呂やこんな休憩所まであって。私は、思ってしまうんですよ」
寝っ転がって天井を見上げたまま、五月は言いました。
「楽しくて、ずっとここにいたくなるような……外に行かなくても、いいじゃないか? みたいな気持ちになってしまうのが。ほんの少し、気になるんです」
普段はマイペース、飄々とした五月にも、時には思うところがあるようです。
ふと真剣な彼女の顔を見つめながらに、茜はぷかり、煙を吐き出して、
「君は、達観してるというか。ずいぶん年寄りじみたことを言うんだなぁ」
「そうですか?」
「動物たちや他のみんなみたいに、素直に楽しんでおけば良いのに。けど、まぁ……少し。分かるよ」
ぱちくり、とまばたきした五月へ、茜はどこか悪戯っぽく笑います。
口から煙が、ぷかり。
「ひと回りも歳の違う君を同じくくりにしてしまうのは、さすがに気が引けるけどね。でも僕も、他の大人たちと似てきたんだろうな……ずいぶんと、数字を気にするようになっちゃったよ」
「と言うと……」
「つまりは、歳を食ったということさ。こんな賑やかな場所にいると、自分がやけに浮ついて見えてきて、うんざりしちゃうんだな」
アルクの耳をかりかり、とやりながら。
「その点、猫はいいね。勝手気まま。僕らなんて、ライフにスローなんてつけちゃうくらいには毎日毎日、自分で自分をせっついて。自分自身を見失ってるっていうのにね……まるで、お尻に火がついてるみたいにさ」
「はあ……そういうものでしょうか」
独白めいた茜の話へ耳を傾けながらに、五月もアルクの背中をなでなで。確かに彼は、不思議な力を持って旅人たちを導いたり、なんて役割を担いながらも、これでもかとのんびり屋ではありますけれど。
茜は、言います。
「とはいえ、だからこそ。必要なんだろうね、こういう癒しが、時には……何せ僕らはさながら、サンテックスさ。彼とその仲間たちも立ち向かった山々を吹き抜ける気流は、目に見えない上に致死性で、厄介極まりない。触れれば即失速、あえなく墜落だ」
「さんてっくす?」
「サン・テグジュペリだな」
ことり、とテーブルへ木の実と果物がいっぱいの皿を置いてくれたのは、彰尋です。茜の話にどこか興味を惹かれたようで、彼は果物を勧めながらに、続きを促します。
茜はうなずいて、
「まぁ、上昇気流さえ捕まえてしまえば、たちまち起死回生……つまりはそうするために、消耗した自分をどこかで休ませてやる必要があるわけだよね」
「そうして休んだら、また次の世界へ。というわけか」
そう、彼らは未だ、旅のさなか。この場所へもまた、立ち寄っただけに過ぎないのです。彰尋や、先ほどにサキリも言ったように、この先にもまた険しい難所が待ち構えていないとも限らないのです。
五月は、そんな中でもゆるゆると無警戒なアルクの寝姿を眺めて、ぽつり。つぶやきます。
「ねぇ、アルクさん。あなたは、一体、どこへ行きたいのですか? 私たちを、どこへ連れて行こうとしているのでしょうか……?」
その答えが白黒猫の口から語られることは、もちろん無く。旅の終わりにこそ、彼女らはそれを知ることになるのでしょう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
さまよいアルク 第二章~太陽と月を孕む鏡面湖へ至る荒野
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月25日
参加申し込みの期限
2015年11月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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