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鳥さんとのひととき
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「うー、さぶさぶ……もう12月も近いんだねぇ。そろそろ寒くなってきてるかも」
キャットロードにある有名な待ち合わせスポットで、
壬生 由貴奈
は
屋敷野 梢
を待っていた。今日は、梢に『TABE=TYA=DAME』に行こうと誘われたのだ。由貴奈自身は店の存在を知らなかったが、鳥カフェというのには興味があった。
冷える空気に身を縮めていると、前方から梢が歩いてくる。
「壬生先輩ー!」
「やっほーこずえちゃん。誘ってくれて嬉しいよぉ。行こっか」
2人は待ち合わせ場所を離れて、歩き出す。
「いやー、あのお店、気になってたんですよねー。壬生先輩、来てくれてありがとうございまーす!」
「鳥カフェなんて初めてだよぉ」
『TABE=TYA=DAME』に行く道すがら、のんびりと、でもすごく嬉しそうにお礼を言う梢に、由貴奈は照れたような仕草をしながら、やっぱりのんびりと応えた。今日は梢とまったり寛ぎたいと思っている。
「小鳥、楽しみですねー!」
店の前まで着くと、うきうきと、梢は扉を押した。
「鳥さん選べるんだ」
風羽の説明を聞き、由貴奈は改めて店のインコ達を眺める。
「うーん……うちは……あ、あの鳥にしよっかな」
由貴奈は羽繕いをしている黒い頭をした小鳥を差した。体は綺麗なブルーと白の羽毛で包まれている。
「ブルーボタンインコですね~」
「あっ、あと紅茶に……ナポリタンとカボチャのキッシュくださーい。こずえちゃんは何にする?」
「私はボンゴレビアンコとシーザーサラダをお願いしまーす。飲み物は……うーん……」
梢は、メニューにずらりと書かれている飲み物に目を通して迷っているようだ。由貴奈は、そういえば、と彼女に訊ねる。
「こずえちゃんってコーヒー好き? 紅茶好き? それとも両方? 意外と人によって分かれるんだよねぇ。うちは紅茶の方をよく飲むかな」
「両方好きなんですよねー……」
メニューを見ながら梢は答え、それを切欠に彼女は注文を決める。
「食後にブレンドコーヒーを、ブラックのホットで。鳥さんはオカメインコのルチノーでお願いしますー」
「以上ですね~」
風羽は2人の注文をオーダー表にメモしてもう一度繰り返し、テーブルを離れていった。メニューから顔を上げると、梢は先程の話の続きを始めた。
「紅茶ではアールグレイが好きでーす。あ、紅茶も砂糖もミルクも入れないんです! そこは拘りです! 先輩はどーなんですか?」
「うちはねー……」
話しているうちに、注文したものが全てテーブルに届けられる。
「ビィ! ピヨ!」
ブルーボタンインコは人懐っこく、由貴奈達を見ると丸い目をますます丸くして明るく鳴く。
「かわいいですー」
「なんかダークブルーな色合いがいいよね。目に良さそう」
選んだ由貴奈は嬉しそうに、ブルーボタンインコに指を出した。そっと頭をなでてやる。
「うん、鳥と一緒に時間を過ごすのもいいねぇ」
「壬生先輩はどんな鳥がすきですー? 私はオカメインコですー」
梢も、オカメインコをなでなでしていた。インコの方からスリスリしてきたので、頭をくるくる動かして指に当ててくる場所をなでている感じである。
「赤いほっぺが、かわいいですよねー。まー、鳥ってみんな可愛いと思いますけどねー。カラスも!」
「カラスも?」
カラスが可愛い、と言う子は珍しい。でも特に否定する気にもならず、由貴奈は「うちが好きな小鳥はねー……」と少し考えた。
「あんまり詳しくないからねぇ。人懐っこい小鳥なら特に決まった好みは無いかなぁ」
鳥から手を離すと、由貴奈はナポリタンを食べ始めた。梢もボンゴレビアンコのパスタをフォークに絡め始める。幸いにも、指名したインコ達はパスタに興味を示さなかった。インコはとかく麺類を食べたがるので、珍しいとも言える。
梢は、メニューに書いてあったお約束を思い出す。
「……生き物って、小さなことでもすごい影響うけちゃいますよね。この子にこの食べ物をあげるだけで、命に関わるんですから……。お騒がせ神様のせーでまた大規模の事件が起きたら……ねー」
くるくるくるとフォークをまわしながら、梢は普段は表に出さない本音をちらつかせる。少し俯いたその表情からは、笑顔が消えていた。どうしたの? とでも言うように、インコ達が覗きこんでくる。梢はまた、鳥に指を伸ばした。
「フツウもですけど、こういう子達を助けてあげたいなー……」
憂いを含んだ顔でそう言って。
「なーんて!」
パスタを食べる手を止めて話を聞いていた由貴奈にいつもの笑顔を向ける。そこからは、つい今まで見せていた憂いは感じられない。
由貴奈はほっとしたように微笑んで、鳥カフェの中を軽く見回す。
「鳥を飼ってみたくなるねぇ、ここにいると。インコもオウムも可愛いし」
インコ達が家にいたら、きっと生活も豊かになるだろう。
「こずえちゃんは、家でペット飼ってるの? 確か実家暮らしなんだっけ。聞いたことなかったけど、こずえちゃん兄弟とかはいる?」
「えーと……恥ずかしながらお兄ちゃんがいるんですよねー」
照れたような笑みを浮かべながら、梢は言う。
「ダメ兄ですよー、ニートで実家を追い出されてきたからって、こっちまで逃げてきたんですよー」
本格的に、パスタを食べ始める。麺の硬さも、味付けもちょうどいい。
「家事も全然できないんですよー、ダメダメですよね! 粗大ごみですよねー、今は株やってるみたいですけど。壬生先輩は兄弟とかいるんですー?」
「うちひとりっ子でねぇ、お姉ちゃんとか妹とか、そういうのもいいなーって思ってたんだよねぇ。折角だし、今度こずえちゃんの家遊びに行ってみたいなぁ。行ってもいいー?」
「え、私の家ですか」
梢はちょっと、驚いたような反応をした。
「だめ?」
「いえ、別に大丈夫なんですけど……! 私の部屋以外なら!」
「こずえちゃんの部屋以外なら?」
きょとんとする由貴奈に、梢は早口で誤魔化すように慌てて言った。
「私の部屋はちょっと……入ったら、多分怪我します! 情報量がすごいですから、私の部屋。えーと、エントロピーが、大きいんです!」
「……エントロピー?」
「あ、ほら、カボチャのキッシュが冷めちゃいますよー!」
「あ、うん、そうだね。こずえちゃんも食べる?」
「私は甘い食べ物は苦手なのでー」
ボンゴレを食べ終えた梢の前に、ホットコーヒーが運ばれてくる。お互いに飲み物を飲みながら、インコ達に飲ませないように気を付けながら、2人はそれからも会話を楽しんだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月30日
参加申し込みの期限
2015年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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