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黒い羽の宝石泥棒2―忠誠のトパーズ―
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街中で人々を襲っていたカラスと蜂も、元来の自然的生活へと戻っていく。
他の場所で対応を行っていたもれいび達も、相手が正常に戻り異変が解決したことを確信したようで、そのうち何人かはこちらへ駆け付けてきていた。
『そいつの負けねぇ~』
クローネは高所から、気絶するニッキーを見下す。
御巫 時子
は、クローネに懇願した。
「クローネさん、ニッキーさんのご主人さんのことをご存知なんですよね…? 私からもお願いします…手掛かりを教えて欲しいです…」
時子は数刻前、自らがろっこんでカラスとなった際に、おおよその事情をニッキーやその手下から聞いていた。ニッキーがクローネとの取引を望みろっこんの暴走を受け入れたのも、その手掛かりを入手するためだったのである。
気絶したニッキーに代わり、時子は今それを聞いておかなければと思った。
『あー、その話~? 私はねぇ、そいつの飼い主のこと、実は……』
少しの間溜めた後、クローネはバッと両羽を広げた。
『な~~んにも知らないのよね~! そんなどーでもいーこと、知る訳ないじゃなぁ~い? キャハハハハ!』
「…そんな……」
クローネは微塵も悪びれる様子なく、あっという間に「アホー、アホー」と鳴き、どこかへ飛んでいった。
***
気を失っていた
灯 斗南
は事件解決後に目覚めた。
ストレートパンチをもらった左頬は、仮面が衝撃を分散させてくれたのかそれほど痛みはない。
「――くそッ……クローネ……!!」
あの忌まわしき呪縛から解放されはしたものの、今回クローネに散々弄ばれたその時の事をしっかり覚えていた斗南は、更にクローネへの怒りを燃やすのだった。
***
ニッキーが目を覚ますと、彼の周りには数人のもれいびが様子を窺っていた。
そして時子はろっこん【鳥の囀り】を使い、心苦しく感じながらも、先程クローネから言われた真相を伝える。
するとニッキーはすっかり大人しくなり、黙ったまま宙を見つめていた。
そんな中、
八神 修
がそっとニッキーの前に膝を着く。そして前回事件での関わりを思い出してくれるだろうかと、色ガラス棒を取り出した。
「……御巫、通訳を頼んでもいいかな」
「はい…」
修が見せた色ガラス棒に、ニッキーは反応する。
『色ガラスの君か。コテージの二階に飾ってあるよ――気に入ってる』
そしていくつかの言葉を交わした後、クローネの居場所を尋ねるが、それはニッキーにもよく分からないようであった。
「探し人…見付かると良いな」
そのやり取りを見ていた
屋敷野 梢
は、明るく声をかけてやる。
「もうイタズラしないなら、力になってあげますよー。人間の方が力になれる事かもしれませんしねー。例えば…人探しとか!」
梢は、条件によっては主人探しを手伝おうと言ったのだ。また、時子は自らもそれに賛同する。
「私も、一緒に探させてください…」
『君達……』
続いて
夢宮 瑠奈
も、口を開く。
「あたしはカラスだから憎むとか、そういう思考ではないの。あたしが敵視するのは、ともだちを危機に陥れるもの。あるいはののちゃんに直接危害を与えるもの。……それでも、あたしは信じていたいから。だから実際になにか悪いことがおきないかぎりは、友好的だよ」
ニッキーは、カラスなりにも彼等の優しさを感じつつあった。
『感謝するよ。……だが……これからも君達に危害を加えないという約束は、できない』
「え……」
『俺は、クローネ様や君たち人間のように賢くない。何が良くて何が悪いのか、判断する力は持っていないんだ』
そこらじゅうのカラスがよく行うゴミ荒らしとて、人間に嫌がらせをするためにやっている訳ではない。ただ、自分達の欲を満たす物がそこにあるからだ。
『俺は、自分の欲望を抑える術を知らない。俺の行動が君達にとって不都合になるなら、その度に対抗してくれ』
そう言うとニッキーは黒い羽を広げ、雑木林の住処へと帰っていった。
「いつかニッキーさんが、ご主人さんと会って一緒に過ごせますように…」
時子は胸に手を当ててそう祈りながら、小さくなっていく彼の姿を見送った。
***
「事件が解決したらゴミの片付け。後始末もきちんと忘れずにだ!」
風雲児 轟
は、蜂やカラス対策等で使用した小道具の後片付けをテキパキとこなしていた。
戦場に転がっていたトパーズは、元の持ち主に返したいと願う生徒達の手から、落し物として警察に届けられた。
そして後日分かったトパーズの真相は、こうだ。
トパーズの元の持ち主は、星が丘に住むお嬢様。
彼女の誕生日である11月に、恋人から忠誠の証として贈られたトパーズだった。
相手の男性は、彼女にベタ惚れ首ったけ。
そんな彼は彼女に執心するあまり、ある日無茶をして大怪我を負ってしまった。
怒ったお嬢様は「己を犠牲にするような忠誠ならば要らないわ!」と、トパーズを窓から投げ捨てたそうな。
それを拾って持っていったのが、宝石泥棒カラスのニッキーだったのだ。
因みに持ち主とその恋人は、トパーズが無くても仲良くやっているそうで、トパーズは博物館に寄贈すると言っているらしい。
***
「さ、期末も近い。時間は削られてしまったが、頑張ろうか」
修は、本日の本来の予定だった期末試験対策の勉強会を再開するぞと爽やかに微笑んだ。
「…あ、やっぱりテスト勉強はするんだね」
「頑張ったからお腹減ったのだ…」
恵御納 夏朝
と
後木 真央
の二人は、少々お疲れ気味だ。すると修は、そんな彼女達に効く魔法の言葉をかけてやる。
「済んだらチョコケーキと猫達が待ってるぞ」
すると垂れ下がっていた二人の瞼が、ぴくんと元の位置に戻った。
「うわぁいやる気でたのだ頑張るのだ♪」
「チョコケーキ……猫さん……やる、頑張る!」
今日も訪れた寝子島の怪異は、勇敢な少年少女達の活躍で無事解決された。
しかし、人間とカラスのぶつかり合いはこれからも続くかもしれない。
今はただ寝子島高校の生徒として、自分達の手で守った平和を噛みしめるのもいいだろう。
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あとがき
担当マスター:
イルミネート
ファンレターはマスターページから!
ご参加いただいた方、お読みくださった方、ありがとうございました。
これまでの私のシナリオでは、アクション判定が甘めでしたが
今回はクローネが出ているということもあり、少し厳しめにしています。
それにしても皆さんニッキーに優しすぎじゃありませんか……
彼は「主人以外の人間には懐かない」「悪気の無い迷惑な悪役」として出来た悪者なのに
思っていたよりも早くほだされそうです。私が。
また、今作(及び前作)のリアクション内で描かれた情報は、
PCがそのシーンに居る居ないに関わらず、知っていて構いません。
(描写は無かったけどその現場に居た、人伝に聞いたなど、ご自由な設定で)
当MS初のシルバーシナリオ&クローネ描写でした。
少々緊張しましたが、ブロンズシナリオよりもアドリブを入れやすかった気がします。
それでは、今後も皆様のご活躍を応援しております!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
イルミネート
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月29日
参加申し込みの期限
2015年10月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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