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- 00月00日生 00歳
- AAA000000
黒い羽の宝石泥棒２―忠誠のトパーズ―
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人目が届かぬ、建物の屋上。そこには、数匹のカラスを侍らせて優雅に寛ぐクローネの姿があった。
すると秋空に黒い影が横切り、新たに一羽のカラスがクローネの前に降り立つ。
『……ん？ なぁに～、あんた？』
クローネが首を傾げると同時に、取り巻きのカラス達が彼女の盾として前に出る。
『あらぁ～？ あんた、もれいびカラスじゃないの。私に何か用かしらぁ～？』
来訪したカラスの名はニッキー。かつては宝石を愛するギャンブラーに飼われていたが、その主人が失踪してからというもの、その行方をずっと探し続けている。
そんなニッキーはある時、仲間のカラスから噂を聞いたのだ。
＜超美人でセクシーで物知りで賢くてとにかくサイコーな、クローネ様ってお方がいるんスよ！＞
（※人間語訳）
賢くて、物知り。彼女ならば、自分が求めているものの手掛かりを持ってはいないだろうか――ニッキーはそう考えたのだ。
『ふぅ～ん？ それで私の所に来たってわけ……』
ニッキーの話から、カラスの間で順調に自分が崇拝対象になっていることを認識したクローネは妖艶な微笑を浮かべる。
そしてニッキーは、彼女のもとへ手ぶらでやってきたのではなかった。足で掴んでいた黄褐色の上質なトパーズをくちばしにくわえ直し、クローネの前に捧げる。
『忠誠の証にですって？ ふぅん。そういうの、嫌いじゃないわよぉ～。そうねぇ……どうしようかしら～？』
機嫌を良くしたクローネ。だが少しの間思案した末、宝石の贈り物は敢えて受け取らず、代わりに自らの羽を一本飛ばし、ニッキーに突き立てた。
『生憎だけど、そんな石ころ一つで安々と動くような女じゃないのよねぇ。あんた、せっかくもれいびなんだから、もっとイイコトできるでしょお……？』
次の瞬間、ニッキーに宿る神魂エネルギーが歪み、彼は目眩を起こしたように数秒ふらつく。
『そのろっこんで、島の平和を引っ掻き回しておいで？ それで私を楽しませることができたら、私が知ってることを教えてア・ゲ・ル……』
クローネに蹴り返されたトパーズを静かに拾い上げたニッキーは、跪くように頭を低くした後、空へと飛び立った。
やがて寝子島の空にはカラス達の枯れた鳴き声、そして蜂の不快な羽音が響き始める。
遭遇した人々が驚き悲鳴を上げ、頭を押さえて逃げ惑う。
クローネは再び寛ぎの体勢を取り、その景色をしばし観賞することにした。
すると秋空に黒い影が横切り、新たに一羽のカラスがクローネの前に降り立つ。
『……ん？ なぁに～、あんた？』
クローネが首を傾げると同時に、取り巻きのカラス達が彼女の盾として前に出る。
『あらぁ～？ あんた、もれいびカラスじゃないの。私に何か用かしらぁ～？』
来訪したカラスの名はニッキー。かつては宝石を愛するギャンブラーに飼われていたが、その主人が失踪してからというもの、その行方をずっと探し続けている。
そんなニッキーはある時、仲間のカラスから噂を聞いたのだ。
＜超美人でセクシーで物知りで賢くてとにかくサイコーな、クローネ様ってお方がいるんスよ！＞
（※人間語訳）
賢くて、物知り。彼女ならば、自分が求めているものの手掛かりを持ってはいないだろうか――ニッキーはそう考えたのだ。
『ふぅ～ん？ それで私の所に来たってわけ……』
ニッキーの話から、カラスの間で順調に自分が崇拝対象になっていることを認識したクローネは妖艶な微笑を浮かべる。
そしてニッキーは、彼女のもとへ手ぶらでやってきたのではなかった。足で掴んでいた黄褐色の上質なトパーズをくちばしにくわえ直し、クローネの前に捧げる。
『忠誠の証にですって？ ふぅん。そういうの、嫌いじゃないわよぉ～。そうねぇ……どうしようかしら～？』
機嫌を良くしたクローネ。だが少しの間思案した末、宝石の贈り物は敢えて受け取らず、代わりに自らの羽を一本飛ばし、ニッキーに突き立てた。
『生憎だけど、そんな石ころ一つで安々と動くような女じゃないのよねぇ。あんた、せっかくもれいびなんだから、もっとイイコトできるでしょお……？』
次の瞬間、ニッキーに宿る神魂エネルギーが歪み、彼は目眩を起こしたように数秒ふらつく。
『そのろっこんで、島の平和を引っ掻き回しておいで？ それで私を楽しませることができたら、私が知ってることを教えてア・ゲ・ル……』
クローネに蹴り返されたトパーズを静かに拾い上げたニッキーは、跪くように頭を低くした後、空へと飛び立った。
やがて寝子島の空にはカラス達の枯れた鳴き声、そして蜂の不快な羽音が響き始める。
遭遇した人々が驚き悲鳴を上げ、頭を押さえて逃げ惑う。
クローネは再び寛ぎの体勢を取り、その景色をしばし観賞することにした。
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2015年09月29日
- 参加申し込みの期限
-
- 2015年10月06日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2015年10月06日 11時00分
空中のギャング、蜂とカラスがあなたを襲ってきます！
凶暴化している彼等は、神魂の影響を受けているようです。
皆で力を合わせて何とかしましょう！
過去シナリオ『黒い羽の宝石泥棒』の続編ですが、前作を読んでいなくても問題ありません。
■【ニッキーとは】
もれいびのカラスで、普通のカラスと比べると身体が大きめです。
比較的知能は高いといえど、所詮鳥なのであまり難しい事は理解できません。
[ 宝石を見ると、その宝石に込められた思いを感知することができる ]
という一見無害なろっこんを持っていましたが……
今回、クローネの力を受けて
[ 宝石を見続けると、その宝石に込められた思いが周囲に感染する ]
という暴走を起こしています。
感染した生物は、意識の大半がその思いで支配されてしまいます。
■【トパーズについて】
ニッキーがどこかからくすねてきた黄褐色の宝石です。
「 あなたに忠誠を誓います 」という誰かの思いが込められています。
直近の持ち主は星ヶ丘に住む女性との噂ですが、紛失届等は特に出されていないようです。
美しく楕円型にカットされており、長径は15mm程。結構硬いです。
■【敵】
１．蜂とカラス
寝子島の住宅街近辺に出没し、人間を襲う迷惑な輩。たくさんいます。
ニッキー＋トパーズのろっこんを受け、ニッキーに忠誠を誓っている状態です。
「クローネや神魂のことを知る人物を攻撃せよ」との命令を受けているため、かなり好戦的になっています。
主にらっかみのナゾを知るもれいびが狙われているようですが、それ以外の人もとばっちりを受けている様子。
蜂は、目撃情報によるとミツバチ程度の大きさとのこと。刺されると痛いぞ！
カラスは、いつもの雑多なカラス達です。
一回気絶するとろっこんの効力が切れ、普段の状態に戻ります。
２．もれいびカラスのニッキー
蜂とカラスに指示を与えている親玉で、だいたい星ヶ丘近辺にいます。
常に数匹のお供を従えており、連携を取りながら行動しているようです。
今回の騒動を根本解決するためには
[トパーズを奪還]したり、[ニッキーをぶちのめす]等が考えられます。
※クローネは高みの見物をしていたり、していなかったりするため、接触できる可能性は低いです。
■【主従（忠誠）アクション】
今回のシナリオは通常のバトル要素に加え、下記条件が満たされた時には
神魂による主従アクションを行うことができます。
◇条件◇トパーズを所持したニッキー達と遭遇
ニッキーのろっこんが発動し、PCが「任意の対象に忠誠を誓う」状態異常を被る可能性があります。
忠誠対象は発動者(ニッキー)ではなく、顔見知りの人物になる傾向が強いようです。
主従アクションを行う場合、希望する役割（【従者】・【主人】）の表記をお願いします。
【従者】
アクションで忠誠対象を指定した場合はそれを主人とし、主人の指示を忠実に遂行しようとします。
特に指定をしない場合は、その時近くにいる誰か（ランダムorマスターの独断）が忠誠対象になります。
【主人】
自分が誰かの忠誠対象となった時、相手に出す指示・命令をアクションに記載してください。
真面目に指令を出したり、ふざけた指令を出したり、ご自由にどうぞ。
※【従者】は、一回気絶するとろっこんの効力が切れて正気に戻ります。
主従を組みたい方は、あらかじめお相手と相談しておくとより効果的な成果を出せるかもしれません。
今回も皆で協力して、寝子島の平和を守ってください！