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鳥さんとのひととき
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黒谷 エイミー
と
黒谷 エスター
の双子姉妹がその店の前を通ったのは偶然だった。
「あっ」
「あ」
2人ともほぼ同時に声を上げ、少し進んだ場所で足を止める。顔を見合わせると、どちらからともなく彼女達は言った。
「入ってみるっ?」
「入ってみようか」
しかし、2人はすぐには店に入らなかった。『TABE=TYA=DAME』の看板を見上げ、少しだけ勇気を出す時間を使う。エイミーは鳥をあまり触ったことがなく、僅かばかりに苦手意識もあった。入ってみようかと思ったのはエスターが一緒にいたからである。一方のエスターも、小鳥カフェに1人で入るのに敷居の高さを感じていた。2人で通りかかった今が良い機会だと思ったのだ。
ちょっとだけどきどきして店に入る。店内は明るく、何となく穀物の匂いがする。ガラス壁の向こう側には、色とりどりの鳥達の姿が見える。
「焼き鳥……っ」
反射的に、エイミーは言う。風羽とエスターが「え?」という顔をしてこちらを見た。エイミーははっとして、慌てて両手をぶんぶんと振った。
「大丈夫っ、食べないよっ! 本当に食べたいわけじゃないんだけど、ついついっ」
へへっと誤魔化し笑いのような笑みを浮かべる。
「ふわふわで可愛いねっ」
「可愛いですよね~」
風羽が近付いてくる。彼女は「いらっしゃいませ~」と言って姉妹を席へと案内して店についての簡単な説明をする。
「ご指名もできますよ~。どうしますか~?」
「うーん、どうしようっ」
エイミーはインコ達を見て考える。小鳥の種類には詳しくなく、店にいる鳥を見ても名前がぱっと出てこない。ただ、オカメインコという名前は覚えていた。面白い名前だ、と印象に残っていたからだ。
――オカメってどんな感じなのかなーっ!
「オカメインコでお願いしますっ!」
「はい、オカメインコですね~。うちにはルチノーとノーマルがいますけど、どっちがいいですか~?」
「えっ、る、ルチ……」
「白い子と灰色の子がいますけど、どっちがいいですか~?」
「し、白い子でっ! エスターはどうするっ?」
「どうしようかな。セキセイインコとかしか知らないんだけど……どの種類の子が人に懐き易いですか? 触りやすい子とか」
「そうですね~。やっぱりセキセイインコが懐き易いですかね~。触りやすいという点では当て嵌まりませんけど、雛の子なら触らせてくれますよ~」
「雛でもいいんですか?」
「いいですよ~。じゃあ連れて来ますね~。あ、ご注文はどうしますか?」
「あ、そうですね」
エスターはメニューを見る。ルールも見た上で、カフェだけど珈琲や紅茶ではなくミックスジュースを頼もうと決める。
「小鳥から食べ物を食べる妨害をするの、大変そうだし……あと、フルーツをください」
「じゃあ、ボクもエスターと同じのにするよっ。何回か来てさっ、慣れてきたら紅茶とクッキーをお願いしたいなっ!」
エイミーもメニューを置き、元気に言う。
「ミックスジュース2杯とフルーツ2皿ですね~。またのご来店もお待ちしていますね」
風羽が離れてメニューと鳥を待つ間、エスターは店内をゆっくりと見回す。
(鳥と暮らす風景って、こんな感じなのかな?)
彼女達姉妹は、家で動物を飼ったことがなかった。環境や条件が整わないと、鳥を飼うなんてなかなか出来たものじゃない。野鳥とか、ペットショップで売られている鳥を眺めたりするくらいだ。
(エイミーが指定した子はどんな感じなんだろ)
エイミーと同様、オカメインコを知らないエスターはわくわくとインコ達を待つ。
やがてやってきたのは、体長30センチ程の黄色く長いとさかを持つ白いインコと虫かごに入ったセキセイインコの雛だった。雛はヒナヒナというわけではなく、毛が生えそろった、剥き粟を卒業したくらいの雛である。
インコ達を、エイミーはじぃっとガン見している。
「って、エイミー、目、目。小鳥がおびえてしまうよ」
「あっ、そうだよねっ!」
慌てて、エイミーは鳥達から離れる。
「ねねっ、フルーツとか少しならあげてみてもいいのかなっ?」
「いいと思うよ。あげてみようか」
「どのフルーツが好きなのかなっ」
「どれだろう……ぶどうとか……?」
エイミーに言われ、エスターは、どきどきしながらぶどうをオカメインコに差し出した。オカメインコは、ぶどうを美味しそうに啄み始めた。
「へえ、こうやって食べるんだ」
それを、エイミーは少し体を離し気味にして見ている。動物は嫌いではないが、飼ったことがないだけに触れ合い方を知らない。鳥はくちばしや爪が鋭くてちょっと怖いというイメージがあった。小鳥なら大丈夫かと思ったが、オカメインコは小鳥と呼べるかどうか微妙なサイズだ。噛まれたら痛そうである。
ぶどうを食べ終わったインコは、フルーツ皿の上にあるリンゴを食べにやってくる。その時に、オレンジを取ろうとしていたエスターの手を甘噛みした。
「あ、いたっ!」
「えっ!」
「あ、大丈夫だよ。少し痛かっただけだから」
驚くエイミーに、エスターは言う。実際、もう痛くないし手に穴も開いていない。オカメインコが本気で噛み付いたら、高い確率で手に穴が開くだろう。
「そ、そうなんだっ……! ……雛ならくちばしも小さいし、触っても平気かなぁっ」
おっかなびっくりにエスターとオカメインコを見ていたエイミーは、虫かごに入っている雛に手を伸ばした。雛は、エイミーの手に体を寄せてきて頬をすりつけた。
「わあっ……」
びっくりと同時に感動し、エイミーは雛が触れるままに指を出していた。エスターも、オカメインコの背中を撫でている。
「羽毛ってこんな感じなんだ。ふわふわというか……なんだか不思議な感じだよ。癒される、みたいな」
なんともいえない触り心地に、エスターはしばらくインコの背中を撫でるのをやめられなかった。元々、彼女は動物が好きな方だ。そのうち、インコはとろんとなって首を180度回転させて背中に首を埋めた。
「あれっ」
「あれ」
寝てしまったらしい。
店を出る頃には、エイミーの鳥への苦手意識も薄れていた。
「はーっ、なんか時間があっという間だった気がするっ。小鳥も悪くないねっ」
「うん、楽しかった。是非また来たいね」
2人は店での思い出を話しながら、笑顔で帰路を歩いていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月30日
参加申し込みの期限
2015年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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